パグ

パグ

パグは、わんぱくで愛らしく、飼い主さまに対しいつでも喜んで遊び戯れてくれる性格から、日本でも大変人気のある犬種です。
額のしわが特徴的で表情もユニークです。ブーブーと鼻を鳴らす仕草や、眠るときにいびきをかくのも愛らしいポイントです。
筋肉質でがっしりした体型で運動量も多いです。短頭種であるため呼吸器の病気には注意が必要です。

  1. パグの特徴
  2. パグをお迎えする方法
  3. パグの飼育のポイント
  4. パグのかかりやすい病気・ケガ

パグの特徴

パグの歴史

紀元前400年以前の中国で、チベットの修道士に可愛がられていた犬が起源であると考えられています。
16世紀には東インド会社の商人と共にヨーロッパへ渡り、オランダで縁起の良い動物として扱われていたとされ、王室のシンボルになりました。
また、侵略者の接近を警告してウィリアム王子の命を救ったとして、王の墓にはパグを伴った肖像が残されています。
こうして上流階級に愛好されるようになったパグの人気は広まっていきました。
犬種名は頭の形から、ラテン語でにぎりこぶしを意味する「パグ」が由来といわれています。

パグの容姿は?

筋肉質で引き締まった体をしています。体長は短く、後ろ足はとくに筋肉がよく発達しています。
頭は大きくどっしりとしており、首も太いです。耳は小さく薄い垂れ耳です。短いマズルと額のしわが特徴的です。
尾はしっかり二重に巻いています。毛は短くて柔らかく密生しており、毛色はブラック、シルバー、フォーン(金色がかった色)、アプリコットなどがあります。

パグをお迎えする方法

ペットショップでパグを探す

ペットショップからパグをお迎えするメリットは、自分の好みの毛色や顔立ちのパグが見つけやすいということです。
日本ではフォーンやブラックのパグが人気ですが、他にもシルバーやアプリコットなどの毛色があります。
おっとりした顔や愛嬌のある顔など、顔立ちにも個性が出ているので、好みの子を探してみてください。

ブリーダーからパグを紹介してもらう

ブリーダーからパグをお迎えするメリットは、血統がハッキリしているため、ある程度性格が予想できるということです。
パグは基本的に明るく陽気な性格ですが、少し頑固でわがままな一面も持っています。
はじめてワンちゃんと一緒に生活する方は気が強すぎない子を紹介してもらうことで、トレーニングがしやすくなるかもしれません。

パグの里親になる

保護犬の中には、元の飼い主さまと別れてしまったり、人の愛情を注いでもらえないまま育ったりと、さまざまな事情を抱えている子がいます。
パグは元々フレンドリーな犬種ですが、新しい飼い主さまとの生活に慣れるまでには、ある程度時間がかかるかもしれません。
里親になる方は、その子がそれまで過ごしてきた時間や気持ちに寄り添い、ゆっくり信頼関係を築いていきましょう。

パグをお迎えするときの費用相場は?

パグをお迎えする際には、生体にかかる費用の他に、以下のような費用がかかります。

畜犬登録(3,000円前後)
ワンちゃんをお迎えしたら、お住いの市区町村に登録をする必要があります。
狂犬病の予防接種(3,500円前後)
ワンちゃんには年に1回の狂犬病予防接種が義務付けられています。
混合ワクチン(5,000~8,000円前後)
感染症を予防するための注射で、予防できる病気の数によって費用は変わってきます。

これらに、最初に用意するべきサークルやクレート、トイレ、食器、日用品などのグッズをあわせると、初期費用としてはワンちゃんの生体価格+50,000~60,000円ほどが目安となるかと思います。

パグをお迎えする方法には、それぞれにメリットがあるので、自分がワンちゃんをお迎えする際に何を重視したいのかを検討しましょう。ワンちゃんとの出会いは一期一会ですので、どこでお迎えするにしても、「この子を一生大切にしたい!」と思える子を選んでいただくのが一番かと思います。

パグの飼育のポイント

わんぱくで運動や遊ぶのが大好きな犬種です。筋肉質で、しっかりとした骨格ではありますが、股関節形成不全やレッグカルベペルテスといった股関節の病気にかかりやすい傾向があります。
また、短頭種であるため、呼吸が他の犬種よりも苦手です。そのため、激しい運動や、暑い時期のお散歩により熱中症になってしまう可能性がありますので注意しましょう。
短毛ですが、抜け毛は多くきちんとブラッシングをしてあげる必要があります。

パグのかかりやすい病気・ケガ

子犬~成犬

膝蓋骨脱臼(パテラ)

大腿骨の溝にはまっている膝蓋骨という膝の骨が、内側や外側に外れてしまった状態です。特に小型犬では、生まれつき溝が浅かったり、膝蓋骨を支える靭帯の力が弱くて発生することが多いです。膝を曲げ伸ばしする時に痛みが出て、歩きづらくなることもあります。

短頭種気道症候群

呼吸困難を引き起こすようないくつかの病気が重なって起こる、マズルの短い短頭種に特有の病気です。いびき、口をあけてハアハアする呼吸(パンティング)、嚥下障害、嘔吐などの症状がみられ、暑さや肥満で悪化することがあります。

レッグ・カルベ・ペルテス病

虚血性大腿骨頭壊死症とも呼ばれ、後ろ足の大腿骨の先端に血流がいかなくなり、壊死してしまう病気です。原因は明らかではありませんが、小型犬の成長期に多くみられます。痛みが出るので、後ろ足を上げたり、片足をかばうような歩き方をします。

熱中症

犬と猫は体中から汗をかけるわけではないので、体温を下げることが難しく、熱中症になりやすいです。呼吸が速くなる、よだれが増える、ぐったりするなどの症状がみられ、命に関わることもあります。特にマズルの短い短頭種では注意が必要です。

成犬~

糖尿病

血糖値を下げるホルモンであるインスリンの作用が低下し、体が糖を利用できなくなる病気です。原因は遺伝や感染など様々で、肥満や加齢も発症のきっかけになるとされます。水をたくさん飲む、食欲はあるのに体重が減るなどの症状がみられます。

パグ脳炎(壊死性髄膜脳炎)

脳全体に炎症や壊死が広がっていく病気で、特定の犬種に遺伝的に発生します。進行度合いによって様々な神経症状が起こり、けいれん発作、視力障害、同じ場所をぐるぐる回る旋回運動、頭が傾いてしまう斜頚などがみられます。
  • 犬種別飼い方ガイドには、アイペット損保のペット保険の補償対象外の傷病も掲載されている場合があります。
  • 補償開始日前からかかっていた傷病など、ご請求の内容により、保険金をお支払いできない場合もあります。
  • 当社のペット保険「うちの子」の保険料は、年齢と犬種によって決まります。犬種ごとに犬A・犬B・犬Cに分類されており、本ページに記載の一般的な犬のサイズとは異なりますので、ご注意ください。
    詳細は以下の犬種分類表にてご確認ください。

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[参考文献]
TICA(The International Cat Association)
CFA(The Cat Fanciers' Association)