イングリッシュ・コッカースパニエル
アメリカン・コッカーと同じ鳥狩猟犬のグループに属し、特にシギ猟で活躍していた犬種です。小型ながら狩猟犬としての丈夫な体を持ち、スピードと持久力があります。いつもしっぽを振っているような明るく陽気な性格で、あらゆる環境に適応できます。大人しく従順なのでトレーニングしやすく、子どもにも優しく良い遊び相手になってくれます。とても活発で元気な犬種ですが、目の病気になりやすい傾向があるので、普段からよく観察するようにしましょう。
イングリッシュ・コッカー・スパニエルの特徴
イングリッシュ・コッカー・スパニエルの歴史
イギリスに古くからいたランド・スパニエルという犬種が、現在の多くのスパニエルの祖先犬であると考えられています。このランド・スパニエルは8世紀初頭のウェールズ王時代、法典に「王のスパニエル」という表現で初めて登場しています。「コッカー」という名は、この犬が17世紀頃からヤマシギ(ウッドコック)猟に従事していたことから名付けられたとされ、1883年にイギリスのケネルクラブで公認されてから定着しました。容姿のよく似たアメリカン・コッカー・スパニエルはこのイングリッシュ・コッカー・スパニエルから派生したと考えられていますが、全く別の犬種として認定されています。
イングリッシュ・コッカー・スパニエルの容姿は?
全体的にがっしりした力強い体格です。背中は肩から腰にかけて緩やかに傾斜しており、尾は断尾している場合があります。マズルはやや角ばっており、鼻は大きく鋭い嗅覚を持ちます。耳は長く垂れ下がっており、目はブラウンです。毛はシルキーで長く、まっすぐか僅かにウェーブがかかっています。顔周りの毛は短く、耳・胸・腹部・四肢にはふさふさした飾り毛があります。毛色はブラックやブラック&タン(黒地に黄褐色の模様)など様々です。
イングリッシュ・コッカー・スパニエルの飼育のポイント
とても明るい性格で家族思いなので、どんな家庭でも飼いやすい犬種です。ただし、狩猟犬としての性質が残っているので、十分な遊びや運動が必要です。走るのが好きで体力もあるので、ボールを投げたりドッグランを走らせてあげましょう。運動不足は肥満にも繋がるので、運動が足りない場合はごはんの量を調節してしっかり体重をコントロールする必要があります。また、コッカーの特徴でもある絹のような美しい毛を維持するために、特に換毛期は丁寧にブラッシングをして毛玉を防ぐようにしましょう。耳が垂れていて炎症を起こしやすいので、定期的に状態をチェックしてあげましょう。ごはんの時に耳が汚れてしまう場合は、一時的にカバーを付けたり結んであげると清潔に保つことができます。
イングリッシュ・コッカー・スパニエルのかかりやすい病気・ケガ
子犬~成犬
皮膚炎
白内障
チェリー・アイ
異物誤飲
成犬~
緑内障
ドライアイ
白内障
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