コーニッシュ・レックス

コーニッシュ・レックス

「猫界のグレー・ハウンド」と言われるほど足が長く、優雅でエネルギッシュな猫です。

一番の特徴は全身を覆う巻き毛で、突然変異により自然に発生したとされています。頭がよく社交的で、アクティブなペットを探している人にはぴったりのパートナーです。

猫に対してアレルギーのある人でも重症化しにくく、比較的飼いやすい猫種であるとも言われています。

特殊な被毛を持っているので、皮膚の状態には常に気を配っておきましょう。

  1. コーニッシュ・レックスの特徴
  2. コーニッシュ・レックスの飼育のポイント
  3. コーニッシュ・レックスのかかりやすい病気・ケガ

コーニッシュ・レックスの特徴

コーニッシュ・レックスの歴史

コーニッシュ・レックスの歴史は、イギリスのコーンウォール州に始まります。
1950年、ニーナという女性が飼っていた猫が5頭の子猫を生みましたが、その中には1頭、珍しい巻き毛を持った子猫がいました。カーリーと名付けられたその子猫が、現在のコーニッシュ・レックスの基礎となりました。
カーリーの子孫をもとに、コーニッシュ・レックスはシャム(サイアミーズ)やロシアン・ブルー、アメリカン・ショートヘア、ブリティッシュ・ショートヘア、ハバナ・ブラウンなどと交配され、強く健康な猫種に発展していきました。
そして、1956年、雑誌の記事で紹介されたことで世界の注目を集め、広まっていきました。

コーニッシュ・レックスの容姿は?

細長い足を持ちスレンダーに見えますが、実は筋肉質で逞しい体つきです。背中のラインは腰から尾に向かって自然な曲線を描いており、足先は華奢です。頭は卵型で、高い位置に大きな耳があり、目は楕円形でややつり上がっています。
最大の特徴は全身を覆う巻き毛で、眉毛やヒゲにもウェーブがかかっています。手触りは非常に柔らかくシルキーです。

コーニッシュ・レックスの飼育のポイント

コーニッシュ・レックスは外向的で活発、非常に賢く運動神経も抜群です。特に長い足を活かしたジャンプ力は想像を超えるものがあるので、届かないだろうと油断して危険なものを高い場所に置かないようにしましょう。
大きくなっても子猫のような性格で、投げたおもちゃを取ってくる遊びが大好きです。
たとえ遊び相手がいなくても一人で何時間でも遊んでいますが、基本的には誰かに構ってもらいたいと思っているので、お留守番が長くなる環境では、仲間になれるペットを一緒に飼ってあげるのもいいですね。
被毛はシングルコートで寒いのは苦手なので、人の膝の上に乗りたがったり、毛布に入ってきたりするかもしれません。
温度管理にはしっかり気を付けておきましょう。
抜け毛は少なくお手入れは簡単ですが、体のべたつきが気になった時には、お湯で濡らしたタオルで拭くなどのお手入れをしてあげましょう。

コーニッシュ・レックスのかかりやすい病気・ケガ

子猫~成猫

皮膚炎

細菌や真菌、ダニなどが皮膚に炎症を起こします。皮膚の弱い犬種だったり、免疫力の低下や外傷から皮膚のバリア機能が落ちてしまうと、炎症が起こりやすくなります。症状は湿疹、かゆみ、脱毛など様々です。

猫風邪

主にヘルペスやカリシといったウイルスが感染することで、くしゃみ、咳、鼻水、発熱などの風邪の症状がでます。また、目ヤニがみられることも多いです。特に免疫力の低い子猫や高齢の猫では重症化することもあります。

尿石症

体内のミネラル成分が集まって、結晶や結石をつくる病気です。細菌感染、体質、ミネラルの多い食べものなどが主な原因となります。結石は主に膀胱、尿道、腎臓に形成され、頻尿や血尿がみられるほか、尿道に詰まってしまうと尿が出なくなることもあります。

成猫~

慢性腎臓病

腎臓の働きが悪くなり、体内の毒素を尿として排出できなくなってしまう病気です。高齢の猫に非常に多く、徐々に進行していきます。水をたくさん飲む、おしっこが薄くなり量が増える、食欲不振、嘔吐などの症状がみられます。

肥大型心筋症

心筋が厚くなって心臓の部屋が狭くなり、全身に十分な血液を送り出すことができなくなる病気です。主に遺伝や加齢によって起こります。血流が悪くなることで血栓ができやすくなり、それが血管に詰まって後ろ足の麻痺が起こったり、突然死する危険性もあります。
  • 猫種別飼い方ガイドには、アイペット損保のペット保険の補償対象外の傷病も掲載されている場合があります。
  • 補償開始日前からかかっていた傷病など、ご請求の内容により、保険金をお支払いできない場合もあります。

猫種別飼い方ガイドトップへ戻る

[参考文献]
TICA(The International Cat Association)
CFA(The Cat Fanciers' Association)