北海道犬
素朴な顔立ちとは裏腹に、ヒグマに立ち向かうほどの勇敢さを持った日本犬です。体つきはがっしりしていますが動作は俊敏で、かつてはアイヌ民族のもとで猟犬として広く活躍していました。日本犬の特徴として気性が激しい一面もありますが、主人に対してはとても従順です。過剰な警戒心を抱かないよう、子犬のうちから様々な人や環境に触れさせることで、忠実な家庭犬になってくれます。北海道の厳しい寒さに対応してきた逞しい犬種ですが、日本犬は皮膚が弱い傾向があるので、日頃からよく様子を観察するようにしましょう。
北海道犬の特徴
北海道犬の歴史
北海道と東北の交流が盛んになった鎌倉時代、大和民族が本州から北海道に移住する際に連れていた中型犬が祖先であると言われています。かつては北海道の先住民族であるアイヌ人が熊などを狩る猟犬として飼育していたことから、別名アイヌ犬と呼ばれていました。1937年天然記念物に指定された際に、正式名称を北海道犬としました。現在では猟犬や家庭犬として一般家庭でも飼育されています。
北海道犬の容姿は?
筋肉が発達して骨格もがっしりしていますが、日本犬らしく親しみやすい素朴な表情をしています。耳は小さな三角形で、やや前に傾いてしっかり立っています。目もやや小さく目尻がつり上がっており、色は暗褐色です。尾は太く、背中に向かってくるっと巻いているか、鎌状にカーブしています。毛はダブルコートで、オーバーコートはまっすぐな剛毛、アンダーコートは柔らかい綿毛です。厳しい寒さに耐えられるよう、保温性のある厚い毛質になっています。毛色は赤、白、黒、胡麻(地色に黒の差し毛があるもの)、虎、褐色などがあります。
北海道犬の飼育のポイント
厳しい寒さで育ったことや猟犬として活躍していたことから、北海道犬はとても忍耐強く自立心があります。気性が粗いと思われている一面もありますが、基本的には服従心のある犬種です。子犬の頃から甘やかしすぎることなくしっかりトレーニングをすることで、強い信頼関係を築くことができます。持久力があり運動量も必要なので、毎日お散歩の時間は十分に確保するようにしましょう。保温性のあるダブルコートの密な毛は抜け毛も多いです。日本犬は皮膚が悪くなってしまうことも多いので、特に高温多湿の夏場は定期的にブラッシングをして、こまめに抜け毛を取り除くようにしましょう。また、コリー系の犬種にみられる目の病気に注意が必要なので、スキンシップをとって異常に早く気付けるようにしましょう。
北海道犬のかかりやすい病気・ケガ
子犬~成犬
皮膚炎
外耳炎
コリー眼異常
成犬~
白内障
歯周病
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