プーリー

プーリー

プーリーは、ドレッドヘアのような縄状の毛が特徴的な犬です。物覚えがよく知的な反面、ユーモラスな性格をしています。牧羊犬として活躍していたことから、とても活動的で動作も機敏です。その学習能力と運動能力の高さから、アジリティなどのドッグスポーツにも向いている犬種です。毛の性質上しっかりとしたお手入れが必要で、皮膚や耳の状態が悪くなりやすかったり、悪くなっていてもなかなか気付けないことがあるので、注意が必要です。

  1. プーリーの特徴
  2. プーリーの飼育のポイント
  3. プーリーのかかりやすい病気・ケガ

プーリーの特徴

プーリーの歴史

ハンガリーの牧羊犬で、アジアを起源とします。10世紀にハンガリーに侵略した遊牧民族マジャール人が連れてきた犬が祖先だといわれています。マジャール人は家畜を追って生活していましたが、プーリーはハンガリー語で「リーダー」という意味をもち、群れから離れた羊を追い駆けて背中に飛び乗り、群れに戻すという役割を果たしていました。プーリーの足は短いですが、走るのはとても速く持久力もあります。アメリカには、1930年代に渡ったとされています。

プーリーの容姿は?

全体的に筋肉質な体つきの中型犬です。頭はやや丸みを帯びたドーム型、耳は垂れたV字型です。鼻は小さめでブラック、目は大きなダークブラウンです。尾は先端が上側にカーブしていますが、警戒すると背の上のほうに巻き上がります。一番の特徴である毛はダブルコートで、子犬の頃はウェーブまたはカールしていますが、大人になるにつれてもつれて縄状になります。最終的には地面に届くほど長く伸びることもあります。毛色はブラックやフォーン(小鹿のような色)、パール・ホワイトなどがあります。

プーリーの飼育のポイント

プーリーは飼い主に忠実で、頭が良くとても働き者です。子どもが好きで優秀な番犬にもなるので、あらゆる家庭に馴染むことができます。牧羊犬としての性質から、とてもエネルギッシュで必要な運動量も多いので、毎日しっかりお散歩や遊びの時間を取るようにしましょう。また、一番の特徴である長い縄状の毛は、時間をかけて丁寧にブラッシングしてあげることが必要です。オーバーコートをめくってアンダーコートをブラッシングしてあげるのも良いですね。その時に皮膚の状態が悪くなっていないか、耳の中は汚れていないかなども合わせてチェックしてあげましょう。

プーリーのかかりやすい病気・ケガ

子犬~成犬

外耳炎

耳の穴から鼓膜までの外耳に炎症が起こります。原因は細菌、真菌、寄生虫、アレルギーなど様々で、耳が垂れている子や耳が蒸れやすい夏場に多くみられます。耳をかゆがったり、頭を振ったり、においが出てきたりします。

皮膚炎

細菌や真菌、ダニなどが皮膚に炎症を起こします。皮膚の弱い犬種だったり、免疫力の低下や外傷から皮膚のバリア機能が落ちてしまうと、炎症が起こりやすくなります。症状は湿疹、かゆみ、脱毛など様々です。

成犬~

白内障

ものを見る時に焦点を合わせる役割をしている水晶体が白く濁って、視力が落ちてしまう病気です。加齢に伴って起こることが多いですが、遺伝や他の病気が原因で、若い子に起こる場合もあります。目が白く見えたり、ものにぶつかるようになるなどの症状がみられます。

歯周病

歯垢に含まれる歯周病菌が、歯と歯肉の間に入って炎症を起こします。歯垢は放っておくとザラザラした歯石になり、さらに歯垢が付きやすくなってしまいます。進行すると歯が抜けたり皮膚に穴が開いたり、菌が血液にのって心臓や腎臓に運ばれて炎症を起こすことがあります。

肥満

適正体重は品種や年齢によってそれぞれですが、上から見てややくびれがあり、脇腹を触って肋骨の感触が分かるのが理想の体型です。肥満は万病の元なので、適度な運動と食事管理が必要です。
  • 犬種別飼い方ガイドには、アイペット損保のペット保険の補償対象外の傷病も掲載されている場合があります。
  • 補償開始日前からかかっていた傷病など、ご請求の内容により、保険金をお支払いできない場合もあります。
  • 当社のペット保険「うちの子」の保険料は、年齢と犬種によって決まります。犬種ごとに犬A・犬B・犬Cに分類されており、本ページに記載の一般的な犬のサイズとは異なりますので、ご注意ください。
    詳細は以下の犬種分類表にてご確認ください。

犬種分類表はこちら

犬種別飼い方ガイドトップへ戻る

[参考文献]
TICA(The International Cat Association)
CFA(The Cat Fanciers' Association)