バーニーズ・マウンテン・ドッグ

バーニーズ・マウンテン・ドッグ

温和で賢く、飼い主まに献身的な犬種です。
祖先は山岳地帯を動き回っていたため体力があり、食欲も旺盛でよく食べます。
体は頑丈ですが、体重が重いため、足や関節を痛めやすく注意が必要です。

  1. バーニーズ・マウンテン・ドッグの特徴
  2. バーニーズ・マウンテン・ドッグにかかる飼育費
  3. バーニーズ・マウンテン・ドッグの飼育のポイント
  4. バーニーズ・マウンテン・ドッグのかかりやすい病気・ケガ

バーニーズ・マウンテン・ドッグの特徴

バーニーズ・マウンテン・ドッグの性格

温和な性格で、人の気持ちを察して行動できる賢さを備えています。
愛情たっぷりに応えてあげると、とても喜んで甘えん坊な一面を見せてくれます。
寛容で肝が据わった性格のため、ささいなことで動じず、冷静に自分の行動を判断します。

バーニーズ・マウンテン・ドッグの容姿

山岳地方で重いものを運ぶなどの活躍をしていたこともあり、全体的に筋肉質で機敏に動きます。
頭部は平らで、三角形をしている耳は前方に垂れ下がっていますが、警戒時には上に立ち上がることもあります。
目はアーモンド型で顔色はヘーゼルかブラウンです。

バーニーズ・マウンテン・ドッグの被毛・毛色

被毛は、光沢があって長く、少々ウェーブがかかったダブルコートです。
山岳地帯の寒い気候に適応するため分厚い被毛に覆われています。
毛色は、トライカラー(漆黒、濃い黄褐色、純白)で、バランスの取れた配色が特徴的です。
目の上・頬・胸・足には、赤褐色で左右対称の「リッチ・タン」と呼ばれるマーキングがあります。

バーニーズ・マウンテン・ドッグの歴史

古代ローマ帝国がスイス侵攻の際に持ち込んだ犬が祖先だと考えられています。
スイスの農場で護衛犬や荷車を引く作業犬、ベルン周辺の山岳地帯では牛追い犬として活躍してきました。
1900年代にはデュール・ペッヘラーという名前でドッグショーに出るようになり、1910年にバーニーズ・マウンテン・ドッグという名前に変更されました。

バーニーズ・マウンテン・ドッグのサイズ

個体差はありますが、男の子の場合、体高は66cm〜68cmで体重が41kg~54kg程度です。
女の子の場合は、体高が60cm〜63cmで体重が32kg~45kg程度です。

バーニーズ・マウンテン・ドッグの寿命

およそ6~8年前後とされています。大型犬の中では短命の傾向があります。

バーニーズ・マウンテン・ドッグにかかる飼育費

初期費用

バーニーズ・マウンテン・ドッグをお迎えする際には生体にかかる費用のほか、以下のような費用がかかります。

畜犬登録(3,000円前後)

ワンちゃんをお迎えしたら、お住いの市区町村に登録をする必要があります。

狂犬病の予防接種(3,500円前後)

ワンちゃんには年に1回の狂犬病予防接種が義務付けられています。

混合ワクチン(5,000~8,000円前後)

感染症を予防するための注射で、予防できる病気の数によって費用は変わります。

これらに加えて、最初に用意するべきサークルやトイレ、食器、日用品などのグッズの費用が必要になります。

飼育費用

飼育に毎月かかる費用としては、食費、シャンプー、ペットシーツやトイレシートなどの日用品費や衛生用品などがあります。

食費(5,000~6,000円前後)

市販の犬主食用ドッグフードを与えた場合の目安となります。

日用品や生活用品(2,000~5,000円前後)

シャンプー、ペットシーツやトイレシートなどの日用品費や衛生用品などがあります。

トリミング等(5,000円前後)

シャンプーなどのお手入れをトリミングサロンにお願いする場合も考慮しておくと安心です。

医療費

一般社団法人ペットフード協会の令和4年 全国犬猫飼育実態調査によると、医療費等を含む大型犬の毎月の平均支出金額は1万7,259円です。
フィラリアやノミ・ダニの予防薬なども含め、健康であっても医療費として年間で3~5万円ほど必要とされています。

