グレート・デーン

グレート・デーン

グレート・デーンは、「ドイチェン・ドッゲ」と呼ばれるドイツの国犬です。体は非常に大きく、体高は人の腰の高さほどにもなります。その堂々とした威厳のある姿とは裏腹に、とてもフレンドリーで献身的な性格です。家族や子どもには特に優しく、家族以外の人に対しても攻撃的ではありませんが、しっかり訓練することで優秀な護衛犬になってくれます。体の大きさに見合った十分な飼育スペースが必要であることと、力強く体重があるので、関節に負担がかかりやすいため注意が必要です。

  1. グレート・デーンの特徴
  2. グレート・デーンの飼育のポイント
  3. グレート・デーンのかかりやすい病気・ケガ

グレート・デーンの特徴

グレート・デーンの歴史

グレート・デーンはドイツの国犬です。400年以上前からイノシシ猟で活躍しており、その当時は「ボア・ハウンド」という名前で呼ばれていました。祖先犬にはブルドッグの一種であるブレンバイサー、チベタン・マスティフ、オールド・イングリッシュ・マスティフ、グレーハウンドなどの血が入っていると考えられています。1880年、ベルリンのショーで初めてスタンダードが定められました。グレート・デーンは、飛びぬけて大型ながらも品格を備え、利口で優しい性格であることから世界中に多くのファンがいて、特にアメリカでは家庭犬としても番犬としても人気の品種となっています。

グレート・デーンの容姿は?

人間の腰くらいまである体高が特徴の大型犬です。全体的に筋肉質で、引き締まった体つきです。頭の幅は狭く、首は長くすっきりしています。マズルは長方形で、耳は高い位置から自然に前に垂れ下がり、断耳する場合はピンと立っています。毛は短く光沢感があり、密生しています。毛色はブリンドル(フォーンの地にブラックの縞模様)、ハールクイン(ホワイトの地にブラックの斑)、ブラック、ブルーなどがあります。

グレート・デーンの飼育のポイント

迫力のある見た目ですが、大変忠実で温和な性格です。グレート・デーンを飼育する際には、くつろげるだけの十分なスペースと、安全に運動ができる環境を整えてあげる必要があります。子犬であっても体は大きくやんちゃで遊びもパワフルなので、家の中でも思わぬ事故が起きないように注意しましょう。また、成犬になってからもしっかりと飼い主さんが力をコントロールできるように、子犬の頃からトレーニングを行いましょう。覚えがよく忍耐強い性格なので、しつけはしやすいです。ブラッシングは、毛が短くても体が大きいので、定期的に時間をかけて行いましょう。その際、耳が垂れている子は中が汚れやすいので、合わせてチェックしてあげましょう。

グレート・デーンのかかりやすい病気・ケガ

子犬~成犬

股関節形成不全

股関節を形成している骨盤の骨と大腿骨がかみ合わなくなり、関節に炎症が起こって痛みが出ます。犬では大型犬に多く、遺伝や成長期に骨の発育がうまくいかないことが主な原因です。歩く時に腰が左右に振れたり、階段の上り下りを嫌がったりします。

ウォブラー症候群

大型犬の成長期に多くみられ、首の骨に何らかの異常があって神経が圧迫されてしまう病気です。多くの場合は後ろ足のふらつきからはじまり、ゆっくりと進行して前足にも麻痺が広がっていきます。

皮膚炎

細菌や真菌、ダニなどが皮膚に炎症を起こします。皮膚の弱い犬種だったり、免疫力の低下や外傷から皮膚のバリア機能が落ちてしまうと、炎症が起こりやすくなります。症状は湿疹、かゆみ、脱毛など様々です。

成犬~

胃捻転

食べ物や液体でいっぱいになった胃が拡張し、ねじれてしまう病気です。原因ははっきりしていませんが、特に胸の縦幅が広い犬に起こりやすく、お腹が膨れる、吐き気、よだれ、元気消失、呼吸困難などの症状がみられます。食べすぎや食後の運動が原因となることがあります。

拡張型心筋症

心筋が薄くなり、心臓の収縮力が落ちることで、全身に十分な血液を送り出すことができなくなる病気です。大型犬に多くみられ、遺伝や加齢によって起こります。初期は症状が出にくいですが、重症化すると呼吸困難や不整脈がみられることがあります。

甲状腺機能低下症

何らかの原因で甲状腺の働きが悪くなり、そこから分泌されるチロキシン(サイロキシン)というホルモンが減ってしまう病気です。全身の代謝が悪くなり、元気がなくなってぼんやりしたり、脱毛や皮膚の色素沈着がみられます。
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[参考文献]
TICA(The International Cat Association)
CFA(The Cat Fanciers' Association)