土佐犬

土佐犬

土佐犬と聞くと、力士のように化粧まわしを着飾った闘犬の姿を想像する人も多いのではないでしょうか。闘技のために改良されてきた強靭な体は、まさに威風堂々とした風貌です。忍耐強く飼い主さんには忠実な性格ですが、強い闘争心を持っているので、家庭犬として飼うにはしっかりとしたトレーニングが必要です。また、体重が重いので足に負担がかかりやすく、関節の病気には注意が必要です。

  1. 土佐犬の特徴
  2. 土佐犬の飼育のポイント
  3. 土佐犬のかかりやすい病気・ケガ

土佐犬の特徴

土佐犬の歴史

別名をジャパニーズ・マスティフというこの犬は、古来から日本に土着していたわけではなく、四国犬と洋犬種の混血によって闘技を目的に生みだされました。日本における闘犬の歴史は古く、14世紀にまで遡ります。交配に用いられたのは、ブルドッグ、マスティフ、ジャーマン・ポインター、グレート・デーン、セント・バーナード、ブル・テリアなど様々です。1933年には土佐犬普及会が設立され、スタンダードを発表しました。土佐闘犬は体重で大型・中型・小型に分けられており、相撲と同様に土俵上で戦って番付が発表されます。また、横綱になると化粧まわしで飾られてその健闘がたたえられます。

土佐犬の容姿は?

筋肉質で頑健な大型犬で、皮膚にはたるみがあります。頭部は幅が広く、鼻は大きくて黒く、眼はやや小さく暗褐色です。耳は比較的小さくて薄く、頬に沿って垂れています。尾は付け根が太く先端に向けて細くなっていき、垂れ尾です。首や後ろ足は筋肉がよく発達しており、毛は短くてかたく密生しています。毛色はレッド、フォーン、アプリコット、ブラック、ブリンドル(虎のような縞模様)などがあり、胸や足の一部に白い模様が入ることもあります。

土佐犬の飼育のポイント

土佐犬は家庭犬としての性質よりも、闘犬としての体の強さや闘争心を追求して繁殖されてきました。縄張り意識が強く勇気があるので立派な番犬になりますが、他のペットや小さな子供と一緒に生活するのにはあまり向きません。主人には従順な性格なので、子犬の頃から十分なトレーニングを行って、飼い主さんがしっかりリーダーになってあげることが重要です。お散歩の時にも、飼い主さんがリードをコントロールできるようにしましょう。がっしりした体格で体重もあり、運動量も必要な犬種なので、太らせて足腰に負担がかからないように気を付けましょう。毛は短いのでお手入れはそこまで大変ではないですが、定期的なブラッシングで抜け毛を防いであげましょう。

土佐犬のかかりやすい病気・ケガ

子犬~成犬

アレルギー性皮膚炎

体に入ってきた異物に対して、体の免疫機能が過剰に働いてしまうことで、皮膚に炎症が起こります。
主な原因となるのは食べもの、ハウスダスト、花粉などです。程度は様々ですが、主に痒みや湿疹がみられます。

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股関節形成不全

股関節を形成している骨盤の骨と大腿骨がかみ合わなくなり、関節に炎症が起こって痛みが出ます。犬では大型犬に多く、遺伝や成長期に骨の発育がうまくいかないことが主な原因です。歩く時に腰が左右に振れたり、階段の上り下りを嫌がったりします。

肘関節形成不全

肘関節を形成している上腕骨と2本の前腕骨がかみ合わなくなり、関節に炎症が起こって痛みが出ます。大型犬に多く、遺伝や成長期に骨の発育がうまくいかないことが主な原因となります。前足を上げたり、体重をかけられないような状態がみられます。

成犬~

前十字靭帯断裂

膝の曲げ伸ばしを調節する役割を持っている前十字靭帯が切れてしまった状態です。加齢に伴って弱くなったり、肥満によって負担がかかった状態の靭帯に、強い衝撃が加わることで起こります。後ろ足を挙げたり、体重をかけられないような状態がみられます。

肥満

適正体重は品種や年齢によってそれぞれですが、上から見てややくびれがあり、脇腹を触って肋骨の感触が分かるのが理想の体型です。肥満は万病の元なので、適度な運動と食事管理が必要です。
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[参考文献]
TICA(The International Cat Association)
CFA(The Cat Fanciers' Association)