ドンスコイ

ドンスコイ

ドンスコイは毛がなく、顔や体の皮膚に多数のしわがあるのが最大の特徴で、映画E.T.を思わせるような個性的な見た目です。

非常に賢くて愛情深いだけでなく、陽気で遊び好きな性格なので、どんな家庭でもムードメーカーになってくれるでしょう。

飼い主さんと一緒にいるのも大好きですし、他のペットとも仲良くできる子が多いです。基本的に丈夫な猫種ではありますが、毛がないので皮膚の状態はよく観察しておきましょう。

  1. ドンスコイの特徴
  2. ドンスコイの飼育のポイント
  3. ドンスコイのかかりやすい病気・ケガ

ドンスコイの特徴

ドンスコイの歴史

ドンスコイはロシア原産の猫種で、その起源となった猫は1987年、ロストフ州で発見されました。
大学教授であったエレナは、袋に子猫を入れてサッカーボールの代わりにして遊んでいる若い男の子たちに出くわしました。
エレナは恐怖と痛みから悲鳴を上げていた子猫を救い出し、バーバラと名付けました。バーバラはなぜか成長とともに毛が抜けていき、治療を試みても効果はありませんでした。
そして数年後、バーバラは毛の生えた子猫と、全く毛の生えていない子猫を産みました。
しかし、毛の生えていた子猫も、バーバラと同じように毛が抜けていきました。当時の人々はこの子猫を病気であると考え淘汰しようとしましたが、熱心なブリーダーが子猫を保護し、数年後には毛のない全く新しい猫種を生み出したのです。
「ドン」はバーバラが発見された場所の近くの川の名前に由来しています。

ドンスコイの容姿は?

体つきは骨太で筋肉質です。体や顔には多数のしわがあり、皮膚は暖かく、滑らかな手触りです。
お腹が真ん丸で、体全体は洋梨のような形をしています。被毛はタイプによって、無毛で生まれたり、成長とともに毛が抜けていったり、体の一部だけが無毛になったりします。
寒い時期は毛が生えて、暖かくなったら抜けるというサイクルを持つ場合もあります。

ドンスコイの飼育のポイント

とても温和で従順な性格で、扱いやすい猫種と言えるでしょう。皮膚は暖かくて触れると柔らかく、思わず抱きしめたくなるような心地良さです。周りのものには何でも興味を持ち、どう楽しもうか自分で考えることができます。
でも、飼い主さんと一緒に遊ぶ時間はもっと好きなので、積極的にコミュニケーションを取りましょう。
好奇心旺盛な性格は異物誤飲などの事故にもつながるので、口に入れてはいけないものには近づかせないよう注意が必要です。
寂しがり屋なので、一人でのお留守番が長くなってしまう場合は、他のペットと一緒にしてあげるのもいいかもしれません。
体温を維持できる被毛がないので、冬は服を着せたり室温を調節して、しっかり寒さ対策をしてあげましょう。
また、分泌された皮脂によって体がべたついてしまうことがあるので、温かいお湯で濡らしたタオルで体を拭くなどのお手入れをしてあげましょう。

ドンスコイのかかりやすい病気・ケガ

子猫~成猫

猫風邪

主にヘルペスやカリシといったウイルスが感染することで、くしゃみ、咳、鼻水、発熱などの風邪の症状がでます。また、目ヤニがみられることも多いです。特に免疫力の低い子猫や高齢の猫では重症化することもあります。

皮膚炎

細菌や真菌、ダニなどが皮膚に炎症を起こします。皮膚の弱い犬種だったり、免疫力の低下や外傷から皮膚のバリア機能が落ちてしまうと、炎症が起こりやすくなります。症状は湿疹、かゆみ、脱毛など様々です。

尿石症

体内のミネラル成分が集まって、結晶や結石をつくる病気です。細菌感染、体質、ミネラルの多い食べものなどが主な原因となります。結石は主に膀胱、尿道、腎臓に形成され、頻尿や血尿がみられるほか、尿道に詰まってしまうと尿が出なくなることもあります。

成猫~

慢性腎臓病

腎臓の働きが悪くなり、体内の毒素を尿として排出できなくなってしまう病気です。高齢の猫に非常に多く、徐々に進行していきます。水をたくさん飲む、おしっこが薄くなり量が増える、食欲不振、嘔吐などの症状がみられます。

皮膚腫瘍

皮膚にできる腫瘍には、良性のものから悪性のものまで様々あります。品種によってできやすい腫瘍もありますが、基本的にはどんな犬猫でも注意するべき病気です。
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[参考文献]
TICA(The International Cat Association)
CFA(The Cat Fanciers' Association)