ニューファンドランド

ニューファンドランド

ニューファンドランドは、カナダを原産国とする大型犬で、古くから漁師のパートナーや水難救助犬として活躍してきました。賢くて強い服従心があり、表情も穏やかでとても優しく友好的な性格です。子どもや他のペットとも仲良くできる子が多いので、十分な飼育スペースと運動ができる環境があれば、どんな家庭でも飼いやすい犬種であるといえます。毛量が多くもこもこした見た目はとても愛くるしいですが、体重があるので関節に負担がかかりやすく、肥満にも注意が必要です。

  1. ニューファンドランドの特徴
  2. ニューファンドランドの飼育のポイント
  3. ニューファンドランドのかかりやすい病気・ケガ

ニューファンドランドの特徴

ニューファンドランドの歴史

カナダの大西洋側にあるニューファンドランド島が起源で、イギリスやフランスなどのヨーロッパの猟師がニューファンドランド島に漁に出た際に連れてこられたと考えられています。難破船の救助や網の引き上げなどで活躍していた他、地上でも荷車を引いたり猟犬として活動したりしていました。その後イギリスで、ニューファンドランドの本質的な特徴は残しながら、レトリバーやピレニーズなどと交配され、改良されていきました。19世紀には、イギリスの動物画家が白と黒2色のニューファンドランドを描いたことで、その色が特に人気を集めました。現在でも、北欧を中心に世界各国で親しまれている犬です。

ニューファンドランドの容姿は?

筋肉質でがっしりとした骨格の大型犬です。頭は大きくマズルは短め、耳は先端が丸みを帯びた垂れ耳、目はブラウンでやや小さいです。水難救助犬として活躍していたことから、特に後ろ足は筋肉がとても発達し力強いです。尾はふさふさで長く、泳ぐ際には舵の役割を果たしています。毛は厚いダブルコートで、水をはじくために脂を含んで密生しています。毛色はブラック、ホワイト&ブラック、ブラウンなどがあります。

ニューファンドランドの飼育のポイント

救助犬らしく、人を守りたいという気持ちを持っている非常に優しい犬種です。ただし、家族を大切にする分、依存心が強くなってしまうこともあるので、子犬の頃から様々な環境に触れさせて自立心を育てるようにしましょう。かなりの運動量が必要で、水に入るのが大好きなので、きれいで安全な水場があれば泳がせてあげるのもいいですね。運動不足になってしまう場合は、ごはんで体重のコントロールをして肥満を防ぐようにしましょう。毛は寒さや冷たい水に耐えられるような立派なダブルコートなので、お手入れは少し大変です。特にやわらかいアンダーコートは、放っておくとフェルト状に固まってしまうので、入念なブラッシングが必要です。保温性のある毛なので夏場は熱中症に十分注意し、温度管理を徹底しましょう。また、耳が垂れていて汚れやすいので、定期的に状態をチェックしてあげるといいですね。

ニューファンドランドのかかりやすい病気・ケガ

子犬~成犬

股関節形成不全

股関節を形成している骨盤の骨と大腿骨がかみ合わなくなり、関節に炎症が起こって痛みが出ます。犬では大型犬に多く、遺伝や成長期に骨の発育がうまくいかないことが主な原因です。歩く時に腰が左右に振れたり、階段の上り下りを嫌がったりします。

チェリー・アイ

通常は目の中にしまわれている第三眼瞼(瞬膜)という部分が、常に出てしまっている状態です。第三眼瞼を固定している線維が、遺伝的に欠損していたり、外傷によって損傷することで起こります。

皮膚炎

細菌や真菌、ダニなどが皮膚に炎症を起こします。皮膚の弱い犬種だったり、免疫力の低下や外傷から皮膚のバリア機能が落ちてしまうと、炎症が起こりやすくなります。症状は湿疹、かゆみ、脱毛など様々です。

成犬~

前十字靭帯断裂

膝の曲げ伸ばしを調節する役割を持っている前十字靭帯が切れてしまった状態です。加齢に伴って弱くなったり、肥満によって負担がかかった状態の靭帯に、強い衝撃が加わることで起こります。後ろ足を挙げたり、体重をかけられないような状態がみられます。

拡張型心筋症

心筋が薄くなり、心臓の収縮力が落ちることで、全身に十分な血液を送り出すことができなくなる病気です。大型犬に多くみられ、遺伝や加齢によって起こります。初期は症状が出にくいですが、重症化すると呼吸困難や不整脈がみられることがあります。

肥満

適正体重は品種や年齢によってそれぞれですが、上から見てややくびれがあり、脇腹を触って肋骨の感触が分かるのが理想の体型です。肥満は万病の元なので、適度な運動と食事管理が必要です。
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[参考文献]
TICA(The International Cat Association)
CFA(The Cat Fanciers' Association)