ブルドッグ

ブルドッグ

独特なしかめっ面とずんぐりした体型がとても魅力的なこのブルドッグは、イギリスの国犬としても知られています。
足や関節にも負担がかかりやすく、体重管理をしっかりしてあげる必要があります。

  1. ブルドッグの特徴
  2. ブルドッグにかかる飼育費
  3. ブルドッグの飼育のポイント
  4. ブルドッグのかかりやすい病気・ケガ

ブルドッグの特徴

ブルドッグの性格

陽気でおっとりとした優しい性格です。
飼い主さまには従順で甘えん坊な面をもっています。
意志とそぐわないことに関しては、かたくなに拒否するなど頑固な一面もあります。

ブルドッグの容姿

筋肉質で重心が低く、どっしりとした体型です。
きな頭部に短い額、丸い頬、突き出た大きな下顎で、耳は小さいローズイヤーと呼ばれる垂れ耳で高い位置につきます。
目は大きく、色は暗色です。鼻は幅広く、頭から胸にかけて皮膚がたるみ、2層の大きなしわができています。
尾は短く、まっすぐかスクリュー状になっています。

ブルドッグの被毛・毛色

被毛は、キメが細かく、滑らかな感触でハリもあります。
外側を覆うオーバーコート、皮膚を守るアンダーコートのダブルコートで短毛です。
短く硬い毛が、衣類や絨毯などに刺さることもあるので、気をつけましょう。
毛色は、ホワイト、レッド、フォーンといった単色のほか、虎模様のブリンドルなど組合せがあり、バリエーションも豊富です。

ブルドッグの歴史

ブルドッグという呼び名は、繋がれた牡牛の鼻に咬みつくブルベイティングという競技に使われてきたことに由来するといわれています。
闘牛が衰退すると、つぎは犬同士を闘わせるドッグ・ファイティング用の闘犬となりました。
ドッグ・ファイティングも禁止され、現在は優しくて愛らしい家庭犬となりました。

ブルドッグのサイズ

個体差はありますが、体高31cm~41cmで体重は18~26kg程度です。

ブルドッグの寿命

およそ8~10歳とされています。中型犬の平均寿命とされる10歳~14歳に比べると、やや短めです。

ブルドッグにかかる飼育費

初期費用

ブルドッグをお迎えする際には生体にかかる費用のほか、以下のような費用がかかります。

畜犬登録(3,000円前後)

ワンちゃんをお迎えしたら、お住いの市区町村に登録をする必要があります。

狂犬病の予防接種(3,500円前後)

ワンちゃんには年に1回の狂犬病予防接種が義務付けられています。

混合ワクチン(5,000~8,000円前後)

感染症を予防するための注射で、予防できる病気の数によって費用は変わります。

これらに加え、最初に用意するべきサークルやトイレ、食器、日用品などのグッズの費用が必要になります。

飼育費用

飼育に毎月かかる費用としては、食費、シャンプー、ペットシーツやトイレシートなどの日用品費や衛生用品などがあります。

食費(3,000~5,000円前後)


市販の犬主食用ドッグフードを与えた場合の目安となります。

日用品や生活用品(3,000~5,000円前後)

シャンプー、ペットシーツやトイレシートなどの日用品費や衛生用品などがあります。

トリミング等(5,000円前後)

定期的なケアも予定に入れておくとよいでしょう。

医療費

一般社団法人ペットフード協会の令和4年 全国犬猫飼育実態調査によると、医療費を含む中型犬の毎月の平均支出金額は1万7,259円です。
フィラリアやノミ・ダニの予防薬なども含め、健康であっても医療費として年間で3~5万円ほど必要とされています。

知っておきたい、ペットの医療事情

ペットには公的医療保険制度がなく、診療費は全額自己負担となります。
お迎えしたばかりの頃は環境変化によるストレスで軟便や風邪にもなりやすいので、体調の変化に気付くことが大切です。

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ブルドッグの飼育のポイント

皮膚トラブルに注意

鼻と目の間にできるシワに汚れがたまりやすいので、水気を絞ったタオルできれいに拭いてあげましょう。
定期的なシャンプーで皮膚の余計な老廃物などを除去することで、皮膚炎などの予防につながります。

暑さ対策は十分に

夏の暑さが苦手なため、室温の温度は22〜24度程度の室温をキープするようにしましょう。
暑くなり始めたら散歩の時間にも注意をし、早朝や夜などの涼しい時間に運動するようにしてください。
水遊びも大好きなので、夏場は川や海でも水遊びもおすすめです。

散歩の頻度

運動は必要ですが、体重が重く足や関節を痛めやすいので、過度の運動は控えましょう。
毎日、朝晩15分程度のお散歩で十分です。

食事は一気食いに注意

主食は栄養バランスのとれた総合栄養食を与えましょう。食欲旺盛なので一気にごはんを食べてしまうことがあります。
食べ物の独占欲だけは強く、攻撃的になることもあるので、ほかの犬がいる前では食べ物を与えないようにしましょう。

ブルドッグのかかりやすい病気・ケガ

子犬~成犬

前十字靭帯断裂

膝の曲げ伸ばしを調節する役割を持っている前十字靭帯が切れてしまった状態です。加齢に伴って弱くなったり、肥満によって負担がかかった状態の靭帯に、強い衝撃が加わることで起こります。後ろ足を挙げたり、体重をかけられないような状態がみられます。

短頭種気道症候群

呼吸困難を引き起こすようないくつかの病気が重なって起こる、マズルの短い短頭種に特有の病気です。いびき、口をあけてハアハアする呼吸(パンティング)、嚥下障害、嘔吐などの症状がみられ、暑さや肥満で悪化することがあります。

皮膚炎

細菌や真菌、ダニなどが皮膚に炎症を起こします。皮膚の弱い犬種だったり、免疫力の低下や外傷から皮膚のバリア機能が落ちてしまうと、炎症が起こりやすくなります。症状は湿疹、かゆみ、脱毛など様々です。

成犬~

尿石症

体内のミネラル成分が集まって、結晶や結石をつくる病気です。細菌感染、体質、ミネラルの多い食べものなどが主な原因となります。結石は主に膀胱、尿道、腎臓に形成され、頻尿や血尿がみられるほか、尿道に詰まってしまうと尿が出なくなることもあります。

リンパ腫

リンパ球という細胞が何らかの原因で腫瘍化して増えてしまう病気で、しこりをつくる場所によっていくつかの型に分けられます。犬では体表のリンパ節が腫れる「多中心型」が最も多く、発熱や食欲不振などがみられることもありますが、症状がでないことも多いです。

熱中症

犬と猫は体中から汗をかけるわけではないので、体温を下げることが難しく、熱中症になりやすいです。呼吸が速くなる、よだれが増える、ぐったりするなどの症状がみられ、命に関わることもあります。特にマズルの短い短頭種では注意が必要です。
  • 犬種別飼い方ガイドには、アイペット損保のペット保険の補償対象外の傷病も掲載されている場合があります。
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    詳細は以下の犬種分類表にてご確認ください。

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[参考文献]
TICA(The International Cat Association)
CFA(The Cat Fanciers' Association)