ミニチュア・ピンシャー

ミニチュア・ピンシャー

「ミニピン」の愛称で親しまれるミニチュア・ピンシャーは、小さいながら大胆で恐れを知らず、よく吠えて飼い主さまに異常を伝えるので、番犬として重宝されてきました。 エネルギッシュで運動好きですが、四肢が大変細いため、骨折などの事故には注意が必要です。また、関節の病気や目の病気にかかりやすい傾向があるため、普段から様子をよく観察して健康な状態を把握しておきましょう。

  1. ミニチュア・ピンシャーの特徴
  2. ミニチュア・ピンシャーをお迎えする方法
  3. ミニチュア・ピンシャーの飼育のポイント
  4. ミニチュア・ピンシャーのかかりやすい病気・ケガ

ミニチュア・ピンシャーの特徴

ミニチュア・ピンシャーの歴史

ドイツ原産の犬で、ジャーマン・ピンシャーを小さくしたような外見をしています。ネズミ捕りがうまく、よく吠えるので、番犬として飼育されていました。1920年にアメリカに渡ると、家庭犬や番犬としてすぐに人気を集めました。現在、ドイツなどではツベルク・ピンシャー(ツベルクとは超小型犬という意味)と呼ばれています。

ミニチュア・ピンシャーの容姿は?

ミニチュア・ピンシャーは小型ながら、引き締まった力強い体つきをしています。くりっとした印象的な目と機敏に動く姿は、まるで小鹿のようです。体はバランスが良く、全体的に四角形のような形をしています。前足は真っ直ぐ、後ろ足は筋肉がしっかりとついています。頭部はV字型で頬と唇は小さく引き締まっており、離れている目はアーモンド形、色はダークブラウンかブラックです。毛は短く、光沢感があり、毛色はブラック&タンの子を比較的多く見かけますが、ほかにもチョコレート&タン、レッドやダーク・レッド・ブラウンなどの単色もあります。

ミニチュア・ピンシャーをお迎えする方法

ペットショップでミニチュア・ピンシャーを探す

ペットショップからミニチュア・ピンシャーをお迎えするメリットは、自分の好みの毛色や顔立ちの子が見つけやすいということです。顔立ちも気の強そうな顔から愛嬌のある顔まで個性があるので、好みの子を探してみてください。

ブリーダーからミニチュア・ピンシャーを紹介してもらう

ブリーダーからミニチュア・ピンシャーをお迎えするメリットは、血統がハッキリしているため、ある程度性格が予想できるということです。ミニチュア・ピンシャーは信頼した相手に対しては忠誠心の強い犬種ですが、警戒心が強く頑固な一面もあります。はじめてワンちゃんと一緒に生活する方は、気の強すぎない子を紹介してもらうことで、トレーニングがしやすくなるかもしれません。

ミニチュア・ピンシャーの里親になる

保護犬の中には、元の飼い主さまと別れてしまう、人の愛情を注いでもらえないまま育つなど、さまざまな事情を抱えている子がいます。 ミニチュア・ピンシャーは元々明るい性格ですが、新しい飼い主さまとの生活に慣れるまでには、ある程度時間がかかるかもしれません。 里親になる方は、その子がそれまで過ごしてきた時間や気持ちに寄り添い、ゆっくり信頼関係を築いていきましょう。

ミニチュア・ピンシャーをお迎えするときの費用相場は?

ミニチュア・ピンシャーをお迎えする際には、生体にかかる費用のほかに、以下のような費用がかかります。

畜犬登録(3,000円前後)
ワンちゃんをお迎えしたら、お住いの市区町村に登録をする必要があります。
狂犬病の予防接種(3,500円前後)
ワンちゃんには年に1回の狂犬病予防接種が義務付けられています。
混合ワクチン(5,000~8,000円前後)
感染症を予防するための注射で、予防できる病気の数によって費用は変わってきます。

これらに、最初に用意するべきサークルやクレート、トイレ、食器、日用品などのグッズをあわせると、初期費用としてはワンちゃんの生体価格+50,000~60,000円ほどが目安となるかと思います。

ミニチュア・ピンシャーをお迎えする方法には、それぞれにメリットがあるので、自分がワンちゃんをお迎えする際に何を重視したいのかを検討しましょう。 ワンちゃんとの出会いは一期一会ですので、どこでお迎えするにしても、「この子を一生大切にしたい!」と思える子を選んでいただくのが一番かと思います。

ミニチュア・ピンシャーの飼育のポイント

ミニチュア・ピンシャーは活発で元気が良く、子どもともよく遊び、家庭犬としてふさわしい性格をしています。過度な甘やかしにより自尊心が強く出てしまうことがあるため、可愛いからといって甘やかしすぎは控えましょう。エネルギッシュな犬なので、毎日短時間でも散歩をしてあげ、短い毛足の被毛は定期的にブラッシングをしてお手入れをしてあげましょう。

ミニチュア・ピンシャーのかかりやすい病気・ケガ

子犬~成犬

膝蓋骨脱臼(パテラ)

大腿骨の溝にはまっている膝蓋骨という膝の骨が、内側や外側に外れてしまった状態です。特に小型犬では、生まれつき溝が浅かったり、膝蓋骨を支える靭帯の力が弱くて発生することが多いです。膝を曲げ伸ばしする時に痛みが出て、歩きづらくなることもあります。

レッグ・カルベ・ペルテス病

虚血性大腿骨頭壊死症とも呼ばれ、後ろ足の大腿骨の先端に血流がいかなくなり、壊死してしまう病気です。原因は明らかではありませんが、小型犬の成長期に多くみられます。痛みが出るので、後ろ足を上げたり、片足をかばうような歩き方をします。

皮膚炎

細菌や真菌、ダニなどが皮膚に炎症を起こします。皮膚の弱い犬種だったり、免疫力の低下や外傷から皮膚のバリア機能が落ちてしまうと、炎症が起こりやすくなります。症状は湿疹、かゆみ、脱毛など様々です。

骨折

段差や抱っこからの落下による前足の「橈尺骨(とうしゃっこつ)」の骨折が多く、猫では扉や窓に挟まれる事故の例が多くみられます。

成犬~

白内障

ものを見る時に焦点を合わせる役割をしている水晶体が白く濁って、視力が落ちてしまう病気です。加齢に伴って起こることが多いですが、遺伝や他の病気が原因で、若い子に起こる場合もあります。目が白く見えたり、ものにぶつかるようになるなどの症状がみられます。

糖尿病

血糖値を下げるホルモンであるインスリンの作用が低下し、体が糖を利用できなくなる病気です。原因は遺伝や感染など様々で、肥満や加齢も発症のきっかけになるとされます。水をたくさん飲む、食欲はあるのに体重が減るなどの症状がみられます。
  • 犬種別飼い方ガイドには、アイペット損保のペット保険の補償対象外の傷病も掲載されている場合があります。
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[参考文献]
TICA(The International Cat Association)
CFA(The Cat Fanciers' Association)