レオンベルガー

レオンベルガー

救助犬として活躍していた犬種がかけ合わされた、泳ぎを得意とするドイツの超大型犬です。体は大柄ですが、とても穏やかで優しい性格です。無駄吠えも少なく、子どもや他のペットにも愛情深く接することができるので、どんな家庭にも馴染めます。ただし、飼育の際には十分なスペースと、お散歩や運動ができる時間を確保することが必要です。また、大きな体はレオンベルガーの魅力でもありますが、足や関節に負担がかかるので注意が必要です。

  1. レオンベルガーの特徴
  2. レオンベルガーの飼育のポイント
  3. レオンベルガーのかかりやすい病気・ケガ

レオンベルガーの特徴

レオンベルガーの歴史

ドイツのレオンベルク州の議員が、ニューファンドランド、セント・バーナード、グレート・ピレニーズを交配して生み出しました。彼の目的は、州の紋章の絵柄となっているライオンのような犬を誕生させることでした。1846年には、元となった犬種の優れた特性を併せ持った、本物のレオンベルガーと呼ばれる犬が誕生しました。その高い見張りの能力や牽引能力から牧畜犬として飼育されたり、本能的に水を恐れず泳ぎを得意とすることから、ヨーロッパを中心に水難救助犬としても活躍しています。

レオンベルガーの容姿は?

力強く筋肉質な体つきです。耳は幅が広く先端は丸みがあり、頭に沿って垂れています。マズルとその周りには、ブラック・マスクと呼ばれる特徴的な黒い部分があります。尾は長くふさふさで、首の周りと四肢の後ろ側にも豊富に飾り毛が生えています。長くて厚い全身の毛には防水効果があり、泳いだ後に冷えないよう体を守っています。毛色はライオン・イエロー、レッド、レディッシュ・ブラウン(赤みがかった茶色)などです。

レオンベルガーの飼育のポイント

大きな体の割に動作は機敏で、高い学習能力と記憶力を持っています。従順でその場の状況を判断する能力があるので、トレーニングにもしっかりとついてきてくれます。救助犬らしくどんな時にも落ち着いており、家族を守ろうとする気持ちや我慢強さを持っています。性格としてはとても素敵な家族になってくれますが、体が大きく毛量が多いので、お手入れは少し大変です。特に換毛期には毎日丁寧にブラッシングをして、抜け毛を取り除く必要があります。また、毎日十分な運動をさせることと、水が大好きなので、機会があれば泳がせてあげるのもいいですね。毛が厚くて体型が分かりにくいので、肥満になってしまわないよう、食事管理にも気をつけましょう。また、夏場は熱中症や、垂れ耳の子に多い外耳炎などにも注意が必要です。

レオンベルガーのかかりやすい病気・ケガ

子犬~成犬

皮膚炎

細菌や真菌、ダニなどが皮膚に炎症を起こします。皮膚の弱い犬種だったり、免疫力の低下や外傷から皮膚のバリア機能が落ちてしまうと、炎症が起こりやすくなります。症状は湿疹、かゆみ、脱毛など様々です。

外耳炎

耳の穴から鼓膜までの外耳に炎症が起こります。原因は細菌、真菌、寄生虫、アレルギーなど様々で、耳が垂れている子や耳が蒸れやすい夏場に多くみられます。耳をかゆがったり、頭を振ったり、においが出てきたりします。

股関節形成不全

股関節を形成している骨盤の骨と大腿骨がかみ合わなくなり、関節に炎症が起こって痛みが出ます。犬では大型犬に多く、遺伝や成長期に骨の発育がうまくいかないことが主な原因です。歩く時に腰が左右に振れたり、階段の上り下りを嫌がったりします。

成犬~

白内障

ものを見る時に焦点を合わせる役割をしている水晶体が白く濁って、視力が落ちてしまう病気です。加齢に伴って起こることが多いですが、遺伝や他の病気が原因で、若い子に起こる場合もあります。目が白く見えたり、ものにぶつかるようになるなどの症状がみられます。

胃捻転

食べ物や液体でいっぱいになった胃が拡張し、ねじれてしまう病気です。原因ははっきりしていませんが、特に胸の縦幅が広い犬に起こりやすく、お腹が膨れる、吐き気、よだれ、元気消失、呼吸困難などの症状がみられます。食べすぎや食後の運動が原因となることがあります。
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[参考文献]
TICA(The International Cat Association)
CFA(The Cat Fanciers' Association)