ビーグル

ビーグル

ビーグルは、群れを作って狩りをしていたという習性があるため、協調性や社会性の高さも備えています。
遊ぶことが大好きでほかの犬とも仲よくできる犬種です。
キャラクター・スヌーピーのモデルになったことでも知られています。
腫瘍や目の病気にかかりやすい傾向があるため注意が必要です。

  1. ビーグルの特徴
  2. ビーグルにかかる飼育費
  3. ビーグルの飼育のポイント
  4. ビーグルのかかりやすい病気・ケガ

ビーグルの特徴

ビーグルの性格

明るく元気いっぱい、人懐っこい性格です。
大胆で決断力があり、用心深く責任感も強いため、番犬としても活躍してくれます。
一方で、甘えん坊で寂しがりやな一面もあり、ひとりぼっちになると大きな声で鳴いてしまうこともあります。
しっかりとお留守番のトレーニングをして一頭でも寂しくならないようにしてあげましょう。

ビーグルの容姿

小型犬ながらも筋肉が引き締まり、がっしりとした体格をしています。
頭部は適度な長さがあり、後頭部はわずかに丸みを帯びています。
少々離れ気味の目、高い位置から垂れ下がり鼻先まで届くほどの長さのある耳、ピンと立ったしっぽがポイントです。

ビーグルの被毛・毛色

被毛は短く密生し、光沢感のあるダブルコートです。
毛色は、白・褐色・黒の3色が斑状になった「トライカラー」がポピュラーで、しっぽの先端は白いです。
明るめの茶と白の「レッド&ホワイト」、レモン色と白の「レモン&ホワイト」などの毛色もあります。

ビーグルの歴史

ビーグルの歴史は古く、紀元前のギリシアにさかのぼるといわれています。
鋭い嗅覚を生かしてウサギ狩りをするハウンドが祖先と考えられ、中世のルネッサンス以降、イギリスのウェールズ地方やフランスを中心に、狩猟犬として活躍するようになりました。
エリザベス1世の時代にはウサギ狩りのパートナーとしての飼育・改良が進み、フランス語で「小さい」を意味する「ビーグル」という名がついたといわれています。

ビーグルのサイズ

個体差はありますが、体高は33~40cm、体重は8~14kg程度です。

ビーグルの寿命

およそ12~15歳とされています。小型犬の中では平均的です。

ビーグルにかかる飼育費

初期費用

ビーグルをお迎えする際には生体にかかる費用のほか、以下のような費用がかかります。

畜犬登録(3,000円前後)

ワンちゃんをお迎えしたら、お住いの市区町村に登録をする必要があります。

狂犬病の予防接種(3,500円前後)

ワンちゃんには年に1回の狂犬病予防接種が義務付けられています。

混合ワクチン(5,000~8,000円前後)

感染症を予防するための注射で、予防できる病気の数によって費用は変わります。

これらに加え、最初に用意するべきサークルやトイレ、食器、日用品などのグッズの費用が必要になります。

飼育費用

飼育に毎月かかる費用としては、食費、シャンプー、ペットシーツやトイレシートなどの日用品費や衛生用品などがあります。

食費(3,000~5,000円前後)


市販の犬主食用ドッグフードを与えた場合の目安となります。

日用品や生活用品(2,000~3,000円前後)

シャンプー、ペットシーツやトイレシートなどの日用品費や衛生用品などがあります。

トリミング等(4,000~5,000円前後)

定期的なケアも予定に入れておくとよいでしょう。

医療費

一般社団法人ペットフード協会の令和4年 全国犬猫飼育実態調査によると、医療費を含む小型犬の毎月の平均支出金額は1万3,422円です。
フィラリアやノミ・ダニの予防薬なども含め、健康であっても医療費として年間で3~5万円ほど必要とされています。

知っておきたい、ペットの医療事情

ペットには公的医療保険制度がなく、診療費は全額自己負担となります。
お迎えしたばかりの頃は環境変化によるストレスで軟便や風邪にもなりやすいので、体調の変化に気付くことが大切です。

