紀州犬

紀州犬は、紀元前からイノシシやシカを狩る獣狩猟犬として活躍していた犬種で、信頼した主人や家族にはとても従順です。素朴な見た目の中にも狩猟犬としての勇敢さや精悍さが残っており、忍耐強い性格です。基本的にはとても丈夫な犬ですが、日本犬は皮膚が悪くなってしまう事が多いので、日頃からよく様子を観察するようにしましょう。
紀州犬の特徴
紀州犬の歴史
紀州犬の祖先は、紀元前の古くからいた中型犬であるとされています。犬種名の由来ともなっている和歌山や三重などの紀州地方の山岳地帯で、主にイノシシを狩る獣猟犬として活躍していました。また、その中でも特に身軽で俊敏な個体は、シカ狩りなどに用いられていたようです。当初の毛色は赤・虎色・まだら模様など様々でしたが、1934年に国の天然記念物に指定されてからは毛色の統一が図られ、現在では白色の個体が多くなっています。
紀州犬の容姿は?
筋肉が発達して引き締まった体格の中型犬で、骨格もがっしりしています。体高よりも体長の方がやや長く、首は太くて逞しいです。額は広く頬が発達しており、目はやや三角形でつり目、耳は小さな三角形でピンと立っています。尾は背中の上までくるっと巻いた巻き尾と、鎌状に湾曲した差し尾の2種類があります。毛はダブルコートで、頬と尾の毛はやや長くなっています。毛色は現在白が多いですが、赤や胡麻(赤毛に黒毛が混ざったもの)も生まれます。
紀州犬の飼育のポイント
紀州犬は落ち着いた性格で、賢くて洞察力があります。主人には忠実ですが、見知らぬ人には強い警戒心を示すことがあるので、子犬の頃から色々な人や音、環境などに慣れさせて社会性を身に付けましょう。また、猟犬として活躍していたことから、スタミナがあって運動量も豊富です。運動不足は肥満やストレスの元にもなるので、散歩や遊びの時間をしっかり取って、運動不足にならないよう注意しましょう。毛はオーバーコートが硬い直毛なので毛玉にはなりにくいですが、皮膚の状態を良く保つためにもブラッシングは定期的に行うといいですね。特に春から夏にかけての換毛期は抜け毛が増えるので、入念にお手入れしてあげましょう。
紀州犬のかかりやすい病気・ケガ
子犬~成犬
皮膚炎
外耳炎
成犬~
前十字靭帯断裂
甲状腺機能低下症
白内障
肥満
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