オリエンタル

オリエンタル

オリエンタルはシャムを元に生み出された品種で、短毛種のオリエンタル・ショートヘアと、長毛種のオリエンタル・ロングヘアがいます。長くすらっとした体に大きな耳が特徴で、活発さと知性を合わせ持っており、飼い主によくなつきます。シャムのグループの品種は基本的に似たような身体的特徴を持っていますが、毛の長さと色によって品種が区別されます。また、オリエンタルの中にも多様な毛の長さと毛色が存在し、色々な組み合わせのパターンがあります。シャム同様比較的丈夫な品種ではありますが、泌尿器系の病気には注意が必要です。

  1. オリエンタルの特徴
  2. オリエンタルの飼育のポイント
  3. オリエンタルのかかりやすい病気・ケガ

オリエンタルの特徴

オリエンタルの歴史

オリエンタルは、1950年代にイギリスで生み出されました。元となったシャムに、ロシアン・ブルー、ブリティッシュ・ショートヘア、アビシニアンなどが交配されました。その結果生まれた、シャムとは色の出方の異なる猫が、現在のオリエンタルの祖先となりました。当初シャムの毛色以外の猫たちには、その毛色が品種名として付けられ区別されていましたが、種類が多すぎることからオリエンタルにまとめられました。その後オリエンタルは1970年代にアメリカへ渡り、さらに毛色のバリエーションも増えていきました。

オリエンタルの容姿は?

細身でなめらかな体つきで、全体的に上品で優美です。大型ではありませんが、細い体の割には筋肉質で、意外とずっしりしています。首は長く、頭は三角形です。耳は非常に大きくて幅が広く、目はアーモンド型でパッチリしています。ショートヘアの毛は非常に短くて光沢があり、体に沿っています。毛色や模様には様々なパターンがあり、その数は280を超えると言われています。

オリエンタルの飼育のポイント

活発で社交的なシャムの性格を受け継いでいるオリエンタルは、遊ぶのが大好きでとても甘えん坊です。頭が良く、犬のように投げたおもちゃを取ってくる遊びをする子もいるようです。好奇心旺盛で運動能力も高いので、高いところや目の届かないところには危険なものを置かないように注意しましょう。一人遊びも得意ですが、シャム同様、よくしゃべる(よく鳴く)猫なので、話を聞いてほしそうな時は相手をしてあげましょう。基本的には家族と一緒に過ごすことを好み、子供や他のペットとも仲良くなれる子が多いです。ただ、その寂しがりやな性格ゆえに、お留守番が多すぎるとストレスになってしまうこともあるので、毎日しっかりコミュニケーションをとるようにしましょう。

オリエンタルのかかりやすい病気・ケガ

子猫~成猫

猫風邪

主にヘルペスやカリシといったウイルスが感染することで、くしゃみ、咳、鼻水、発熱などの風邪の症状がでます。また、目ヤニがみられることも多いです。特に免疫力の低い子猫や高齢の猫では重症化することもあります。

尿石症

体内のミネラル成分が集まって、結晶や結石をつくる病気です。細菌感染、体質、ミネラルの多い食べものなどが主な原因となります。結石は主に膀胱、尿道、腎臓に形成され、頻尿や血尿がみられるほか、尿道に詰まってしまうと尿が出なくなることもあります。

成猫~

皮膚腫瘍

皮膚にできる腫瘍には、良性のものから悪性のものまで様々あります。品種によってできやすい腫瘍もありますが、基本的にはどんな犬猫でも注意するべき病気です。

歯周病

歯垢に含まれる歯周病菌が、歯と歯肉の間に入って炎症を起こします。歯垢は放っておくとザラザラした歯石になり、さらに歯垢が付きやすくなってしまいます。進行すると歯が抜けたり皮膚に穴が開いたり、菌が血液にのって心臓や腎臓に運ばれて炎症を起こすことがあります。

慢性腎臓病

腎臓の働きが悪くなり、体内の毒素を尿として排出できなくなってしまう病気です。高齢の猫に非常に多く、徐々に進行していきます。水をたくさん飲む、おしっこが薄くなり量が増える、食欲不振、嘔吐などの症状がみられます。
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[参考文献]
TICA(The International Cat Association)
CFA(The Cat Fanciers' Association)