バリニーズ

長毛のシャム(サイアミーズ)が新たな猫種として独立したのが、バリニーズです。
被毛はそこまで長くないので、長毛種が飼いたいけれどお手入れが大変そう、という方にはぴったりの猫種です。
スマートな体つきとサファイアブルーの目が美しく、性格はシャム同様とても社交的で愛情深いです。
小さな子供や他のペットがいる家庭でも、すぐに馴染むことができると言われています。
遺伝的には目の病気に注意が必要なので、普段からよく様子を観察して変化に気付けるようにしておきましょう。
バリニーズの特徴
バリニーズの歴史
バリニーズの起源は正確には知られていません。しかし、バリニーズと思われる長毛のシャムの記録は、古いもので1871年頃の雑誌などに残されているようです。
当時から長毛の子猫は散見されていましたが、バリニーズの猫種としての歴史は、1950年代に始まったと考えられています。
当時シャムのブリーダーをしていたアメリカ人が、生まれたロングヘアの子猫の美しさに魅せられて、その猫たちをさらに発展させたいと考えました。
バリニーズという名前は、この猫の愛嬌と優雅さがバリ舞踊のダンサーを連想させることから名付けられました。
バリニーズの容姿は?
筋肉質ですらりとした胴長の体型で、頭は細い三角形です。シャムと同じく深いサファイアブルーの目を持ち、尾には長くて豪華な飾り毛があります。
大きな特徴である美しい被毛は柔らかいシングルコートで、シルキーな手触りです。模様もシャムと同じポインテッドで、顔・耳・四肢・尾には体の他の部分に比べて濃い色が入っています。
毛色はシール、ブルー、チョコレート、ライラックなどが一般的ですが、他の色を認めている団体もあります。
バリニーズの飼育のポイント
バリニーズの起源とされるシャムは、かつてタイで神聖なものとされていた猫でした。
その血を受け継いでいるバリニーズにも、威厳や気品があふれています。その反面、とても甘えん坊で人懐こい性格なので、飼い主さんのあとを付いて回り、みんなのやっている遊びに参加したがります。
自分のおもちゃはもちろんのこと、家の中に舞い込んできた葉っぱや紙きれなど、なんでもおもちゃにして遊んでしまう傾向があるので、食べてはいけないものを口に入れないよう注意が必要です。
鳴き声はシャムよりやや静かで柔らかいですが、おしゃべりが大好きなので、話がありそうな時はじっくり聞いてあげてください。
一人でのお留守番が長くなるとストレスになってしまうので、十分にコミュニケーションの時間を取ってあげましょう。
被毛はアンダーコートがないので毛玉にはなりにくい毛質ですが、軽くブラッシングをして抜け毛を取り除くと良いですね。
バリニーズのかかりやすい病気・ケガ
子猫~成猫
尿石症
猫風邪
主にヘルペスやカリシといったウイルスが感染することで、くしゃみ、咳、鼻水、発熱などの風邪の症状がでます。また、目ヤニがみられることも多いです。特に免疫力の低い子猫や高齢の猫では重症化することもあります。
進行性網膜萎縮
成猫~
皮膚腫瘍
歯周病
慢性腎臓病
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