アメリカン・ボブテイル

アメリカン・ボブテイル

アメリカン・ボブテイルの一番の特徴は、普通の猫に比べて短いしっぽです。長さや形には個性があり、同じしっぽは二つとありません。

体は筋肉が発達しており、アスリートのように力強く優雅です。その野生的な見た目とは裏腹に、イエネコらしい愛らしさと頭の良さを兼ね備えています。

基本的には家族と一緒に過ごしたり遊んだりする時間が大好きなので、あまりお留守番の時間は長くない方が良いですね。

比較的丈夫な猫種ですが、多くの猫同様、特に高齢期には腎臓や泌尿器の病気に注意が必要です。

  1. アメリカン・ボブテイルの特徴
  2. アメリカン・ボブテイルの飼育のポイント
  3. アメリカン・ボブテイルのかかりやすい病気・ケガ

アメリカン・ボブテイルの特徴

アメリカン・ボブテイルの歴史

アメリカン・ボブテイルの起源となったのは、ヨディという名の子猫でした。
アリゾナのインディアン特別保留地に生まれたヨディは、普通の猫とは違う、短いしっぽを持っていました。
そして、この地に休暇で訪れていた夫婦に拾われ、元々夫婦の家で暮らしていた雌猫との間に子猫が生まれました。
子猫たちは、ヨディの短いしっぽを受け継いでいました。
珍しい子猫は夫婦の友人たちの目を引き、新しい猫種としての可能性を見出されるようになりました。
このしっぽの短い猫とロングヘアのカラーポイントの猫をかけ合わせたのが、アメリカン・ボブテイルの育種の始まりとされています。

アメリカン・ボブテイルの容姿は?

中型~大型の筋肉質な体つきで、一番の特徴である短いしっぽは、形や長さが個々によって違います。
頭はくさび型で、用心深いハンターのような目つきです。被毛にはショートとミディアムロングの2種類があり、ブラック、ブラウン、ブルー、フォーン、レッド、クリームなどあらゆる色と模様が存在します。
体が完全に成長しきるまでには、およそ3年かかると言われています。

アメリカン・ボブテイルの飼育のポイント

アメリカン・ボブテイルは、温和で頭の良い猫種です。どんな人とも結びつきを大事にし、おどけた仕草で楽しませてくれたり、落ち込んだ時には優しく慰めてくれたりします。
頭が良く訓練しやすいので、中には犬のように投げたおもちゃを取って来る遊びを覚える子もいるようです。
その反面、猫らしい狩りの本能もしっかり持ち合わせており、お家の中で飛んでいる虫やおもちゃを獲物に見立てて捕まえるという、活動的な一面もあります。
一人の時間が長くなりすぎたり、運動不足からストレスにならないよう、一緒に過ごす時間や十分な生活スペースを確保してあげましょう。
被毛はダブルコートで、特に換毛期には抜け毛が増えるので、定期的にブラッシングをして取り除きましょう。

アメリカン・ボブテイルのかかりやすい病気・ケガ

子猫~成猫

猫風邪

主にヘルペスやカリシといったウイルスが感染することで、くしゃみ、咳、鼻水、発熱などの風邪の症状がでます。また、目ヤニがみられることも多いです。特に免疫力の低い子猫や高齢の猫では重症化することもあります。

尿石症

体内のミネラル成分が集まって、結晶や結石をつくる病気です。細菌感染、体質、ミネラルの多い食べものなどが主な原因となります。結石は主に膀胱、尿道、腎臓に形成され、頻尿や血尿がみられるほか、尿道に詰まってしまうと尿が出なくなることもあります。

異物誤飲

食べてはいけないものを飲み込んでしまうことです。異物には、中毒を起こす食べものや、胃や腸に刺さったり詰まったりしてしまうものが含まれます。嘔吐や下痢などの消化器症状がみられたり、命の危険に繋がることもあります。

成猫~

慢性腎臓病

腎臓の働きが悪くなり、体内の毒素を尿として排出できなくなってしまう病気です。高齢の猫に非常に多く、徐々に進行していきます。水をたくさん飲む、おしっこが薄くなり量が増える、食欲不振、嘔吐などの症状がみられます。

甲状腺機能亢進症

甲状腺が腫れて大きくなり、チロキシン(サイロキシン)というホルモンが過剰に分泌されることで起こります。チロキシンは代謝を上げる働きがあるので、食欲は増しているのに体重が減ったり、攻撃的になったりします。高齢の猫に多く、元気や食欲はあるので発見が遅れることがあります。
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[参考文献]
TICA(The International Cat Association)
CFA(The Cat Fanciers' Association)