マンクス

一番の特徴はしっぽがないことですが、ボーリングの玉のように真ん丸なフォルムもマンクス独特のものです。
ただし、短い切り株のようなしっぽや、普通の長いしっぽを持って生まれる子もいます。後ろ足の方が前足よりも長く、ウサギのようにぴょんぴょん跳ねるような歩き方をすることから、「バニーキャット」というあだ名がついています。
性格はとても愛情深く活発です。遺伝的には皮膚や泌尿器の病気に注意が必要なので、普段からよく様子を観察するようにしましょう。
マンクスの特徴
マンクスの歴史
マンクスの起源はアイルランド近海のマン島にあると考えられています。マン島に生活していた猫に突然変異が起こり、しっぽのない猫が産まれるようになりました。
孤立した小さな島であったことから、島の猫たちの間で交配が続き、しっぽのない猫が主流になっていったようです。マンクスのしっぽには、「ノアの箱舟で扉を閉める際に挟んで切ってしまった」などのユーモラスな言い伝えが残っています。
マンクスは島で害獣を狩るワーキングキャットとして生活し、逞しい体と活動性を身につけていきました。
また、キムリックという名で知られるマンクスの長毛種は、バイキングが支配していた時代に船に乗って入ってきた長毛の猫が、マン島にいた猫と交配して出現したとされています。
マンクスの容姿は?
体長は短く中型で、後ろ足が長く臀部が肩よりも高い位置にあります。体全体だけでなく、頭・目・顎などそれぞれのパーツも丸みを帯びており、しっぽは全くないものから普通の長さのものまで様々です。
被毛は短いダブルコートで、オーバーコートはかたくて光沢があります。マンクスの長毛種はキムリックとして知られ、特に臀部と首周りにはふわふわの飾り毛があります。
マンクスの飼育のポイント
後ろ足が長くて逞しいので、ジャンプや走ることがとても得意です。
加えて頭も良く遊びが大好きなため、気になるものがあると高い所まで探索に行ったり、部屋のドアノブを自分の手で開ける器用な子もいるようです。
その賢さには関心してしまいますが、脱走や事故につながることもあるので注意しましょう。
家族に対しては忠誠心があり、飼い主さんとは強い絆で結ばれていたい!というタイプなので、あまり一人でいる時間が長くならないようにしてあげましょう。
基本的には穏やかで落ち着いた性格ですが、かつては狩りをしていたことから、ある程度の運動量が必要です。
運動不足は肥満にもストレスにもつながるので、ハンターの欲求を満たしてあげられるような、動きのある遊びを取り入れてあげると良いですね。
また、しっぽがない子でも神経は通っているので、しっぽの部分をいたずらに触らないようにしましょう。
マンクスのかかりやすい病気・ケガ
子猫~成猫
皮膚炎
尿石症
異物誤飲
成猫~
慢性腎臓病
肥満
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