トンキニーズ

トンキニーズ

シャム(サイアミーズ)とバーミーズをかけ合せた、きらめく水色の瞳にミンクのような毛を持つ美しい猫です。飼い主さんの愛情を独占したがる人懐っこい性格で、膝の上で丸くなって日向ぼっこをするのが何よりの幸せ、というタイプです。知的でユーモラスな一面もあるので、一緒に暮らしていて飽きない品種です。毛が短くてお手入れに手がかからないのも飼いやすい要因の1つですが、多くの猫同様、中齢以降では泌尿器系の病気や腎臓病のリスクが高まるので、注意が必要です。

  1. トンキニーズの特徴
  2. トンキニーズの飼育のポイント
  3. トンキニーズのかかりやすい病気・ケガ

トンキニーズの特徴

トンキニーズの歴史

トンキニーズはサイアミーズ(シャム)とバーミーズを交配して生まれた品種です。1930年、ビルマ(現在のミャンマー)からアメリカに、1匹のクルミ色の子猫が輸入されました。この子猫がシャムとかけ合わされ、その子猫がさらに母猫と交配されて生まれた子猫が、トンキニーズの起源となりました。残念ながら当初は、トンキニーズは品種として確立するには至りませんでした。しかしその後、バーミーズとシャムの特徴をあわせ持った猫を生み出したいと考えたブリーダーの手により、かつてのトンキニーズを再現するような繁殖が始められました。こうして黄褐色の毛と水色の目を持つ、現在のトンキニーズが確立されていきました。

トンキニーズの容姿は?

筋肉質で中型のがっしりした体格です。個体によって全く異なる毛色と模様を持ち、シャムのようにポインテッド(顔・耳・尾・足先だけに色が出る)のコントラストが強くなったり、バーミーズのように単色に近い色になったりします。毛は短くシルキーで、ミンクのコートを着ているようです。トンキニーズの魅力である澄んだ水色の目も、個体によってシャムのサファイアブルーとバーミーズの黄金色のどちらかに寄った色をしています。

トンキニーズの飼育のポイント

とても人懐っこい性格で、肩や膝の上に乗ってきたり、飼い主さんのやることをじっと観察してきたりします。好奇心旺盛で人と遊ぶことが大好きなので、犬のように投げたおもちゃを持ってきたり、かくれんぼをすることもあります。ただし、遊び好きが高じていたずらにつながってしまうこともあるので、コンロや水まわりなどで事故が起きないよう注意しましょう。他のペットやはじめて会う人にも、フレンドリーに接してくれる子が多いです。シャムほどではありませんがかまってほしい時はよく鳴き、飼い主さんにアピールしてきます。一緒に過ごす時間をしっかり取って、寂しさからストレスを感じないように気を付けてあげましょう。毛は短いのでお手入れは簡単ですが、週に数回はブラシでほつれた毛を取り除いてあげましょう。

トンキニーズのかかりやすい病気・ケガ

子猫~成猫

異物誤飲

食べてはいけないものを飲み込んでしまうことです。異物には、中毒を起こす食べものや、胃や腸に刺さったり詰まったりしてしまうものが含まれます。嘔吐や下痢などの消化器症状がみられたり、命の危険に繋がることもあります。

猫風邪

主にヘルペスやカリシといったウイルスが感染することで、くしゃみ、咳、鼻水、発熱などの風邪の症状がでます。また、目ヤニがみられることも多いです。特に免疫力の低い子猫や高齢の猫では重症化することもあります。

尿石症

体内のミネラル成分が集まって、結晶や結石をつくる病気です。細菌感染、体質、ミネラルの多い食べものなどが主な原因となります。結石は主に膀胱、尿道、腎臓に形成され、頻尿や血尿がみられるほか、尿道に詰まってしまうと尿が出なくなることもあります。

成猫~

糖尿病

血糖値を下げるホルモンであるインスリンの作用が低下し、体が糖を利用できなくなる病気です。原因は遺伝や感染など様々で、肥満や加齢も発症のきっかけになるとされます。水をたくさん飲む、食欲はあるのに体重が減るなどの症状がみられます。

慢性腎臓病

腎臓の働きが悪くなり、体内の毒素を尿として排出できなくなってしまう病気です。高齢の猫に非常に多く、徐々に進行していきます。水をたくさん飲む、おしっこが薄くなり量が増える、食欲不振、嘔吐などの症状がみられます。
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[参考文献]
TICA(The International Cat Association)
CFA(The Cat Fanciers' Association)