パピヨン

パピヨン

フランス語で「蝶」を意味する名の通り、蝶が羽を開いたような大きな立ち耳が印象的です。
ルイ16世の王妃マリー・アントワネットに寵愛された犬としても有名です。
繊細なところもありつつ、甘え上手で、どんな環境にも上手にとけ込める順応性があります。
体つきは大変華奢なため、骨折などの事故には特に注意が必要です。

  1. パピヨンの特徴
  2. パピヨンにかかる飼育費
  3. パピヨンの飼育のポイント
  4. パピヨンのかかりやすい病気・ケガ

パピヨンの特徴

パピヨンの性格

まわりの物事にいつも好奇心を示し、どんな場面でも勇敢にふるまいます。
飼い主さまや家族に深い愛情を示し、初めて会う人やほかの犬とも仲よくできます。
とても賢く状況判断が得意なため、しつけは比較的容易とされています。

パピヨンの容姿

骨格がほっそりしていて小型、繊細で優雅な雰囲気が漂います。
体長は体高よりやや長め、背は水平で、四肢はまっすぐでスマートに伸びます。
頭部は小さく丸みがあり、目はやや大きいアーモンド型、色は暗色でブラックの縁取りをしています。
尾は高い位置につき、飾り毛が豊かで背中にアーチを描いて、リスの尾のように背負っています。
耳は垂れ耳と立ち耳があり、日本では立ち耳の子が多くみられます。

パピヨンの被毛・毛色

被毛は、オーバーコートが豊富でアンダーコートが少ないことが特徴です。
毛質は絹糸のような滑らかで艶があります。耳・胸・四肢・しっぽには「飾り毛」とよばれる長い被毛が生えています。
毛色は白地であれば、ホワイト&ブラック、トライカラーなど、すべての色の斑が許容されます。
ボディや足はホワイトの割合が多いほうが好ましいとされています。

パピヨンの歴史

パピヨンの祖先はスペインにいた小さな犬で、一寸法師のスパニエルと呼ばれた犬といわれており、古い絵画やタペストリーにしばしばその姿が描かれています。
この犬は16世紀にイタリア経由でフランスに入り、上流階級でもてはやされ、かなりの高額で取引されていたとされています。
中世の貴婦人たちはこの優雅な犬と一緒に肖像画に描かれることを好んで誇りにする風潮があり、マリー・アントワネットもこよなく可愛がっていたと伝えられています。

パピヨンのサイズ

個体差はありますが、体高は28㎝、体重は2kg~4kg程度です。

パピヨンの寿命

およそ13~15歳とされています。小型犬の中では平均的です。

パピヨンにかかる飼育費

初期費用

パピヨンをお迎えする際には生体にかかる費用のほか、以下のような費用がかかります。

畜犬登録(3,000円前後)

ワンちゃんをお迎えしたら、お住いの市区町村に登録をする必要があります。

狂犬病の予防接種(3,500円前後)

ワンちゃんには年に1回の狂犬病予防接種が義務付けられています。

混合ワクチン(5,000~8,000円前後)

感染症を予防するための注射で、予防できる病気の数によって費用は変わります。

これらに、最初に用意するべきサークルやトイレ、食器、日用品などのグッズの費用が必要になります。

飼育費用

飼育に毎月かかる費用としては、食費、シャンプー、ペットシーツやトイレシートなどの日用品費や衛生用品などがあります。

食費(3,000~5,000円前後)


市販の犬主食用ドッグフードを与えた場合の目安となります。

日用品や生活用品(2,000~3,000円前後)

シャンプー、ペットシーツやトイレシートなどの日用品費や衛生用品などがあります。

トリミング等(4,000~8,000円前後)

パピヨンは被毛が絡まりやすい犬種なので、定期的なケアも予定に入れておくとよいでしょう。

医療費

一般社団法人ペットフード協会の令和4年 全国犬猫飼育実態調査によると、医療費を含む小型犬の毎月の平均支出金額は1万3,422円です。
フィラリアやノミ・ダニの予防薬なども含め、健康であっても医療費として年間で3~5万円ほど必要とされています。

知っておきたい、ペットの医療事情

ペットには公的医療保険制度がなく、診療費は全額自己負担となります。
お迎えしたばかりの頃は環境変化によるストレスで軟便や風邪にもなりやすいので、体調の変化に気付くことが大切です。

