オールド・イングリッシュ・シープドッグ
モコモコの毛に包まれた、大きなぬいぐるみのような愛らしい犬種です。イギリスで古くから牧羊犬などとして活躍していましたが、大人しくて人によく慣れる愛情深い性格から、家庭犬としても広く可愛がられています。チャームポイントである厚い毛は、放っておくと毛玉や皮膚炎の原因になってしまうので、しっかりお手入れが必要です。また、大型犬によくみられる関節の病気にも注意しましょう。
オールド・イングリッシュ・シープドッグの特徴
オールド・イングリッシュ・シープドッグの歴史
原産国はイギリスとされていますが、ヨーロピアン・シェパード・ドッグとイギリスのシープドッグの血を引いていると考えられています。もともとはハンターが仕留めた獲物を回収したり、はぐれた羊を見つけたり、市場まで家畜を追ったりと、労働の現場で活躍していました。また、この犬の毛がウールの衣類を作るのに利用されていた時期もあります。かつては家畜商の飼い犬に課せられていた税金を納めた証拠として断尾が行われる習慣があったため、別名を「ボブ・テイル」と言います。
オールド・イングリッシュ・シープドッグの容姿は?
モコモコの見た目からは想像できないほど、引き締まった体つきをしています。背中が非常に短く、腰は肩の位置よりも高いです。四肢は太くて短く、しっかりと大きな体を支えています。頭は大きくて四角く、耳は頭に沿って垂れています。毛はダブルコートで、オーバーコートは粗くて長いですが、アンダーコートは密生しており防水性があります。全身が長い毛で覆われていますが、特に頭から鼻先にかけては目を覆い隠すほどの長さです。毛色はグレー、グリズル(ブルーがかったグレー)、ブルーなどがあります。
オールド・イングリッシュ・シープドッグの飼育のポイント
愛嬌のある見た目と思いやりにあふれた性格から、最高のパートナーとなってくれます。安定した優しさだけではなく従順さや勇敢さも持ち合わせているので、番犬としても頼りになる犬種です。モコモコの毛に隠れて体格が分かりにくいので、十分な運動をさせて肥満にならないよう心がけましょう。また、柔らかい毛質のアンダーコートにはホコリやゴミが絡まりやすく毛玉になってしまうので、できるだけ毎日ブラッシングをしてあげられるといいですね。目の周りにも毛が覆いかぶさっているので、邪魔になる場合はゴムで留めるなどして、顔周りは清潔に保つようにしましょう。その厚い毛ゆえに夏場は体温が高くなりがちなので、お散歩の時間や温度管理には注意が必要です。
オールド・イングリッシュ・シープドッグのかかりやすい病気・ケガ
子犬~成犬
皮膚炎
外耳炎
股関節形成不全
成犬~
拡張型心筋症
肥満
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