ペット保険商品のご案内はこちら

ビーグルの飼育のポイント

散歩や運動は充分に

運動量が必要な犬種のため、毎⽇朝⼣30分程度の散歩を⽋かさないようにしましょう。
散歩のほかに、ドッグランなどで思いきり走らせてあげることもおすすめです。
また、おやつや、おもちゃを部屋の中に隠して探させるなど、探索欲求を満たすような遊びを工夫してあげると喜びます。

お留守番させるときのポイント

お留守番をさせるときは、サークルに入れるなどしてトラブルを予防しましょう。
噛むと命にかかわる電気のコード類や噛み傷をつけられたくない家具などには噛み防止用の塗布剤を塗っておくことも有効です。
噛んでよいおもちゃを用意しておきましょう。
また、ビーグルはとくに食いしん坊なので、届くところに食べ物を置かないなど、誤食には充分に注意しましょう。

耳のお手入れはこまめに

垂れ耳の犬種は、耳の通気性が悪いため耳のトラブルが起きやすいです。
耳の入り口付近をやさしく拭いて清潔を保つとともに、汚れなどをチェックしましょう。
全身のお手入れは、定期的に固く絞ったタオルで拭いてあげましょう。

太りやすいため肥満に注意

主食は栄養バランスのとれた総合栄養食を与えましょう。
1日の食事量を決め、飼い主さまがコントロールすることが大切です。
ビーグルは食欲旺盛のため、食事を与え過ぎてしまうと肥満になりやすい傾向があります。
子犬の頃は、栄養価の高いパピーフードを4~5時間に1回、生後10か月を過ぎたら、1日2回程度が目安です。

ビーグルのかかりやすい病気・ケガ

子犬~成犬

異物誤飲

食べてはいけないものを飲み込んでしまうことです。異物には、中毒を起こす食べものや、胃や腸に刺さったり詰まったりしてしまうものが含まれます。嘔吐や下痢などの消化器症状がみられたり、命の危険に繋がることもあります。

胃腸炎

ウイルス・細菌・寄生虫の感染や、食べてはいけないものを食べたり、ストレスがかかることで胃腸に炎症が起こります。症状は嘔吐、下痢、血便、食欲不振など様々です。

成犬~

副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)

副腎皮質からコルチゾールというホルモンが過剰に分泌されることで起こります。副腎に指示を送る脳の下垂体が腫瘍化して、ホルモンの分泌量が調節できなくなることが主な原因です。お水をたくさん飲む、おしっこの量が増える、食欲が増す、お腹が膨れる、毛が抜けるなどの症状がみられます。

白内障

ものを見る時に焦点を合わせる役割をしている水晶体が白く濁って、視力が落ちてしまう病気です。加齢に伴って起こることが多いですが、遺伝や他の病気が原因で、若い子に起こる場合もあります。目が白く見えたり、ものにぶつかるようになるなどの症状がみられます。

緑内障

目の中に入っている水が増えすぎて、眼球内の圧力が高くなってしまった状態です。主に遺伝や目の中の腫瘍、炎症などによって起こります。痛みにより瞬きや涙が増えたり、進行すると目が大きくなって牛のように突出したり、失明してしまうこともあります。

皮膚腫瘍

皮膚にできる腫瘍には、良性のものから悪性のものまで様々あります。品種によってできやすい腫瘍もありますが、基本的にはどんな犬猫でも注意するべき病気です。
  • 犬種別飼い方ガイドには、アイペット損保のペット保険の補償対象外の傷病も掲載されている場合があります。
  • 補償開始日前からかかっていた傷病など、ご請求の内容により、保険金をお支払いできない場合もあります。
  • 当社のペット保険「うちの子」の保険料は、年齢と犬種によって決まります。犬種ごとに犬A・犬B・犬Cに分類されており、本ページに記載の一般的な犬のサイズとは異なりますので、ご注意ください。
    詳細は以下の犬種分類表にてご確認ください。

犬種分類表はこちら

犬種別飼い方ガイドトップへ戻る

[参考文献]
TICA(The International Cat Association)
CFA(The Cat Fanciers' Association)