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パピヨンの飼育のポイント

充分なコミュニケーション

運動量は室内で遊ぶ程度でも足りますが、気分転換や外気浴を兼ねて、30分程度は散歩をするとよいでしょう。
室内でもおもちゃで遊んだり、スキンシップをとったりして、充分にコミュニケーションしましょう。
散歩のほかに、ドッグランなどで思いきり走らせてあげることもおすすめです。

室内飼育のポイント

パピヨンが気をつけたい病気の一つに、膝蓋骨脱臼などのトラブルがあります。
滑りやすいフローリングの床を走り回っているときや、少しの段差から飛び降りることで、骨折の危険性があります。
生活スペースは、滑りにくい床材を選びましょう。同時に、大きな段差をなくす、高いところから飛び降りをさせないなどの注意も必要です。
また、小型犬は家具のすき間などの狭い場所に入り込むことがあります。
留守番をさせるときは、サークルやケージなどに入れ、安全な環境で過ごさせましょう。

定期的なブラッシング

週に2~3回、ピンブラシなどを使用して、やさしくブラッシングしましょう。
定期的なシャンプーも行いましょう。
自然に伸ばすスタイルが基本ですが、プロのトリマーさんにお願いして、さまざまなスタイルを楽しむのもよいでしょう。
口の周りは汚れやすいので、湿らせて固く絞ったコットンやペット用のお手入れシートでこまめに拭いて清潔を保ちましょう。
そのままにしておくと、かぶれて皮膚炎を起こすこともあります。

ペットフードの選び方

主食は栄養バランスのとれた総合栄養食を与えましょう。
総合栄養食の中でも、粒が小さいもの、飲み込みやすいものを選ぶのがおすすめです。
パピヨンはその日の気分や体調によって食が進まないこともあり、食の細さや食べムラに悩む飼い主さまは少なくありません。
一度に量を食べられなくても、必要な栄養を摂取できるよう、肉や魚などのタンパク質を多く含んだフードを与えるようにしましょう。
関節をサポートする成分を配合したフードを選ぶのも一案です。

パピヨンのかかりやすい病気・ケガ

子犬~成犬

膝蓋骨脱臼(パテラ)

大腿骨の溝にはまっている膝蓋骨という膝の骨が、内側や外側に外れてしまった状態です。特に小型犬では、生まれつき溝が浅かったり、膝蓋骨を支える靭帯の力が弱くて発生することが多いです。膝を曲げ伸ばしする時に痛みが出て、歩きづらくなることもあります。

皮膚炎

細菌や真菌、ダニなどが皮膚に炎症を起こします。皮膚の弱い犬種だったり、免疫力の低下や外傷から皮膚のバリア機能が落ちてしまうと、炎症が起こりやすくなります。症状は湿疹、かゆみ、脱毛など様々です。

骨折

段差や抱っこからの落下による前足の「橈尺骨(とうしゃっこつ)」の骨折が多く、猫では扉や窓に挟まれる事故の例が多くみられます。

成犬~

てんかん

けいれんや意識障害を起こす発作が、繰り返し起こる病気です。発作は脳からの異常な指令によって起こりますが、脳に明らかな病変が認められる場合と、認められない場合があります。発作の程度も様々で、一点を見つめる、落ち着きがなくなる、全身がこわばりがくがくと震える、意識がなくなるなどの症状がみられます。

尿石症

体内のミネラル成分が集まって、結晶や結石をつくる病気です。細菌感染、体質、ミネラルの多い食べものなどが主な原因となります。結石は主に膀胱、尿道、腎臓に形成され、頻尿や血尿がみられるほか、尿道に詰まってしまうと尿が出なくなることもあります。

乳腺腫瘍

犬には左右5対の乳腺があり、その一部が腫瘍化する病気です。発生には性ホルモンが関係し、犬では半分が良性、半分が悪性であるとされています。乳腺の組織はお腹全体にあるので、しこりが複数の場所にできることもあります。
  • 犬種別飼い方ガイドには、アイペット損保のペット保険の補償対象外の傷病も掲載されている場合があります。
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[参考文献]
TICA(The International Cat Association)
CFA(The Cat Fanciers' Association)