ウェルシュ・コーギー・ペンブローク

ウェルシュ・コーギー・ペンブローク

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークは短い足とプリッとしたお尻で元気いっぱい駆け回る姿に思わず笑みがこぼれます。人を楽しませるお茶目な性格も相まって、世界中で人気がある犬種で、イギリス王室で寵愛を受けてきたことでも有名です。牧場で牛追い犬として活躍していたので、しっかり運動させないと肥満になりやすい傾向があります。また、脊椎の病気になりやすい傾向もあるため、様子の変化に早く気付けるように、普段からよく観察して健康な状態を把握しておきましょう。

  1. ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの特徴
  2. ウェルシュ・コーギー・ペンブロークをお迎えする方法
  3. ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの飼育のポイント
  4. ウェルシュ・コーギー・ペンブロークのかかりやすい病気・ケガ

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの特徴

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの歴史

直系の祖先は諸説ありますが、フランドルというフランス・ベルギーの大西洋に面した地方に住んでいた機織り職人がウェールズに移住した際に一緒に連れてきた犬と言われています。体は小さくても大型犬並みの作業能力があり、勇敢な性格で牛を追ったり、イタチやキツネ、ネズミなどの害獣を追い払ったりと立派に活躍しました。ヘンリー2世(1133年~1189年)や現代のイギリス王室から愛され、王室の犬としても有名となり、現在では世界中から愛される犬種となりました。

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの容姿は?

長い胴に短い四肢で、頭はキツネのような形をしています。くりっとした目は暗色で、直立した中くらいの大きさの耳をもちます。鼻筋は通っていて、鼻色はブラック。口角の上がったマズルがなんとも愛らしい表情を作っています。毛の長さは中くらいで、まっすぐで手触りは硬くなっています。毛色はレッド、セーブル、フォーン、ブラック、タンなどがあり、足、前胸、首、頭部、前顔部に白がはいるものもあります。尾は生まれつきないか、ある場合には断尾することもあります。

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークをお迎えする方法

ペットショップでウェルシュ・コーギー・ペンブロークを探す

ペットショップからウェルシュ・コーギー・ペンブロークをお迎えするメリットは、自分の好みの毛色や顔立ちの子が見つけやすいということです。日本では茶色っぽいレッドの毛色を比較的多く見かけますが、他にもセーブルやフォーンなどの毛色があり、顔や胸、足に白が入ることもあります。顔立ちも愛嬌のある顔から精悍な顔まで個性があるので、好みの子を探してみてください。

ブリーダーからウェルシュ・コーギー・ペンブロークを紹介してもらう

ブリーダーからウェルシュ・コーギー・ペンブロークをお迎えするメリットは、血統がハッキリしているため、ある程度性格が予想できるということです。ウェルシュ・コーギー・ペンブロークは基本的に明るく友好的な性格ですが、少し頑固でわがままな一面も持っています。特にはじめてワンちゃんと一緒に生活する方は気が強すぎない子を紹介してもらうことで、トレーニングがしやすくなるかもしれません。

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの里親になる

保護犬の中には、元の飼い主さと別まれてしまったり、人の愛情を注いでもらえないまま育ったりと、さまざまな事情を抱えている子がいます。ウェルシュ・コーギー・ペンブロークは元々フレンドリーな犬種ですが、新しい飼い主さまとの生活に慣れるまでには、ある程度時間がかかるかもしれません。里親になる方は、その子がそれまで過ごしてきた時間や気持ちに寄り添い、ゆっくり信頼関係を築いていっていただきたいと思います。

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークをお迎えするときの費用相場は?

ブリーダーからウェルシュ・コーギー・ペンブロークをお迎えする際には、生体にかかる費用のほかに、以下のような費用がかかります。

畜犬登録(3,000円前後)
ワンちゃんをお迎えしたら、お住いの市区町村に登録をする必要があります。
狂犬病の予防接種(3,500円前後)
ワンちゃんには年に1回の狂犬病予防接種が義務付けられています。
混合ワクチン(5,000~8,000円前後)
感染症を予防するための注射で、予防できる病気の数によって費用は変わってきます。

これらに、最初に用意するべきサークルやクレート、トイレ、食器、日用品などのグッズをあわせると、初期費用としてはワンちゃんの生体価格+50,000~60,000円ほどが目安となるかと思います。

ブリーダーからウェルシュ・コーギー・ペンブロークをお迎えする方法には、それぞれにメリットがあるので、自分がワンちゃんをお迎えする際に何を重視したいのかを検討しましょう。ワンちゃんとの出会いは一期一会ですので、どこでお迎えするにしても、「この子を一生大切にしたい!」と思える子を選んでいただくのが一番かと思います。

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの飼育のポイント

とにかく元気で、じゃれることが大好きです。外交的、友好的かつ大胆な性格で、神経質なところがなく、初めての人とでもすぐ親しくなります。被毛は定期的にブラッシングして抜け毛を除去してあげましょう。大変エネルギッシュな犬であり、多くの運動量を必要とします。運動不足になると肥満になりやすく、脊椎や関節を痛める可能性があります。毎日たっぷり時間をかけてお散歩してあげましょう。

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークのかかりやすい病気・ケガ

子犬~成犬

外耳炎

耳の穴から鼓膜までの外耳に炎症が起こります。原因は細菌、真菌、寄生虫、アレルギーなど様々で、耳が垂れている子や耳が蒸れやすい夏場に多くみられます。耳をかゆがったり、頭を振ったり、においが出てきたりします。

異物誤飲

食べてはいけないものを飲み込んでしまうことです。異物には、中毒を起こす食べものや、胃や腸に刺さったり詰まったりしてしまうものが含まれます。嘔吐や下痢などの消化器症状がみられたり、命の危険に繋がることもあります。

胃腸炎

ウイルス・細菌・寄生虫の感染や、食べてはいけないものを食べたり、ストレスがかかることで胃腸に炎症が起こります。症状は嘔吐、下痢、血便、食欲不振など様々です。

成犬~

リンパ腫

リンパ球という細胞が何らかの原因で腫瘍化して増えてしまう病気で、しこりをつくる場所によっていくつかの型に分けられます。犬では体表のリンパ節が腫れる「多中心型」が最も多く、発熱や食欲不振などがみられることもありますが、症状がでないことも多いです。

椎間板ヘルニア

背骨と背骨の間にある椎間板という部分が、変形して飛び出してしまう病気です。変形した椎間板は背骨の中を通っている神経を圧迫し、痛みや麻痺を引き起こします。抱いた時に痛くて声をあげたり、後ろ足に麻痺がみられることが多いです。

変性性脊髄症(DM)

脊髄が徐々に変性することで、体が少しずつ麻痺していく病気です。痛みはありません。麻痺は後ろ足からはじまり、前足や首に広がり、最終的には変性が脳幹まで到達して嚥下障害や呼吸困難を引き起こします。
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[参考文献]
TICA(The International Cat Association)
CFA(The Cat Fanciers' Association)