オーストラリアン・シェパード

オーストラリアン・シェパード

シェパードは「羊飼い」という意味で、アメリカで牧羊犬として活躍していた犬種です。現在もその高い知性と能力を活かして、アジリティ・ドッグ、捜査犬、救助犬などとして幅広く活動しています。見た目の美しさと献身的で温厚な性格から、どんな家庭でも飼いやすい犬種として愛されています。朝から晩まで働けるほどの持久力を持っていてとてもタフですが、比較的若いうちから目の病気には注意が必要です。

  1. オーストラリアン・シェパードの特徴
  2. オーストラリアン・シェパードの飼育のポイント
  3. オーストラリアン・シェパードのかかりやすい病気・ケガ

オーストラリアン・シェパードの特徴

オーストラリアン・シェパードの歴史

オーストラリアン・シェパードの起源は諸説ありますが、オーストラリアやニュージーランドの犬が祖先であると考えられています。1800年代にオーストラリアからアメリカに渡った羊飼いがこの犬を連れており、オーストラリアン・シェパードと名付けたとされています。献身的で訓練に適しており、高い牧羊犬としての能力を持っていたことから、アメリカの農場や牧場で大いに重宝されました。現在では、捜索犬や救助犬としても広く活躍しています。

オーストラリアン・シェパードの容姿は?

筋肉質でがっしりした体型です。尾は長くまっすぐですが、断尾する場合もあります。耳は三角形で、前方に折れ曲がるか、ローズ・イヤーのように横に向いています。毛はふわふわで柔らかく、直毛または軽いウェーブがかかっており、首・胸・四肢の後ろ側には飾り毛があります。毛色はブルーマール(グレー系の大理石模様)、ブラック、レッドマール(ブラウン系の大理石模様)、レッドで、これらの色に白斑が入る場合もあります。

オーストラリアン・シェパードの飼育のポイント

大変温厚で大人しい性格で、しつけもしやすいです。子犬の頃から色々な人や他の犬に慣れさせておくことで、さらに飼いやすい家庭犬になってくれます。牧羊犬としての特性から走ることが大好きで運動量も必要なので、お散歩だけではなくドッグランなどに連れて行ってあげるといいですね。身体能力が高く体力もあるので、アジリティや子供の遊び相手にも向いています。運動不足で肥満になってしまうと関節にも負担がかかるので、ごはんの量にも気を付けてしっかり体重管理をしてあげましょう。また、抜け毛や毛玉を防ぐためにも、特に換毛期は丁寧にブラッシングを行いましょう。

オーストラリアン・シェパードのかかりやすい病気・ケガ

子犬~成犬

股関節形成不全

股関節を形成している骨盤の骨と大腿骨がかみ合わなくなり、関節に炎症が起こって痛みが出ます。犬では大型犬に多く、遺伝や成長期に骨の発育がうまくいかないことが主な原因です。歩く時に腰が左右に振れたり、階段の上り下りを嫌がったりします。

白内障

ものを見る時に焦点を合わせる役割をしている水晶体が白く濁って、視力が落ちてしまう病気です。加齢に伴って起こることが多いですが、遺伝や他の病気が原因で、若い子に起こる場合もあります。目が白く見えたり、ものにぶつかるようになるなどの症状がみられます。

慢性表在性角膜炎(パンヌス)

角膜に血管などができて炎症を起こす病気で、免疫の異常や紫外線が原因であるとされています。両目に発生することが多く、透明な角膜が白く濁ったり黒い色素沈着が見られたり、赤い血管が確認できたりします。進行すると視覚にも障害がでてきます。

皮膚炎

細菌や真菌、ダニなどが皮膚に炎症を起こします。皮膚の弱い犬種だったり、免疫力の低下や外傷から皮膚のバリア機能が落ちてしまうと、炎症が起こりやすくなります。症状は湿疹、かゆみ、脱毛など様々です。

成犬~

副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)

副腎皮質からコルチゾールというホルモンが過剰に分泌されることで起こります。副腎に指示を送る脳の下垂体が腫瘍化して、ホルモンの分泌量が調節できなくなることが主な原因です。お水をたくさん飲む、おしっこの量が増える、食欲が増す、お腹が膨れる、毛が抜けるなどの症状がみられます。

尿石症

体内のミネラル成分が集まって、結晶や結石をつくる病気です。細菌感染、体質、ミネラルの多い食べものなどが主な原因となります。結石は主に膀胱、尿道、腎臓に形成され、頻尿や血尿がみられるほか、尿道に詰まってしまうと尿が出なくなることもあります。
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[参考文献]
TICA(The International Cat Association)
CFA(The Cat Fanciers' Association)