アラスカン・マラミュート

アラスカン・マラミュート

アラスカン・マラミュートは、オオカミに似た堂々とした風貌ですが、その性格はとても優しくて温厚です。古くから厳しい自然環境の中でソリや荷車を引いて、アラスカのエスキモー達の生活をサポートしてきました。見た目はシベリアン・ハスキーとよく似ていますが、アラスカン・マラミュートの方が一回り大きく、耳の位置や尾の形も微妙に違います。ソリ犬であったことから脚力が非常に強く推進力もあるので、負荷がかかりすぎることで足や関節を痛めやすい傾向にあります。

  1. アラスカン・マラミュートの特徴
  2. アラスカン・マラミュートの飼育のポイント
  3. アラスカン・マラミュートのかかりやすい病気・ケガ
  4. アラスカン・マラミュートの保険金請求事例

アラスカン・マラミュートの特徴

アラスカン・マラミュートの歴史

最も古いソリ犬の一種で、祖先犬はシベリア原産の犬とされていますが、正確な起源は不明です。アラスカ西部に住んでいたマラミュート族が、ソリ引きや狩猟・漁業に犬を使用していたとされ、ロシアの探検隊がその姿を見たとの報告もあります。アラスカン・マラミュートはずっと純血が保たれていましたが、アラスカに白人が上陸してからソリ引きレースが流行し、他犬種との交配がみられるようになりました。しかしその後、純血種の保存運動が起こり、現在の犬種が確立されていきました。

アラスカン・マラミュートの容姿は?

広い頭部、V字型でピンと立った耳、豊富な飾り毛で覆われた尾など、全体的にオオカミを連想させるような外観です。胸や背中の筋肉がよく発達しており、骨格も頑丈です。丈夫な足と力強い肩を持ち、スピードよりもパワーと持久力が発揮できるようなバランスの取れた体つきをしています。毛はダブルコートで、アンダーコートは柔らかい綿毛、オーバーコートはやや硬めの直毛です。毛色はライトグレー、グレー、ブラック、セーブル(黒い毛が混じったもの)、レッド(赤茶色)などで、下腹部・足・顔に白い部分があります。単色の場合はホワイトのみです。

アラスカン・マラミュートの飼育のポイント

迫力のある見た目とは裏腹に、非常に友好的な性格です。家族に対してとても忠実で愛情深く、献身的な伴侶犬になってくれます。他の犬たちとソリを引く生活をしていたので協調性があり、他の犬とも仲良くなれることが多いです。体が大きく必要な運動量も多いですが、引っ張る力が非常に強いので、お散歩の時はしっかりと飼い主さんが力をコントロールできるように、子犬の頃からトレーニングする必要があります。毛量がかなりあるので、抜け毛をなるべく少なくして皮膚の状態を良く保つためにも、ブラッシングは定期的に行いましょう。高温多湿の環境は苦手なので、夏場は特に温度管理や熱中症に注意が必要です。また、肥満になってしまうと足腰に負担をかけてしまうので、ごはんの量にも気を付けてあげましょう。

アラスカン・マラミュートのかかりやすい病気・ケガ

子犬~成犬

股関節形成不全

股関節を形成している骨盤の骨と大腿骨がかみ合わなくなり、関節に炎症が起こって痛みが出ます。犬では大型犬に多く、遺伝や成長期に骨の発育がうまくいかないことが主な原因です。歩く時に腰が左右に振れたり、階段の上り下りを嫌がったりします。

白内障

ものを見る時に焦点を合わせる役割をしている水晶体が白く濁って、視力が落ちてしまう病気です。加齢に伴って起こることが多いですが、遺伝や他の病気が原因で、若い子に起こる場合もあります。目が白く見えたり、ものにぶつかるようになるなどの症状がみられます。

皮膚炎

細菌や真菌、ダニなどが皮膚に炎症を起こします。皮膚の弱い犬種だったり、免疫力の低下や外傷から皮膚のバリア機能が落ちてしまうと、炎症が起こりやすくなります。症状は湿疹、かゆみ、脱毛など様々です。

成犬~

てんかん

けいれんや意識障害を起こす発作が、繰り返し起こる病気です。発作は脳からの異常な指令によって起こりますが、脳に明らかな病変が認められる場合と、認められない場合があります。発作の程度も様々で、一点を見つめる、落ち着きがなくなる、全身がこわばりがくがくと震える、意識がなくなるなどの症状がみられます。

前十字靭帯断裂

膝の曲げ伸ばしを調節する役割を持っている前十字靭帯が切れてしまった状態です。加齢に伴って弱くなったり、肥満によって負担がかかった状態の靭帯に、強い衝撃が加わることで起こります。後ろ足を挙げたり、体重をかけられないような状態がみられます。

甲状腺機能低下症

何らかの原因で甲状腺の働きが悪くなり、そこから分泌されるチロキシン(サイロキシン)というホルモンが減ってしまう病気です。全身の代謝が悪くなり、元気がなくなってぼんやりしたり、脱毛や皮膚の色素沈着がみられます。
  • 犬種別飼い方ガイドには、アイペット損保のペット保険の補償対象外の傷病も掲載されている場合があります。
  • 補償開始日前からかかっていた傷病など、ご請求の内容により、保険金をお支払いできない場合もあります。
  • 当社のペット保険「うちの子」の保険料は、年齢と犬種によって決まります。犬種ごとに犬A・犬B・犬Cに分類されており、本ページに記載の一般的な犬のサイズとは異なりますので、ご注意ください。
    詳細は以下の犬種分類表にてご確認ください。

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アラスカン・マラミュートの保険金請求事例

皮膚炎(大型犬)の場合

体に赤い発疹があったので、病院に連れて行きました。「皮膚炎」と診断され、お薬を飲み始めることになりました。

年齢4歳内容通院1日

診療明細書

診療項目金額(円)
診察 1,500
検査 3,000
お薬 6,000
合計10,500

幅広い補償でいつでも安心 うちの子70%プラン

高額になりがちな手術費用に うちの子ライト90%補償

「うちの子」補償額
7,350円
手術が含まれていない
通院のため、補償対象外です
お客さま負担額
3,150円
お客さま負担額
10,500円
うちの子の
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うちの子ライトの
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  • 上記の診療費等のデータは一例であり、一般的な平均・水準を示すものではありません。
  • 各診療項目の金額は、動物病院によって異なります。
  • お支払いさせていただく保険金は、各商品の支払限度額・支払限度日数(回数)等の補償範囲内となります。

股関節形成不全の場合

腰を振るように歩くため、気になって病院に連れて行きました。検査の結果「股関節形成不全」と診断され、歩くときの痛みを減らす手術を行いました。

年齢2歳内容手術1回、入院6日

診療明細書

診療項目金額(円)
診察 800
入院(5泊6日) 27,000
検査 30,000
全身麻酔 32,000
手術 330,000
点滴 9,000
処置 12,000
注射 13,000
お薬 5,000
合計458,800

幅広い補償でいつでも安心 うちの子70%プラン

高額になりがちな手術費用に うちの子ライト90%補償

「うちの子」補償額
321,160円
「うちの子ライト」補償額
412,920円
お客さま負担額
137,640円
お客さま負担額
45,880円
うちの子の
詳細はこちら
うちの子ライトの
詳細はこちら
  • 上記の診療費等のデータは一例であり、一般的な平均・水準を示すものではありません。
  • 各診療項目の金額は、動物病院によって異なります。
  • お支払いさせていただく保険金は、各商品の支払限度額・支払限度日数(回数)等の補償範囲内となります。

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[参考文献]
TICA(The International Cat Association)
CFA(The Cat Fanciers' Association)