チワワ

チワワ

チワワは、世界でもっとも小さい犬種です。小さい体に潤んだ目が可愛らしく日本でも人気があります。
好奇心旺盛で、仲間や家族に対しとても愛情深い反面、神経質で臆病な面があります。
飼い主さまの腕の中が大好きな子も多いですが、体が大変小さいので落として骨折させてしまわないようにしましょう。骨や関節の病気になりやすい傾向があるため、普段から注意が必要です。

  1. チワワの特徴
  2. チワワにかかる飼育費
  3. チワワの飼育のポイント
  4. チワワのかかりやすい病気・ケガ

チワワの特徴

チワワの性格

好奇心旺盛でとても勇敢な性格をしている反面、家族ではない人に対しては警戒心が強く、自分を守るために攻撃的になってしまう子もいます。
飼い主さまに忠実なためしつけしやすく、抱っこされるなどスキンシップを好む甘えん坊な一面も持ち合わせています。

チワワの容姿

コンパクトな体つきで、アップル・ドームと呼ばれる丸みを帯びた頭の形が特徴です。目はぱっちりして鼻筋が通っており、耳は大きな三角形です。

チワワの被毛・毛色

被毛はスムースコートとロングコートの2種類あります。スムースコートは柔らかく体表に密着しており、首周りの毛はふさふさしています。ロングコートはシルキーで細く、耳・首・尾などに飾り毛があります。
毛色はブラック、レッド、タン(地色に黄褐色の模様)、青みがかかった黒や銀、ブルーなどがあります。

チワワの歴史

9世紀頃に、メキシコの原住民であるトルテック族が飼育していた小さな犬「テチチ」が祖先であるといわれています。当時、テチチは神聖なものとされ、建物の装飾や彫刻にも残されていました。のちに、飼い主さまと一緒に埋葬された骨が発掘されています。
18世紀にメキシコ最大のチワワ州からアメリカにはじめて輸出されたことが、現在の犬種名の由来です。

チワワにかかる飼育費

チワワの診療費

一般社団法人ペットフード協会の調査*1 では 、チワワのような超小型犬には年間で、平均約 169,000 円の支出がされているとのデータが算出されています。

ペットにかかるお金の中でも、特に診療費の負担は無視できません。
アイペット損保が2021年に行った「ペットの支出に関する調査*2」では、ペット関連支出の中で一番「支出額が大きい」と感じるものは何ですか?という問いに対して、犬飼育者の約32%、猫飼育者の約33%が「病気やケガの診療費」と回答しました。

ペットフードやトリミング代は、あらかじめ費用の目安がつきますし、低価格でトリミングしてくれるお店を探すなどの節約も可能です。
しかし、病気やケガに関する診療費は100 %自己負担で、程度により金額が異なるので、費用の目安をつけづらくなっています。
ペットの診療費は、想定以上にかかると認識しておき、余裕を持って予期せぬ事態に備えておくようにしましょう。

*1 2021 年 全国犬猫飼育実態調査の「犬飼育・給餌実態と支出」を参照(一般社団法人ペットフード協会)
*2 ペットの支出に関する調査(2021年)

チワワの飼育のポイント

チワワのしつけの仕方

チワワのしつけの際は、“してはいけないこと”を犬の立場に立って、丁寧に教えていくことが重要になります。 しつけをするときに意識すべきポイントは「ほめること」です。
たとえば、吠えるのを止めたらほめるなど、わかりやすくほめて教えることで、何をしてはいけないかを理解できます。体罰は、恐怖心を刺激してしまうおそれがあるので、やめましょう。
また、防衛意識が強くなりすぎると、吠え癖や咬み癖が出てしまう子がいますので、子犬の時期から積極的に外に連れ出してあげましょう。 外に連れ出してあげることで、社会化(世の中に多様な犬や人々が存在すると知ること)の一環にもなります。

チワワに必要なケア

ブラッシング

特にロングコートの子は毛が絡まりやすいため、毎日ブラッシングをしてあげましょう。毛の生え替わり時期である、春と秋の換毛期は抜け毛が多くなるため、スムースコートの子も、ブラッシングをしてあげましょう。抜け毛を取り除くことで皮膚病の予防にもつながります。

運動、散歩

体は小さいですがパワフルな犬種のため、短い時間であっても散歩が必要です。できるだけ早い時期から、毎日行うようにしましょう。

チワワのかかりやすい病気・ケガ

子犬~成犬

膝蓋骨脱臼(パテラ)

大腿骨の溝にはまっている膝蓋骨という膝の骨が、内側や外側に外れてしまった状態です。特に小型犬では、生まれつき溝が浅かったり、膝蓋骨を支える靭帯の力が弱くて発生することが多いです。膝を曲げ伸ばしする時に痛みが出て、歩きづらくなることもあります。

水頭症

頭の中に脳脊髄液という液体が過剰に溜まり、脳が圧迫される病気です。1歳以下の子犬で発見されることが多く、遺伝が主な原因となります。水頭症の子は、おでこが広い、目が外側を向いている、体が小さいなどの特徴があり、けいれんや旋回がみられることもあります。

骨折

段差や抱っこからの落下による前足の「橈尺骨(とうしゃっこつ)」の骨折が多く、猫では扉や窓に挟まれる事故の例が多くみられます。

胃腸炎

ウイルス・細菌・寄生虫の感染や、食べてはいけないものを食べたり、ストレスがかかることで胃腸に炎症が起こります。症状は嘔吐、下痢、血便、食欲不振など様々です。

成犬~

気管虚脱

気管が何らかの原因で強度を失って、潰れてしまう病気です。咳や「ガーガー」というガチョウの鳴き声のような呼吸音が特徴で、重症化すると気管が完全に潰れて呼吸困難になることもあります。肥満や高温多湿の環境、ストレスなどで悪化することがあります。

僧帽弁閉鎖不全症

心臓の左の部屋にある僧帽弁という扉が上手に閉じなくなって、血液が逆流してしまう病気です。主に遺伝や加齢によって起こります。軽度の場合は症状が出ないことも多いですが、進行すると運動するのを嫌がったり、咳が出たりします。
  • 犬種別飼い方ガイドには、アイペット損保のペット保険の補償対象外の傷病も掲載されている場合があります。
  • 補償開始日前からかかっていた傷病など、ご請求の内容により、保険金をお支払いできない場合もあります。
  • 当社のペット保険「うちの子」の保険料は、年齢と犬種によって決まります。犬種ごとに犬A・犬B・犬Cに分類されており、本ページに記載の一般的な犬のサイズとは異なりますので、ご注意ください。
    詳細は以下の犬種分類表にてご確認ください。

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[参考文献]
TICA(The International Cat Association)
CFA(The Cat Fanciers' Association)