トイガー

トイガー

トイガーは野生のトラに似せて生み出された比較的新しい猫種で、鮮やかな縦じま模様の被毛はとても野生的です。

本物のトラの血は少しも入っていないのに、トラのように肩を上下に動かす歩き方をします。その野生的な見た目とは裏腹に、性格はフレンドリーで活発、飼い主さんと一緒にいることが大好きです。

遺伝的にかかりやすい病気は少ないですが、運動を多く必要とするので、運動不足や肥満には注意しましょう。

  1. トイガーの特徴
  2. トイガーの飼育のポイント
  3. トイガーのかかりやすい病気・ケガ

トイガーの特徴

トイガーの歴史

トイガーの育種は1980年代後半、ベンガルのブリーダーであったジュディという女性により始められました。
彼女は飼育していた子猫の中に、頭にトラと同じような模様がある子猫を発見しました。彼女はこの模様が、野生のトラのような猫を生み出すポイントになると考えました。
普通のサバトラやキジトラといったマッカレルタビー(しま模様)の猫たちには、そのような模様はなかったからです。
ジュディが再現したかったのは、マッカレルタビーのような細いしま模様ではなく、本物のトラのような太いしま模様でした。
その模様を再現するための大きくて長い胴体、鮮やかできらびやかな毛色、そして、何よりも一緒に暮らすための穏やかな気性を兼ね備えた猫を理想として、トイガーは発展していきました。

トイガーの容姿は?

トイガーの一番の特徴である被毛の太いしま模様は、他のイエネコには見られません。
模様の出方は指紋のように個々に特有のもので、茶系の地色に濃い黒のしま模様、お腹には白い模様が入ります。
体型は中型ですが胴体は長く筋肉質で、太くて立派な骨格と高い位置にある肩が野生のトラを思わせます。

トイガーの飼育のポイント

トイガーはとても野生的な見た目で、かっこいい野生のトラのようなペットを飼ってみたい!と憧れる人の夢を叶えてくれる猫種です。基本的には友好的でのんびりした性格の子が多く、相性が良ければ他のペットともうまくやっていけます。
頭も良く活発なので、トレーニング次第では犬のように投げたものを取って来る遊びを覚える子もいるようです。
野生のヤマネコの血を引くベンガルが入っているので、ベタベタ甘えるというタイプではないですが、依存性が少なく自立しているのは長所とも言えます。
ただし、ふとした瞬間に野生的な一面が出る可能性もあるので、注意が必要です。心穏やかに過ごせるように、十分な飼育スペースを確保してたくさん遊ばせ、ストレスのない生活を心がけましょう。
体はある程度の大きさがあり毛も密生しているので、定期的にブラッシングをしてあげると良いですね。

トイガーのかかりやすい病気・ケガ

子猫~成猫

猫風邪

主にヘルペスやカリシといったウイルスが感染することで、くしゃみ、咳、鼻水、発熱などの風邪の症状がでます。また、目ヤニがみられることも多いです。特に免疫力の低い子猫や高齢の猫では重症化することもあります。

尿石症

体内のミネラル成分が集まって、結晶や結石をつくる病気です。細菌感染、体質、ミネラルの多い食べものなどが主な原因となります。結石は主に膀胱、尿道、腎臓に形成され、頻尿や血尿がみられるほか、尿道に詰まってしまうと尿が出なくなることもあります。

異物誤飲

食べてはいけないものを飲み込んでしまうことです。異物には、中毒を起こす食べものや、胃や腸に刺さったり詰まったりしてしまうものが含まれます。嘔吐や下痢などの消化器症状がみられたり、命の危険に繋がることもあります。

成猫~

慢性腎臓病

腎臓の働きが悪くなり、体内の毒素を尿として排出できなくなってしまう病気です。高齢の猫に非常に多く、徐々に進行していきます。水をたくさん飲む、おしっこが薄くなり量が増える、食欲不振、嘔吐などの症状がみられます。

甲状腺機能亢進症

甲状腺が腫れて大きくなり、チロキシン(サイロキシン)というホルモンが過剰に分泌されることで起こります。チロキシンは代謝を上げる働きがあるので、食欲は増しているのに体重が減ったり、攻撃的になったりします。高齢の猫に多く、元気や食欲はあるので発見が遅れることがあります。
  • 猫種別飼い方ガイドには、アイペット損保のペット保険の補償対象外の傷病も掲載されている場合があります。
  • 補償開始日前からかかっていた傷病など、ご請求の内容により、保険金をお支払いできない場合もあります。

猫種別飼い方ガイドトップへ戻る

[参考文献]
TICA(The International Cat Association)
CFA(The Cat Fanciers' Association)