ウェルシュ・コーギー・カーディガン

ウェルシュ・コーギー・カーディガン

とても活発で遊び好き、のんびりした一面もあり、いつも人を楽しませてくれます。およそ3000年以上前からヨーロッパでケルト族の牛追い犬として活躍してきたといわれる大変歴史の古い犬種です。ウェルシュ・コーギー・ペンブロークとの違いは少し間隔の広い耳の位置や尾にふさふさの毛があること、背がより低いことなどが挙げられます。脊椎の病気になりやすい傾向があるため、様子の変化に早く気づけるように、普段からよく観察して健康な状態を把握しておきましょう。

  1. ウェルシュ・コーギー・カーディガンの特徴
  2. ウェルシュ・コーギー・カーディガンの飼育のポイント
  3. ウェルシュ・コーギー・カーディガンのかかりやすい病気・ケガ

ウェルシュ・コーギー・カーディガンの特徴

ウェルシュ・コーギー・カーディガンの歴史

歴史は古く、紀元前1200年ごろ、中央ヨーロッパからイギリス・ウェールズへケルト族と一緒に来た犬と言われています。体は小さいですが、一日中走り回っても疲れ知らずなパワフルさで、牛追い犬として大変活躍していました。記録としてはウェールズの920年の法規に牧畜犬として記されていますが、この犬が一般に知られるようになったのは比較的最近です。理由としては、この犬がとても有能だったため、ウェールズのカーディガンシャーの丘陵地帯に住む人々が、世間に知られることを喜ばなかったことによると言われています。1933年、のちに英国王となったジョージ 6 世が宮廷で飼育したのが口火となり人気犬種となりました。

ウェルシュ・コーギー・カーディガンの容姿は?

背が低くて胴が長く、短い四肢は力強くがっしりしています。頭はキツネのような形で、目はくりっとしていて暗色です。直立した耳はペンブロークより両耳の間隔が離れてついています。尾はキツネのようにふさふさで体に沿ってついています。中くらいの長さの被毛は、手触りは硬めで密生しています。毛色はブリンドル(地色に他の色がまんべんなく混じっているもの)、ブルーマール(ブラックとブルーとグレーの混じった大理石色)、レッド、ブラック&タン(黒地に褐色の小斑点が両目の上やマズルの両側、下肢などにあるもの)、トライカラー(黒と褐色と白)、セーブル(黄褐色)、ブラックなどがあり、頭部、首、胸、腹部、足、尾先などに白が入ることもあります。

ウェルシュ・コーギー・カーディガンの飼育のポイント

とても活発ですがのんびりしたところもあり、飼い主に忠実で人を楽しませてくれる性格です。被毛は定期的なブラッシングをしてお手入れしてあげましょう。牛追い犬として活躍していたため駆け回るのが大好で、多くの運動量を必要とします。運動不足になると肥満になりやすく、脊椎や関節を痛める可能性があります。毎日たっぷり時間をとって十分にお散歩してあげましょう。

ウェルシュ・コーギー・カーディガンのかかりやすい病気・ケガ

子犬~成犬

外耳炎

耳の穴から鼓膜までの外耳に炎症が起こります。原因は細菌、真菌、寄生虫、アレルギーなど様々で、耳が垂れている子や耳が蒸れやすい夏場に多くみられます。耳をかゆがったり、頭を振ったり、においが出てきたりします。

胃腸炎

ウイルス・細菌・寄生虫の感染や、食べてはいけないものを食べたり、ストレスがかかることで胃腸に炎症が起こります。症状は嘔吐、下痢、血便、食欲不振など様々です。

異物誤飲

食べてはいけないものを飲み込んでしまうことです。異物には、中毒を起こす食べものや、胃や腸に刺さったり詰まったりしてしまうものが含まれます。嘔吐や下痢などの消化器症状がみられたり、命の危険に繋がることもあります。

成犬~

リンパ腫

リンパ球という細胞が何らかの原因で腫瘍化して増えてしまう病気で、しこりをつくる場所によっていくつかの型に分けられます。犬では体表のリンパ節が腫れる「多中心型」が最も多く、発熱や食欲不振などがみられることもありますが、症状がでないことも多いです。

変性性脊髄症(DM)

脊髄が徐々に変性することで、体が少しずつ麻痺していく病気です。痛みはありません。麻痺は後ろ足からはじまり、前足や首に広がり、最終的には変性が脳幹まで到達して嚥下障害や呼吸困難を引き起こします。

椎間板ヘルニア

背骨と背骨の間にある椎間板という部分が、変形して飛び出してしまう病気です。変形した椎間板は背骨の中を通っている神経を圧迫し、痛みや麻痺を引き起こします。抱いた時に痛くて声をあげたり、後ろ足に麻痺がみられることが多いです。
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[参考文献]
TICA(The International Cat Association)
CFA(The Cat Fanciers' Association)