ダルメシアン

ダルメシアン

ダルメシアンは、引き締まった真っ白な体に丸いスポットが特徴で、映画にも登場し一躍有名になりました。かつては馬車の隣を走る伴走犬として活躍していたため、体は筋肉質で力強く、持久力が あります。家族への愛情がとても深く、体を動かすのも大好きなので、運動が好きな人にとっては最高のパートナーとなってくれます。体質的には皮膚の状態が悪くなりやすいので、注意が必要です。

  1. ダルメシアンの特徴
  2. ダルメシアンの飼育のポイント
  3. ダルメシアンのかかりやすい病気・ケガ

ダルメシアンの特徴

ダルメシアンの歴史

正確な起源はいまだに不明ですが、起源はクロアチアのダルメシア海岸近くと推測され、犬種名の由来ともなっています。また、古代エジプトの墓の彫刻や、16~18世紀に描かれた絵から、ダルメシアンの歴史は数千年前にまで遡ると考えられます。かつては軍用犬や狩猟犬、害獣駆除犬、馬車の伴走犬などとして幅広い分野で活躍し、19世紀にはその見た目の美しさから富裕層に人気を博しました。消防車の伴走犬として活躍していた過去から、アメリカでは現在でも消防署のマスコット犬として起用されています。

ダルメシアンの容姿は?

体つきはがっしりして筋肉質です。首はやや長く、耳は薄くて頭に沿って垂れ下がっています。毛は硬くて短く、密生していて光沢があります。毛色はホワイトの地にブラックまたはレバー・ブラウン(赤褐色)のスポット(水玉模様)が入っています。スポットは直系約2~3cmで丸く、境界線がはっきりしていています。爪の色はブラックの斑でブラックまたは白、レバー・ブラウンの斑でブラウンまたは白になります。

ダルメシアンの飼育のポイント

基本的には友好的な性格ですが、見知らぬ人や犬に対しては臆病な一面もあるので、子犬の頃から色々な人や環境に触れさせ、社交性を身に付けるようにしましょう。同時に、無駄吠えをしないようにしっかりとトレーニングする必要があります。賢く物覚えが良いので、しつけはそこまで大変ではない子が多いです。また、かなりの運動量が必要で走るのも大好きなので、毎日十分なお散歩や遊びをしてあげることで、ストレス発散にもなります。ただし、ダルメシアンの遊びはとてもパワフルなので、事故や怪我のないように気を付けましょう。毛は短くお手入れに手はかかりませんが、皮膚が弱い犬種でもあるので、定期的にブラッシングをしてよく観察してあげるといいですね。また、寒さは苦手なので特に冬場は温度管理に注意しましょう。

ダルメシアンのかかりやすい病気・ケガ

子犬~成犬

慢性表在性角膜炎(パンヌス)

角膜に血管などができて炎症を起こす病気で、免疫の異常や紫外線が原因であるとされています。両目に発生することが多く、透明な角膜が白く濁ったり黒い色素沈着が見られたり、赤い血管が確認できたりします。進行すると視覚にも障害がでてきます。

皮膚炎

細菌や真菌、ダニなどが皮膚に炎症を起こします。皮膚の弱い犬種だったり、免疫力の低下や外傷から皮膚のバリア機能が落ちてしまうと、炎症が起こりやすくなります。症状は湿疹、かゆみ、脱毛など様々です。

成犬~

前十字靭帯断裂

膝の曲げ伸ばしを調節する役割を持っている前十字靭帯が切れてしまった状態です。加齢に伴って弱くなったり、肥満によって負担がかかった状態の靭帯に、強い衝撃が加わることで起こります。後ろ足を挙げたり、体重をかけられないような状態がみられます。

尿石症

体内のミネラル成分が集まって、結晶や結石をつくる病気です。細菌感染、体質、ミネラルの多い食べものなどが主な原因となります。結石は主に膀胱、尿道、腎臓に形成され、頻尿や血尿がみられるほか、尿道に詰まってしまうと尿が出なくなることもあります。
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[参考文献]
TICA(The International Cat Association)
CFA(The Cat Fanciers' Association)