オシキャット

オシキャット

オシキャットの一番の魅力は、ヒョウのようなワイルドな水玉模様と、見た目に反した非常に人懐っこい性格です。オシキャットは野生のヤマネコなどの血を入れることなく、アビシニアンとシャムの交配から偶然その野生的な見た目を手に入れた、珍しい品種です。元となった品種のなりやすい目の病気や、多くの猫でリスクのある泌尿器系の病気には注意が必要です。

  1. オシキャットの特徴
  2. オシキャットの飼育のポイント
  3. オシキャットのかかりやすい病気・ケガ

オシキャットの特徴

オシキャットの歴史

1964年、一人のブリーダーが、アビシニアンのような色のポイントを持つシャムを生み出したいと、両者の交配を試みました。しかし生まれた子猫は全て、アビシニアンの特徴を受け継いでいました。そこで次は、その子猫とチョコレートポイントのシャムを交配したところ、偶然にも黄金色の小さなスポットを持ったアイボリーの子猫が生まれました。当時その猫はペットとして譲りに出されましたが、その後同じようなスポットを持つ猫の繁殖が再開され、アメリカン・ショートヘアのシルバーの毛色なども取り入れられました。他のブリーダーたちもこの特殊な模様に夢中になり、現在のオシキャットという品種が確立していきました。「オシキャット」という名は、猫科動物の「オセロット」に模様が似ていることからつけられました。

オシキャットの容姿は?

アスリートのように筋肉質でパワフルな体を持ち、動きはとても機敏でしなやかです。大きな目はアーモンド型で、耳はしっかりと立っています。そしてもちろん、一番の特徴はスポテッドと呼ばれるヒョウ柄のような模様で、毛は短く密に生えています。カラーはブラック、チョコレート、シナモン、ブルー、ライラックなど様々ですが、模様は共通しています。

オシキャットの飼育のポイント

オシキャットはワイルドな見た目をしていますが、家族に対してはとても愛情深く、はじめて会う人にも社交的です。遊ぶのが大好きで頭も良いので、おもちゃで遊んだり、犬のように物を投げて取ってくる遊びをすることもあります。しかしそのアクティブさゆえに、高いところに上って探検しようとしたりします。ここなら安心と思っている場所でも手が届いてしまう可能性があるので、危険なものを置かないようにし、落下事故にも注意しましょう。自立心もしっかりありますが人と一緒にいるのが大好きなので、長時間一人でお留守番をするのはストレスになってしまいます。猫のストレスは脱毛や膀胱炎の原因にもなるので、一緒にいられる時間をしっかり確保してあげましょう。また、毛は週に数回程度ブラッシングをすることで、抜け毛を取り除いてあげるといいですね。

オシキャットのかかりやすい病気・ケガ

子猫~成猫

異物誤飲

食べてはいけないものを飲み込んでしまうことです。異物には、中毒を起こす食べものや、胃や腸に刺さったり詰まったりしてしまうものが含まれます。嘔吐や下痢などの消化器症状がみられたり、命の危険に繋がることもあります。

尿石症

体内のミネラル成分が集まって、結晶や結石をつくる病気です。細菌感染、体質、ミネラルの多い食べものなどが主な原因となります。結石は主に膀胱、尿道、腎臓に形成され、頻尿や血尿がみられるほか、尿道に詰まってしまうと尿が出なくなることもあります。

進行性網膜萎縮

光を感じ取る網膜という部分が萎縮して、徐々に視力が落ちていく遺伝性の病気です。初めは暗い場所での視力の低下が起こり、進行のスピードは様々ですが、最終的には失明に至ります。

成猫~

甲状腺機能亢進症

甲状腺が腫れて大きくなり、チロキシン(サイロキシン)というホルモンが過剰に分泌されることで起こります。チロキシンは代謝を上げる働きがあるので、食欲は増しているのに体重が減ったり、攻撃的になったりします。高齢の猫に多く、元気や食欲はあるので発見が遅れることがあります。

慢性腎臓病

腎臓の働きが悪くなり、体内の毒素を尿として排出できなくなってしまう病気です。高齢の猫に非常に多く、徐々に進行していきます。水をたくさん飲む、おしっこが薄くなり量が増える、食欲不振、嘔吐などの症状がみられます。
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[参考文献]
TICA(The International Cat Association)
CFA(The Cat Fanciers' Association)