シャー・ペイ

シャー・ペイ

体中が皺だらけのユニークな風貌で、少し悲しげな表情もシャー・ペイの特徴です。しかしその顔とは裏腹に性格はとても明るく、自立心旺盛です。家族に対して愛情深く、良い子どもの遊び相手にもなってくれます。また、とても忠実な性格なので、しっかりと訓練することで頼れる番犬にもなってくれます。体の皺はシャー・ペイ最大の魅力でもありますが、皮膚の病気にもなりやすいので、日ごろから清潔に保ってよく観察してあげることが大切です。

  1. シャー・ペイの特徴
  2. シャー・ペイの飼育のポイント
  3. シャー・ペイのかかりやすい病気・ケガ

シャー・ペイの特徴

シャー・ペイの歴史

祖先はその容姿からチベタン・マスティフであるという説がありますが、舌の色がブルーであることから、チャウ・チャウであるという説もあります。原産は中国広東省で、南シナ海の沿岸に何百年もの間生存していたとされます。古くから羊など家畜の見張りをしたり、侵入者を防いだり、当時中国で盛んであった闘犬の場で活躍していたようです。体中のたるみは、闘犬の際にかなり有利であったと考えられます。そして第二次世界大戦後にアメリカへ渡り、1978年にはギネスブックに「世界で最も珍しい犬」として紹介され、広く知られるようになりました。現在では家庭犬や番犬として愛されています。

シャー・ペイの容姿は?

コンパクトな体型で、体中にたるんだ皺があります。頭は体のバランスに対しては大きく、マズルは短いですが広く膨らんでいます。首は太く、尾は付け根が丸くて先細りになっており、背中に向かってくるんと巻いています。耳は三角形で前方に垂れており、目は小さなアーモンド型で暗色です。舌はチャウ・チャウを思わせるような青みがかったブラックです。毛は硬い直毛で、色はブラック、レッド、明るいフォーン(金色がかった色)、クリームなどがあります。

シャー・ペイの飼育のポイント

シャー・ペイは基本的に冷静で落ち着いた性格ですが、闘犬としての素質を持った犬種でもあります。気の強さや闘争心が過剰に出てしまわないよう、子犬の頃からしっかりと社会性を身につけさせましょう。十分な体力とパワーがあるので、満足のいく運動をさせるのはなかなか大変です。でも、体中の皺が体格を隠してしまうので、肥満になっていてもなかなか気付けない可能性があります。肥満の予防とストレス発散のためにも、毎日運動の時間を確保することが必要です。また、皺のせいで皮膚の間が蒸れると、皮膚炎を起こすきっかけとなる菌が増えてしまうことがあります。定期的にブラッシングをし、皺の間はタオルで拭くなどして、常に清潔に保つよう心がけましょう。

シャー・ペイのかかりやすい病気・ケガ

子犬~成犬

異物誤飲

食べてはいけないものを飲み込んでしまうことです。異物には、中毒を起こす食べものや、胃や腸に刺さったり詰まったりしてしまうものが含まれます。嘔吐や下痢などの消化器症状がみられたり、命の危険に繋がることもあります。

皮膚炎

細菌や真菌、ダニなどが皮膚に炎症を起こします。皮膚の弱い犬種だったり、免疫力の低下や外傷から皮膚のバリア機能が落ちてしまうと、炎症が起こりやすくなります。症状は湿疹、かゆみ、脱毛など様々です。

短頭種気道症候群

呼吸困難を引き起こすようないくつかの病気が重なって起こる、マズルの短い短頭種に特有の病気です。いびき、口をあけてハアハアする呼吸(パンティング)、嚥下障害、嘔吐などの症状がみられ、暑さや肥満で悪化することがあります。

チェリー・アイ

通常は目の中にしまわれている第三眼瞼(瞬膜)という部分が、常に出てしまっている状態です。第三眼瞼を固定している線維が、遺伝的に欠損していたり、外傷によって損傷することで起こります。

成犬~

緑内障

目の中に入っている水が増えすぎて、眼球内の圧力が高くなってしまった状態です。主に遺伝や目の中の腫瘍、炎症などによって起こります。痛みにより瞬きや涙が増えたり、進行すると目が大きくなって牛のように突出したり、失明してしまうこともあります。

肥満

適正体重は品種や年齢によってそれぞれですが、上から見てややくびれがあり、脇腹を触って肋骨の感触が分かるのが理想の体型です。肥満は万病の元なので、適度な運動と食事管理が必要です。
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[参考文献]
TICA(The International Cat Association)
CFA(The Cat Fanciers' Association)