イングリッシュ・コッカースパニエル

イングリッシュ・コッカー・スパニエル

アメリカン・コッカーと同じ鳥狩猟犬のグループに属し、特にシギ猟で活躍していた犬種です。小型ながら狩猟犬としての丈夫な体を持ち、スピードと持久力があります。いつもしっぽを振っているような明るく陽気な性格で、あらゆる環境に適応できます。大人しく従順なのでトレーニングしやすく、子どもにも優しく良い遊び相手になってくれます。とても活発で元気な犬種ですが、目の病気になりやすい傾向があるので、普段からよく観察するようにしましょう。

  1. イングリッシュ・コッカー・スパニエルの特徴
  2. イングリッシュ・コッカー・スパニエルの飼育のポイント
  3. イングリッシュ・コッカー・スパニエルのかかりやすい病気・ケガ

イングリッシュ・コッカー・スパニエルの特徴

イングリッシュ・コッカー・スパニエルの歴史

イギリスに古くからいたランド・スパニエルという犬種が、現在の多くのスパニエルの祖先犬であると考えられています。このランド・スパニエルは8世紀初頭のウェールズ王時代、法典に「王のスパニエル」という表現で初めて登場しています。「コッカー」という名は、この犬が17世紀頃からヤマシギ(ウッドコック)猟に従事していたことから名付けられたとされ、1883年にイギリスのケネルクラブで公認されてから定着しました。容姿のよく似たアメリカン・コッカー・スパニエルはこのイングリッシュ・コッカー・スパニエルから派生したと考えられていますが、全く別の犬種として認定されています。

イングリッシュ・コッカー・スパニエルの容姿は?

全体的にがっしりした力強い体格です。背中は肩から腰にかけて緩やかに傾斜しており、尾は断尾している場合があります。マズルはやや角ばっており、鼻は大きく鋭い嗅覚を持ちます。耳は長く垂れ下がっており、目はブラウンです。毛はシルキーで長く、まっすぐか僅かにウェーブがかかっています。顔周りの毛は短く、耳・胸・腹部・四肢にはふさふさした飾り毛があります。毛色はブラックやブラック&タン(黒地に黄褐色の模様)など様々です。

イングリッシュ・コッカー・スパニエルの飼育のポイント

とても明るい性格で家族思いなので、どんな家庭でも飼いやすい犬種です。ただし、狩猟犬としての性質が残っているので、十分な遊びや運動が必要です。走るのが好きで体力もあるので、ボールを投げたりドッグランを走らせてあげましょう。運動不足は肥満にも繋がるので、運動が足りない場合はごはんの量を調節してしっかり体重をコントロールする必要があります。また、コッカーの特徴でもある絹のような美しい毛を維持するために、特に換毛期は丁寧にブラッシングをして毛玉を防ぐようにしましょう。耳が垂れていて炎症を起こしやすいので、定期的に状態をチェックしてあげましょう。ごはんの時に耳が汚れてしまう場合は、一時的にカバーを付けたり結んであげると清潔に保つことができます。

イングリッシュ・コッカー・スパニエルのかかりやすい病気・ケガ

子犬~成犬

皮膚炎

細菌や真菌、ダニなどが皮膚に炎症を起こします。皮膚の弱い犬種だったり、免疫力の低下や外傷から皮膚のバリア機能が落ちてしまうと、炎症が起こりやすくなります。症状は湿疹、かゆみ、脱毛など様々です。

白内障

ものを見る時に焦点を合わせる役割をしている水晶体が白く濁って、視力が落ちてしまう病気です。加齢に伴って起こることが多いですが、遺伝や他の病気が原因で、若い子に起こる場合もあります。目が白く見えたり、ものにぶつかるようになるなどの症状がみられます。

チェリー・アイ

通常は目の中にしまわれている第三眼瞼(瞬膜)という部分が、常に出てしまっている状態です。第三眼瞼を固定している線維が、遺伝的に欠損していたり、外傷によって損傷することで起こります。

異物誤飲

食べてはいけないものを飲み込んでしまうことです。異物には、中毒を起こす食べものや、胃や腸に刺さったり詰まったりしてしまうものが含まれます。嘔吐や下痢などの消化器症状がみられたり、命の危険に繋がることもあります。

成犬~

緑内障

目の中に入っている水が増えすぎて、眼球内の圧力が高くなってしまった状態です。主に遺伝や目の中の腫瘍、炎症などによって起こります。痛みにより瞬きや涙が増えたり、進行すると目が大きくなって牛のように突出したり、失明してしまうこともあります。

ドライアイ

乾性角結膜炎とも呼ばれ、涙の量が減ることで目が乾き、角膜や結膜に炎症が起こる病気です。主な原因は免疫の異常、感染症、外傷などで、目が乾くことで傷がつきやすくなったり、目ヤニが多くなります。

白内障

ものを見る時に焦点を合わせる役割をしている水晶体が白く濁って、視力が落ちてしまう病気です。加齢に伴って起こることが多いですが、遺伝や他の病気が原因で、若い子に起こる場合もあります。目が白く見えたり、ものにぶつかるようになるなどの症状がみられます。
  • 犬種別飼い方ガイドには、アイペット損保のペット保険の補償対象外の傷病も掲載されている場合があります。
  • 補償開始日前からかかっていた傷病など、ご請求の内容により、保険金をお支払いできない場合もあります。
  • 当社のペット保険「うちの子」の保険料は、年齢と犬種によって決まります。犬種ごとに犬A・犬B・犬Cに分類されており、本ページに記載の一般的な犬のサイズとは異なりますので、ご注意ください。
    詳細は以下の犬種分類表にてご確認ください。

犬種分類表はこちら

犬種別飼い方ガイドトップへ戻る

[参考文献]
TICA(The International Cat Association)
CFA(The Cat Fanciers' Association)