シェットランド・シープドッグ

シェットランド・シープドッグ

シェットランド・シープドッグは、ラフ・コリーを小さくしたような容姿で、長くて柔らかい毛が特徴です。牧羊犬として活躍していたことから、とても従順で活動的です。体力があって遊び好きなので、子供の良い遊び相手になってくれます。神経質な性格ではないですが、飼い主さまへの愛情が深い分、見知らぬ人に対しては少しシャイな一面もあります。家の中でも飼いやすいサイズで広く世界中で愛好されています。コリーの血が入っているので、比較的若いうちから目の病気には注意が必要です。

  1. シェットランド・シープドッグの特徴
  2. シェットランド・シープドッグの飼育のポイント
  3. シェットランド・シープドッグのかかりやすい病気・ケガ

シェットランド・シープドッグの特徴

シェットランド・シープドッグの歴史

極めて歴史の古い牧羊犬で、スコットランドのシェットランド島を起源とします。スコットランドのボーダー・コリーの祖先犬と、漁師が連れていたサモエドなどの混血に、さらにラフ・コリーが交配されて生み出されたという説があります。この島の自然環境は厳しく、動物も植物も通常の大きさまで育たないのが特徴で、シェットランド・シープドッグも例に漏れず長い年月をかけて小型化していったと考えられています。19世紀の終わり頃にはイギリスに紹介され、日本では1958年頃から「シェルティー」の愛称で親しまれるようになりました。

シェットランド・シープドッグの容姿は?

体長が体高よりもやや長いのが特徴で、「小型のラフ・コリー」と言われています。引き締まった小さな体で、頭部は長いV字型です。耳は小さく先端が前方に折れており、鼻筋は長く真っ直ぐです。毛はダブルコートで、顔や足先は短毛ですが、全体的には柔らかく美しい長毛です。毛色はブルーマール(青灰色の地に大理石のような模様)、トライカラー(黒・黄褐色・白の3色)、セーブル(薄い金色から濃い赤褐色までの茶系の色)などがあり、顔や胸、足に白い部分があります。

シェットランド・シープドッグの飼育のポイント

シェットランド・シープドッグはとても知的で、小さい体の割には運動量も多く俊敏なので、アジリティなどにも向いています。運動不足はストレスや肥満にも繋がるので、ボールやおもちゃを使って一緒に沢山遊んであげましょう。ただ、その牧羊犬気質ゆえに吠えやすい傾向もあるため、子犬の頃から十分なトレーニングをして無駄吠えを防ぐことが大切です。また、飼い主さんには従順で優しい性格ですが、繊細で警戒心の強い子もいるので、色々な人や環境に慣れさせて社交性を身に付けるようにするといいですね。毛はふわふわでやわらかく毛量も多いので、特に生え変わりの季節は念入りにブラッシングを行って、毛玉や皮膚炎を予防しましょう。

シェットランド・シープドッグのかかりやすい病気・ケガ

子犬~成犬

異物誤飲

食べてはいけないものを飲み込んでしまうことです。異物には、中毒を起こす食べものや、胃や腸に刺さったり詰まったりしてしまうものが含まれます。嘔吐や下痢などの消化器症状がみられたり、命の危険に繋がることもあります。

コリー眼異常

網膜に栄養を届ける血管が細いまま成長しない病気で、コリー系の犬種に遺伝的にみられます。視覚に障害がでると、ものにぶつかったり、運動を嫌がったりするようになります。

皮膚炎

細菌や真菌、ダニなどが皮膚に炎症を起こします。皮膚の弱い犬種だったり、免疫力の低下や外傷から皮膚のバリア機能が落ちてしまうと、炎症が起こりやすくなります。症状は湿疹、かゆみ、脱毛など様々です。

成犬~

てんかん

けいれんや意識障害を起こす発作が、繰り返し起こる病気です。発作は脳からの異常な指令によって起こりますが、脳に明らかな病変が認められる場合と、認められない場合があります。発作の程度も様々で、一点を見つめる、落ち着きがなくなる、全身がこわばりがくがくと震える、意識がなくなるなどの症状がみられます。

甲状腺機能亢進症

甲状腺が腫れて大きくなり、チロキシン(サイロキシン)というホルモンが過剰に分泌されることで起こります。チロキシンは代謝を上げる働きがあるので、食欲は増しているのに体重が減ったり、攻撃的になったりします。高齢の猫に多く、元気や食欲はあるので発見が遅れることがあります。
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[参考文献]
TICA(The International Cat Association)
CFA(The Cat Fanciers' Association)