ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア

ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア

日本でも人気のあるイギリス原産の犬種で、「ウエスティ」の愛称で知られています。コンパクトな体に、光沢のある真っ白な美しいコートが特徴です。テリアグループの中でも小型の獣を狩る能力が高く、勇敢で動きがとても俊敏です。社交的な性格ではありますが、テリアらしい頑固で気の強い一面も持ち合わせており、それがウエスティの魅力であるという方も多いようです。元気いっぱいで活発なイメージのあるウエスティですが、比較的若いうちから目や皮膚の病気には注意が必要です。

  1. ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアの特徴
  2. ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアの飼育のポイント
  3. ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアのかかりやすい病気・ケガ

ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアの特徴

ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアの歴史

「ウエスティ」の愛称で親しまれるこの犬は、スコットランドのケアーン・テリアやスコティッシュ・テリアなどの子孫にあたると考えられています。当時ケアーン・テリアからしばしば生まれていた白い子犬を、他の白い犬種を交配して増やしていったことが、ウエスティ誕生のきっかけとされています。1960年代からアメリカでもその人気は高まっていき、現在ウエスティはすべてのテリア種の中でも最もファンの多い犬種のひとつとなっています。

ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアの容姿は?

手足はやや短く、コンパクトな体格です。頭は幅広く、耳は小さく先端が尖っており、ピンと立っています。目は中くらいの大きさで間は広く離れており、黒い鼻は大きく目立ちます。尾は上に掲げられており、飾り毛はありませんが堅い毛に覆われています。毛はダブルコートで、オーバーコートは堅い直毛で粗く、アンダーコートは短くて柔らかく体に密着しています。毛色はピュアホワイトです。

ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアの飼育のポイント

家族に対しては忠実で愛情深いですが、見知らぬ人や動物に対しては強い警戒心を抱くことがあります。この気質は番犬としては頼りになりますが、なるべく子犬の頃から色々な環境に慣れさせることで、過度な警戒心を抱かないように育ててあげましょう。そうすることで、将来ドッグランなどでも安全に楽しく遊ぶことができます。テリアの気質として、プライドが高くて負けず嫌いな一面もありますが、その反面信頼している飼い主さんには甘えん坊で可愛らしい姿をみせてくれます。お散歩と遊びの時間を十分に確保することで、スキンシップをたくさんとって絆を深めましょう。体は小さく毛も短いですが、毛量が多いのでこまめにブラッシングを行うようにしましょう。ウエスティは皮膚の状態が悪くなったり、耳が汚れてしまうことも多いので、お手入れの際にはよく観察する習慣をつけるといいですね。

ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアのかかりやすい病気・ケガ

子犬~成犬

皮膚炎

細菌や真菌、ダニなどが皮膚に炎症を起こします。皮膚の弱い犬種だったり、免疫力の低下や外傷から皮膚のバリア機能が落ちてしまうと、炎症が起こりやすくなります。症状は湿疹、かゆみ、脱毛など様々です。

外耳炎

耳の穴から鼓膜までの外耳に炎症が起こります。原因は細菌、真菌、寄生虫、アレルギーなど様々で、耳が垂れている子や耳が蒸れやすい夏場に多くみられます。耳をかゆがったり、頭を振ったり、においが出てきたりします。

白内障

ものを見る時に焦点を合わせる役割をしている水晶体が白く濁って、視力が落ちてしまう病気です。加齢に伴って起こることが多いですが、遺伝や他の病気が原因で、若い子に起こる場合もあります。目が白く見えたり、ものにぶつかるようになるなどの症状がみられます。

膝蓋骨脱臼(パテラ)

大腿骨の溝にはまっている膝蓋骨という膝の骨が、内側や外側に外れてしまった状態です。特に小型犬では、生まれつき溝が浅かったり、膝蓋骨を支える靭帯の力が弱くて発生することが多いです。膝を曲げ伸ばしする時に痛みが出て、歩きづらくなることもあります。

成犬~

皮膚腫瘍

皮膚にできる腫瘍には、良性のものから悪性のものまで様々あります。品種によってできやすい腫瘍もありますが、基本的にはどんな犬猫でも注意するべき病気です。

ドライアイ

乾性角結膜炎とも呼ばれ、涙の量が減ることで目が乾き、角膜や結膜に炎症が起こる病気です。主な原因は免疫の異常、感染症、外傷などで、目が乾くことで傷がつきやすくなったり、目ヤニが多くなります。
  • 犬種別飼い方ガイドには、アイペット損保のペット保険の補償対象外の傷病も掲載されている場合があります。
  • 補償開始日前からかかっていた傷病など、ご請求の内容により、保険金をお支払いできない場合もあります。
  • 当社のペット保険「うちの子」の保険料は、年齢と犬種によって決まります。犬種ごとに犬A・犬B・犬Cに分類されており、本ページに記載の一般的な犬のサイズとは異なりますので、ご注意ください。
    詳細は以下の犬種分類表にてご確認ください。

犬種分類表はこちら

犬種別飼い方ガイドトップへ戻る

[参考文献]
TICA(The International Cat Association)
CFA(The Cat Fanciers' Association)