知っておきたい、ペットの医療事情

ペットには公的医療保険制度がなく、診療費は全額自己負担となります。
お迎えしたばかりの頃は環境変化によるストレスで軟便や風邪にもなりやすいので、体調の変化に気付くことが大切です。

バーニーズ・マウンテン・ドッグの飼育のポイント

散歩や運動は充分に

運動欲求が強くスタミナがあります。散歩は毎日30分程度を2回行いましょう。
できるだけ長距離の散歩をすることがバーニーズ・マウンテン・ドッグにとって望ましいです。
いろいろな散歩コースを設定して、景色を楽しんだり、一緒に走ってあげると喜びます。
散歩のほかに、ドッグランなどで思いきり走らせてあげることもおすすめです。

夏場の温度管理に注意

夏の暑さが大の苦手なので、室温の温度は22〜24度程度の室温をキープするようにしましょう。
暑くなり始めたら散歩の時間にも注意をし、早朝や夜などの涼しい時間に運動するようにしてください。
水遊びも大好きなので、夏場は川や海でも水遊びもおすすめです。

定期的なブラッシング

週2回程度、ブラッシングを行い、抜け毛をしっかり取り除きましょう。
抜け毛をよく取り除かないと、湿気が溜まって皮膚炎になることもあるため注意が必要です。
日常的な抜け毛の量を減らすには、シャンプーも有効です。
特に抜け毛が多い換毛期には、シャンプーの回数を増やすとよいでしょう。
また、シャンプー後は被毛を濡れたままにせず、しっかり乾かします。

耳のお手入れはこまめに

垂れ耳は蒸れやすいため、「皮膚が赤くなっていないか」「耳垢がたまっていないか」「匂いがきつくないか」などをチェックしましょう。
皮膚トラブルの予防につながります。

バーニーズ・マウンテン・ドッグのかかりやすい病気・ケガ

子犬~成犬

股関節形成不全

股関節を形成している骨盤の骨と大腿骨がかみ合わなくなり、関節に炎症が起こって痛みが出ます。犬では大型犬に多く、遺伝や成長期に骨の発育がうまくいかないことが主な原因です。歩く時に腰が左右に振れたり、階段の上り下りを嫌がったりします。

白内障

ものを見る時に焦点を合わせる役割をしている水晶体が白く濁って、視力が落ちてしまう病気です。加齢に伴って起こることが多いですが、遺伝や他の病気が原因で、若い子に起こる場合もあります。目が白く見えたり、ものにぶつかるようになるなどの症状がみられます。

肘関節形成不全

肘関節を形成している上腕骨と2本の前腕骨がかみ合わなくなり、関節に炎症が起こって痛みが出ます。大型犬に多く、遺伝や成長期に骨の発育がうまくいかないことが主な原因となります。前足を上げたり、体重をかけられないような状態がみられます。

皮膚炎

細菌や真菌、ダニなどが皮膚に炎症を起こします。皮膚の弱い犬種だったり、免疫力の低下や外傷から皮膚のバリア機能が落ちてしまうと、炎症が起こりやすくなります。症状は湿疹、かゆみ、脱毛など様々です。

成犬~

てんかん

けいれんや意識障害を起こす発作が、繰り返し起こる病気です。発作は脳からの異常な指令によって起こりますが、脳に明らかな病変が認められる場合と、認められない場合があります。発作の程度も様々で、一点を見つめる、落ち着きがなくなる、全身がこわばりがくがくと震える、意識がなくなるなどの症状がみられます。

皮膚腫瘍

皮膚にできる腫瘍には、良性のものから悪性のものまで様々あります。品種によってできやすい腫瘍もありますが、基本的にはどんな犬猫でも注意するべき病気です。
  • 犬種別飼い方ガイドには、アイペット損保のペット保険の補償対象外の傷病も掲載されている場合があります。
  • 補償開始日前からかかっていた傷病など、ご請求の内容により、保険金をお支払いできない場合もあります。
  • 当社のペット保険「うちの子」の保険料は、年齢と犬種によって決まります。犬種ごとに犬A・犬B・犬Cに分類されており、本ページに記載の一般的な犬のサイズとは異なりますので、ご注意ください。
    詳細は以下の犬種分類表にてご確認ください。

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[参考文献]
TICA(The International Cat Association)
CFA(The Cat Fanciers' Association)