狆

日本を原産とする犬の中では初めて世界に公認された犬種で、少し離れた大きな目と短いマズル、ふわふわの毛がチャームポイントです。かつては大奥で愛されていたこともあり、可愛らしさと優雅さを兼ね備えています。やや神経質な一面もありますが、愛玩犬として長く人と暮らしてきたので、基本的には大人しくてどんな環境にも順応できます。マズルの短い短頭種なので、特に暑い夏には温度管理に気をつけましょう。また、小型犬に多くみられる骨や関節の病気には注意が必要です。

狆のかかりやすい病気・ケガ

若齢~成犬

  • 膝蓋骨脱臼(パテラ)
    大腿骨の溝にはまっている膝蓋骨という膝の骨が、内側や外側に外れてしまった状態です。特に小型犬では、生まれつき溝が浅かったり、膝蓋骨を支える靭帯の力が弱くて発生することが多いです。膝を曲げ伸ばしする時に痛みが出て、歩きづらくなることもあります。
  • 環軸亜脱臼
    首の1番上の骨である環椎(かんつい)と2番目の軸椎(じくつい)の間の関節がずれて不安定になり、神経を圧迫する病気です。主な原因は遺伝や外傷で、痛みから首を動かすのを嫌がったり、足のふらつきや麻痺がみられます。
  • 外耳炎
    耳の穴から鼓膜までの外耳に炎症が起こります。原因は細菌、真菌、寄生虫、アレルギーなど様々で、耳が垂れている子や耳が蒸れやすい夏場に多くみられます。耳をかゆがったり、頭を振ったり、においが出てきたりします。

成犬~

  • ドライアイ
    乾性角結膜炎とも呼ばれ、涙の量が減ることで目が乾き、角膜や結膜に炎症が起こる病気です。主な原因は免疫の異常、感染症、外傷などで、目が乾くことで傷がつきやすくなったり、目ヤニが多くなります。
  • 白内障
    ものを見る時に焦点を合わせる役割をしている水晶体が白く濁って、視力が落ちてしまう病気です。加齢に伴って起こることが多いですが、遺伝や他の病気が原因で、若い子に起こる場合もあります。目が白く見えたり、ものにぶつかるようになるなどの症状がみられます。
  • 犬種別病気ガイドには、アイペットのペット保険の補償対象外の傷病も掲載されている場合がございます。
  • 補償開始日前から被っていた傷病など、ご請求の内容により、保険金をお支払いできない場合もございます。

狆の保険金請求事例

外耳炎の場合

何度か外耳炎を繰り返していて、その都度、病院で耳の洗浄を継続して行っています。

年齢 3歳 内容 通院1日

診療明細書

診療項目 金額(円)
診察 800
処置 800
お薬 1,400
合計 3,000
幅広い補償でいつでも安心 うちの子70%プラン 高額になりがちな手術補償に うちの子
ライト90%補償
「うちの子」補償額
2,100円
手術が含まれていない
通院のため、補償対象外です
お客さま負担額
900円
お客さま負担額
3,000円
  • 上記の診療費等のデータは一例であり、一般的な平均・水準を示すものではありません。
  • 各診療項目の金額は、動物病院によって異なります。
  • お支払させていただく保険金は、各商品の支払限度額・支払限度日数(回数)等の補償範囲までとなります。

環軸亜脱臼の場合

歩き方がおかしく、首を触ると嫌がるため、病院に連れて行きました。検査の結果「環軸亜脱臼」と診断され、ずれた首の骨を治す手術を行いました。

年齢 1歳 内容 手術1回、入院10日

診療明細書

診療項目 金額(円)
診察 1,500
入院(9泊10日) 30,000
検査 15,000
CT・MRI 110,000
全身麻酔 13,000
手術 200,000
点滴 15,000
処置 10,000
注射 10,000
お薬 2,500
合計 407,000
幅広い補償でいつでも安心 うちの子70%プラン 高額になりがちな手術補償に うちの子
ライト90%補償
「うちの子」補償額
284,900円
「うちの子ライト」補償額
366,300円
お客さま負担額
122,100円
お客さま負担額
40,700円
  • 上記の診療費等のデータは一例であり、一般的な平均・水準を示すものではありません。
  • 各診療項目の金額は、動物病院によって異なります。
  • お支払させていただく保険金は、各商品の支払限度額・支払限度日数(回数)等の補償範囲までとなります。

アイペットのペット保険

狆の特徴

歴史

狆の祖先は、732年に韓国(当時の新羅)から聖武天皇に献上された小型の犬であると言われています。その後約100年の間にも、遣唐使によって狆に近い小型の犬が多数持ち込まれたという記述が残っています。狆はそれらの小型犬を元に生み出され、江戸時代には大名をはじめとして大奥で寵愛されていたようです。1853年にはペリー提督によりアメリカへ持ち帰られ、そのうちの2頭はイギリスのビクトリア女王に献上されました。1868年以降は日本の上流社会の女性たちの間で抱き犬として可愛がられ、その人気は庶民にも広まっていきました。当時海外では「ジャパニーズ・スパニエル」の名で知られていましたが、祖先にスパニエルが入っているという誤解を招く可能性があることから、「ジャパニーズ・チン」に改名されました。

容姿

コンパクトで引き締まった、正方形に近い体つきです。頭は丸くて、耳は小さなV字型の垂れ耳です。短くて幅広いマズルと、大きく真ん丸で間が離れている目が特徴です。毛は絹のように長くてまっすぐで、首まわり・耳・腿・尾には飾り毛があります。特に尾には豊富な飾り毛があり、高い位置について背中に覆いかぶさっています。毛色はブラック&ホワイト(白地に黒い模様)とレッド&ホワイト(白地に赤茶色の模様)があります。

狆の飼育のポイント

とても利口で大人しく、愛らしい性格です。基本的には人のそばにいることを好み、子供の遊び相手にもなってくれます。ただし、ややプライドが高く気の強い一面もあるので、雑に扱われたりしつこくされるのは苦手です。また、活発で外で走ったり遊んだりするのも大好きですが、マズルの短い犬種は体温調節が苦手なので、夏場は熱中症などに十分注意しましょう。体が小さいのでお手入れはそこまで大変ではありませんが、狆の自慢でもあるふわふわの毛を維持するためにも、定期的にブラッシングをしてあげましょう。特に飾り毛の部分は毛玉になりやすいので、丁寧にとかしてあげるといいですね。

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[参考文献]
TICA(The International Cat Association)
CFA(The Cat Fanciers' Association)