ラパーマ

ラパーマ

ラパーマの一番の特徴は、全身を覆うくしゃくしゃの柔らかい巻き毛です。その特別な被毛と大きくて表情豊かな目、そして賢く愛情深い性格は、多くの人を魅了しています。

かつては納屋の害獣を駆除する猫として人のそばで働いていたので、とても活動的です。でもその反面、膝の上でお昼寝をしてくれるような大人しさも持ち合わせています。

一生のうちに何度か全身の毛が抜けることがあるので、皮膚の状態には注意しておきましょう。

  1. ラパーマの特徴
  2. ラパーマの飼育のポイント
  3. ラパーマのかかりやすい病気・ケガ

ラパーマの特徴

ラパーマの歴史

1982年、オレゴン州のとある農家で、納屋の害獣を駆除するワーキングキャットとして飼育されていた猫が、6頭の子猫を産みました。その中に1頭、母猫にも他の兄弟猫にも似ていない子猫がいました。
その猫には毛がなく、耳は大きく、皮膚にはタビー(虎柄)の模様がタトゥーのようにあらわれていました。そして生後8週間のうちに、子猫には茶色いタビー模様の短い巻き毛が生えそろい、4か月になる頃には、全身が柔らかい巻き毛で覆われました。
その後も農家では巻き毛の猫が増え続け、多くの人の反響を呼びました。
そして、キャットショーに出場するようになると、専門家たちはこの珍しい猫を保存する必要があると考え、繁殖プログラムが確立されていきました。

ラパーマの容姿は?

ラパーマはワーキングキャットという背景を持つ猫らしく、細身で筋肉質な体つきです。 全身を覆う巻き毛には長毛と短毛があり、一番長い毛は首周りに、一番きついカールを持つ毛はお腹、首周り、耳の根元にみられます。
大きな耳も特徴的で、耳の中には巻き毛が、淵には房毛が生えています。
色と模様は様々で、子猫は無毛で産まれることもありますが、大抵は短い巻き毛かストレートな毛が生えています。

ラパーマの飼育のポイント

自分の手が届かない場所にあるものをどうやって取るか考えられるような、好奇心旺盛で頭の良い猫です。
もともと害獣を駆除して生活していたことから、運動の得意な猫種なので、キャットタワーや十分な運動スペースを用意してあげましょう。
活発でありながら、優しくて愛情深く、人と一緒にいるのが大好きという一面もあります。飼い主さんのそばに寝そべったり膝の上でくつろいだりするので、犬のような性格と言われることもしばしばです。
また、巻き毛の猫の特性として、時々全身の毛が抜けることがあります。生後2週間~4か月くらいの子猫でも脱毛がみられることがあるので、知っておきましょう。毛玉にはなりにくい毛質ですが、抜け毛が絡まって体にとどまってしまうことが多いので、定期的にブラッシングをして取り除いてあげると良いですね。

ラパーマのかかりやすい病気・ケガ

子猫~成猫

皮膚炎

細菌や真菌、ダニなどが皮膚に炎症を起こします。皮膚の弱い犬種だったり、免疫力の低下や外傷から皮膚のバリア機能が落ちてしまうと、炎症が起こりやすくなります。症状は湿疹、かゆみ、脱毛など様々です。

猫風邪

主にヘルペスやカリシといったウイルスが感染することで、くしゃみ、咳、鼻水、発熱などの風邪の症状がでます。また、目ヤニがみられることも多いです。特に免疫力の低い子猫や高齢の猫では重症化することもあります。

異物誤飲

食べてはいけないものを飲み込んでしまうことです。異物には、中毒を起こす食べものや、胃や腸に刺さったり詰まったりしてしまうものが含まれます。嘔吐や下痢などの消化器症状がみられたり、命の危険に繋がることもあります。

成猫~

慢性腎臓病

腎臓の働きが悪くなり、体内の毒素を尿として排出できなくなってしまう病気です。高齢の猫に非常に多く、徐々に進行していきます。水をたくさん飲む、おしっこが薄くなり量が増える、食欲不振、嘔吐などの症状がみられます。

肥満

適正体重は品種や年齢によってそれぞれですが、上から見てややくびれがあり、脇腹を触って肋骨の感触が分かるのが理想の体型です。肥満は万病の元なので、適度な運動と食事管理が必要です。
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[参考文献]
TICA(The International Cat Association)
CFA(The Cat Fanciers' Association)