マンクス

マンクス

一番の特徴はしっぽがないことですが、ボーリングの玉のように真ん丸なフォルムもマンクス独特のものです。

ただし、短い切り株のようなしっぽや、普通の長いしっぽを持って生まれる子もいます。後ろ足の方が前足よりも長く、ウサギのようにぴょんぴょん跳ねるような歩き方をすることから、「バニーキャット」というあだ名がついています。

性格はとても愛情深く活発です。遺伝的には皮膚や泌尿器の病気に注意が必要なので、普段からよく様子を観察するようにしましょう。

  1. マンクスの特徴
  2. マンクスの飼育のポイント
  3. マンクスのかかりやすい病気・ケガ

マンクスの特徴

マンクスの歴史

マンクスの起源はアイルランド近海のマン島にあると考えられています。マン島に生活していた猫に突然変異が起こり、しっぽのない猫が産まれるようになりました。
孤立した小さな島であったことから、島の猫たちの間で交配が続き、しっぽのない猫が主流になっていったようです。マンクスのしっぽには、「ノアの箱舟で扉を閉める際に挟んで切ってしまった」などのユーモラスな言い伝えが残っています。
マンクスは島で害獣を狩るワーキングキャットとして生活し、逞しい体と活動性を身につけていきました。
また、キムリックという名で知られるマンクスの長毛種は、バイキングが支配していた時代に船に乗って入ってきた長毛の猫が、マン島にいた猫と交配して出現したとされています。

マンクスの容姿は?

体長は短く中型で、後ろ足が長く臀部が肩よりも高い位置にあります。体全体だけでなく、頭・目・顎などそれぞれのパーツも丸みを帯びており、しっぽは全くないものから普通の長さのものまで様々です。
被毛は短いダブルコートで、オーバーコートはかたくて光沢があります。マンクスの長毛種はキムリックとして知られ、特に臀部と首周りにはふわふわの飾り毛があります。

マンクスの飼育のポイント

後ろ足が長くて逞しいので、ジャンプや走ることがとても得意です。 加えて頭も良く遊びが大好きなため、気になるものがあると高い所まで探索に行ったり、部屋のドアノブを自分の手で開ける器用な子もいるようです。
その賢さには関心してしまいますが、脱走や事故につながることもあるので注意しましょう。
家族に対しては忠誠心があり、飼い主さんとは強い絆で結ばれていたい!というタイプなので、あまり一人でいる時間が長くならないようにしてあげましょう。
基本的には穏やかで落ち着いた性格ですが、かつては狩りをしていたことから、ある程度の運動量が必要です。
運動不足は肥満にもストレスにもつながるので、ハンターの欲求を満たしてあげられるような、動きのある遊びを取り入れてあげると良いですね。
また、しっぽがない子でも神経は通っているので、しっぽの部分をいたずらに触らないようにしましょう。

マンクスのかかりやすい病気・ケガ

子猫~成猫

皮膚炎

細菌や真菌、ダニなどが皮膚に炎症を起こします。皮膚の弱い犬種だったり、免疫力の低下や外傷から皮膚のバリア機能が落ちてしまうと、炎症が起こりやすくなります。症状は湿疹、かゆみ、脱毛など様々です。

尿石症

体内のミネラル成分が集まって、結晶や結石をつくる病気です。細菌感染、体質、ミネラルの多い食べものなどが主な原因となります。結石は主に膀胱、尿道、腎臓に形成され、頻尿や血尿がみられるほか、尿道に詰まってしまうと尿が出なくなることもあります。

異物誤飲

食べてはいけないものを飲み込んでしまうことです。異物には、中毒を起こす食べものや、胃や腸に刺さったり詰まったりしてしまうものが含まれます。嘔吐や下痢などの消化器症状がみられたり、命の危険に繋がることもあります。

成猫~

慢性腎臓病

腎臓の働きが悪くなり、体内の毒素を尿として排出できなくなってしまう病気です。高齢の猫に非常に多く、徐々に進行していきます。水をたくさん飲む、おしっこが薄くなり量が増える、食欲不振、嘔吐などの症状がみられます。

肥満

適正体重は品種や年齢によってそれぞれですが、上から見てややくびれがあり、脇腹を触って肋骨の感触が分かるのが理想の体型です。肥満は万病の元なので、適度な運動と食事管理が必要です。
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[参考文献]
TICA(The International Cat Association)
CFA(The Cat Fanciers' Association)