アフガン・ハウンド

アフガン・ハウンド

アフガン・ハウンドは、サイトハウンドという、視力を活かして狩りをする大型犬が属するグループに分類されます。走るのに適した腰高でスマートな体型と、長くて美しい毛が魅力的です。狩猟犬ではあるものの、その顔立ちは気品があり貴公子のようです。狩りの際にその視力を存分に発揮して見ることに集中できるように、耳が垂れて塞がっているので、耳の病気には注意が必要です。

  1. アフガン・ハウンドの特徴
  2. アフガン・ハウンドの飼育のポイント
  3. アフガン・ハウンドのかかりやすい病気・ケガ

アフガン・ハウンドの特徴

アフガン・ハウンドの歴史

アフガニスタン原産の狩猟犬であるこの犬は、世界中の犬種の中でも特に古く、4000年以上の歴史を持つとされています。かつては家畜の護衛や、ヒョウやガゼルの猟で活躍しており、アフガニスタンの厳しい自然環境に適応するように発展してきました。20世紀初頭には「イースタン・グレーハウンド」や「ペルシャン・グレーハウンド」と呼ばれていましたが、1907年にロンドンで行われたドッグショーにおいて、このペルシャン・グレーハウンドが人々を魅了し、現在のアフガン・ハウンドの基礎となりました。当時は野生的で神経質とされていましたが、少しずつ従順で穏やかな性格に改良されていき、現在では家庭犬として愛されています。

アフガン・ハウンドの容姿は?

腰高で体高があり、ほっそりとした体格です。首は長くて力強く、尾は先端が輪になっています。耳は頭にぴったりとついた垂れ耳で、長くてシルキーな毛に覆われています。他にも脇腹、足、尾、頭頂部などに絹のような長い飾り毛が生えています。毛色はゴールド、クリーム、レッド、ホワイト、グレー、ブリンドル(褐色や黒が混ざった色)、トライカラー(黒・黄褐色・白の3色)など様々です。

アフガン・ハウンドの飼育のポイント

アフガン・ハウンドはとても利口なので、自分で考えて行動するマイペースな一面があります。知らない人にはすぐに慣れない繊細な性格も持ち合わせており、優秀な番犬になってくれますが、やや臆病にみえることもあるかもしれません。攻撃的ではないですが、狩猟犬としての本能から動くものをとっさに追いかけてしまう傾向があるので、お散歩の時は飼い主さんがしっかりとリードをコントロールする必要があります。また、かなりの運動量が必要で走るのも大好きなので、広いスペースのあるところでスピード感のある遊びや運動をさせてあげるといいですね。毛は細長くて絡まりやすいので、こまめにブラッシングをして毛玉を防いであげましょう。耳は垂れている上に長い毛に隠れていて汚れを見落としがちなので、定期的にチェックしましょう。

アフガン・ハウンドのかかりやすい病気・ケガ

子犬~成犬

白内障

ものを見る時に焦点を合わせる役割をしている水晶体が白く濁って、視力が落ちてしまう病気です。加齢に伴って起こることが多いですが、遺伝や他の病気が原因で、若い子に起こる場合もあります。目が白く見えたり、ものにぶつかるようになるなどの症状がみられます。

外耳炎

耳の穴から鼓膜までの外耳に炎症が起こります。原因は細菌、真菌、寄生虫、アレルギーなど様々で、耳が垂れている子や耳が蒸れやすい夏場に多くみられます。耳をかゆがったり、頭を振ったり、においが出てきたりします。

皮膚炎

細菌や真菌、ダニなどが皮膚に炎症を起こします。皮膚の弱い犬種だったり、免疫力の低下や外傷から皮膚のバリア機能が落ちてしまうと、炎症が起こりやすくなります。症状は湿疹、かゆみ、脱毛など様々です。

成犬~

胃捻転

食べ物や液体でいっぱいになった胃が拡張し、ねじれてしまう病気です。原因ははっきりしていませんが、特に胸の縦幅が広い犬に起こりやすく、お腹が膨れる、吐き気、よだれ、元気消失、呼吸困難などの症状がみられます。食べすぎや食後の運動が原因となることがあります。

拡張型心筋症

心筋が薄くなり、心臓の収縮力が落ちることで、全身に十分な血液を送り出すことができなくなる病気です。大型犬に多くみられ、遺伝や加齢によって起こります。初期は症状が出にくいですが、重症化すると呼吸困難や不整脈がみられることがあります。

甲状腺機能低下症

何らかの原因で甲状腺の働きが悪くなり、そこから分泌されるチロキシン(サイロキシン)というホルモンが減ってしまう病気です。全身の代謝が悪くなり、元気がなくなってぼんやりしたり、脱毛や皮膚の色素沈着がみられます。
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[参考文献]
TICA(The International Cat Association)
CFA(The Cat Fanciers' Association)