バセット・ハウンド

バセット・ハウンド

短足胴長の体に独特な顔の皺、低くて太い吠え声、ゆったりとしたユーモラスな動作など、たくさんのチャームポイントがあるバセット・ハウンド。靴メーカーのマスコットとしても世界的に知られている犬種です。抜群の嗅覚と持久力を持った優秀な猟犬で、忠誠心があり愛情豊かです。忍耐強い性格なので、子供や他のペットとも仲良く生活できる子が多いです。体質的には肥満になりやすいので、適度な運動を心がけ、関節に負担がかからないよう注意しましょう。

  1. バセット・ハウンドの特徴
  2. バセット・ハウンドの飼育のポイント
  3. バセット・ハウンドのかかりやすい病気・ケガ

バセット・ハウンドの特徴

バセット・ハウンドの歴史

バセット・ハウンドの原産国はイギリスですが、祖先は16世紀のフランスで鹿狩りをしていた猟犬であると考えられています。その猟犬のうち足の短い犬同士が交配され、バセットタイプの猟犬が生みだされました。「バセット」はフランス語の「バセー」からきており、丈が低いことや足が短いことを意味しています。バセット・ハウンドは1866年にイギリスへ渡り、アレクサンドラ王妃の後援により人気が高まりました。しかし、1892年にブラッド・ハウンドの血が加えられたことで容姿は大きく変化し、現在のたるんだ皮膚を持った重量感のある姿になりました。フランスでは野ウサギやキジの猟で活躍していますが、アメリカやイギリスではその特徴的な容姿から、家庭犬として広く愛されています。

バセット・ハウンドの容姿は?

骨格のしっかりした胴長の中型犬で、四肢は短くて骨太です。顔の皺や幅が広くて長い垂れ耳は、交配に加えられたブラッド・ハウンドによく似ています。目は菱形でやや奥まっており、唇は大きく垂れ下がっています。毛は滑らかですがかたくて短く、密生しています。毛色はブラック&タン(黄褐色)にホワイトや、ブラック&タン、ホワイト&タンなどがあります。

バセット・ハウンドの飼育のポイント

鋭い嗅覚で地面に残ったにおいをたどって獲物を追う猟犬ですが、性格はとても穏やかで、普段は動きものんびりしています。主人への忠誠心がとても厚く甘えん坊なので、深い信頼関係を築けますし、頼もしい番犬にもなってくれます。ただし、あまり自由に育てすぎると頑固な一面がでてしまうので、メリハリをつけてトレーニングしましょう。肥満になると胴長の体に負担がかかってしまうため、運動やごはんでしっかりと体重管理をする必要があります。毛は短いですが、定期的にブラッシングをして抜け毛を取り除くようにしましょう。また、大きな垂れ耳は蒸れやすいので、特に夏場は外耳炎に注意が必要です。皮膚が大きくたるんでいることから皮膚炎にもなりやすい傾向があるので、日ごろから清潔に保つように心がけましょう。

バセット・ハウンドのかかりやすい病気・ケガ

子犬~成犬

皮膚炎

細菌や真菌、ダニなどが皮膚に炎症を起こします。皮膚の弱い犬種だったり、免疫力の低下や外傷から皮膚のバリア機能が落ちてしまうと、炎症が起こりやすくなります。症状は湿疹、かゆみ、脱毛など様々です。

外耳炎

耳の穴から鼓膜までの外耳に炎症が起こります。原因は細菌、真菌、寄生虫、アレルギーなど様々で、耳が垂れている子や耳が蒸れやすい夏場に多くみられます。耳をかゆがったり、頭を振ったり、においが出てきたりします。

チェリー・アイ

通常は目の中にしまわれている第三眼瞼(瞬膜)という部分が、常に出てしまっている状態です。第三眼瞼を固定している線維が、遺伝的に欠損していたり、外傷によって損傷することで起こります。

成犬~

胃捻転

食べ物や液体でいっぱいになった胃が拡張し、ねじれてしまう病気です。原因ははっきりしていませんが、特に胸の縦幅が広い犬に起こりやすく、お腹が膨れる、吐き気、よだれ、元気消失、呼吸困難などの症状がみられます。食べすぎや食後の運動が原因となることがあります。

緑内障

目の中に入っている水が増えすぎて、眼球内の圧力が高くなってしまった状態です。主に遺伝や目の中の腫瘍、炎症などによって起こります。痛みにより瞬きや涙が増えたり、進行すると目が大きくなって牛のように突出したり、失明してしまうこともあります。

尿石症

体内のミネラル成分が集まって、結晶や結石をつくる病気です。細菌感染、体質、ミネラルの多い食べものなどが主な原因となります。結石は主に膀胱、尿道、腎臓に形成され、頻尿や血尿がみられるほか、尿道に詰まってしまうと尿が出なくなることもあります。
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[参考文献]
TICA(The International Cat Association)
CFA(The Cat Fanciers' Association)