ノーフォーク・テリア

ノーフォーク・テリア

イギリス原産のコンパクトな小型犬で、かつては猟犬として活躍していました。猟犬らしい恐れを知らない強気な一面も持っていますが、決してケンカ好きな性格ではありません。人や他の犬に対しては寛容で愛らしく、どんな環境にも適応できる、飼いやすい犬種といえるでしょう。ノーフォーク・テリアとノーリッチ・テリアはかつて同じ犬種とされていましたが、耳の形の違いからそれぞれが独立した品種として認定されるようになりました。比較的若いうちから、目の病気には注意が必要です。

  1. ノーフォーク・テリアの特徴
  2. ノーフォーク・テリアの飼育のポイント
  3. ノーフォーク・テリアのかかりやすい病気・ケガ

ノーフォーク・テリアの特徴

ノーフォーク・テリアの歴史

19世紀後半から20世紀はじめにかけて、イングランド東部のノーフォーク州で猟犬として生み出された犬種です。祖先となったのは、アイリッシュ・テリアやボーダー・テリアであると考えられています。イタチやアナグマ、キツネなどの小型の動物の猟で活躍し、猟人やケンブリッジ大学の学生たちに可愛がられていたようです。当初はノーリッチ・テリアとして統一されていましたが、その後垂れ耳がノーフォーク・テリア、立ち耳がノーリッチ・テリアとして独立しました。

ノーフォーク・テリアの容姿は?

最も小さいテリア犬種のひとつで、コンパクトながらも頑丈な体つきです。四肢も短いので体高は低いです。一番の特徴は耳の形で、ノーフォーク・テリアの垂れ耳は小さく先端が丸みを帯びており、ノーリッチ・テリアの立ち耳は尖って直立しています。毛は粗くて短いダブルコートで、首周りと胸元はたてがみのようにふさふさしています。毛色はレッド、ウィートン(小麦色)、ブラック&タン、グリズル(ブラック・グレー・レッドなどの混色)があります。

ノーフォーク・テリアの飼育のポイント

ノーフォーク・テリアとノーリッチ・テリアは基本的に人と一緒にいるのが大好きですが、勇敢で自立心が強く、頑固なテリアらしい一面も持ち合わせています。子犬の頃からしっかりと訓練して、信頼関係を築くことが大切です。小型な体にしては活発で運動量も豊富なので、お散歩や遊びの時間を十分に取ってあげましょう。動くものを追うのが大好きなので、ボールを使った遊びなどをしてあげると満足度が高くなります。ただし、冒険心があるので、ボールを追いかけたまま逃げ出して迷子になってしまった、なんてことのないように注意が必要です。また、好奇心旺盛なので異物誤飲などの事故にも気をつけましょう。自由に遊ばせる時は安全な場所で、そして名前を呼んだら自分のところに戻ってくるように訓練しておくと安心です。ブラッシングは適度に行って、毛玉や抜け毛を防いであげるといいですね。

ノーフォーク・テリアのかかりやすい病気・ケガ

子犬~成犬

白内障

ものを見る時に焦点を合わせる役割をしている水晶体が白く濁って、視力が落ちてしまう病気です。加齢に伴って起こることが多いですが、遺伝や他の病気が原因で、若い子に起こる場合もあります。目が白く見えたり、ものにぶつかるようになるなどの症状がみられます。

異物誤飲

食べてはいけないものを飲み込んでしまうことです。異物には、中毒を起こす食べものや、胃や腸に刺さったり詰まったりしてしまうものが含まれます。嘔吐や下痢などの消化器症状がみられたり、命の危険に繋がることもあります。

皮膚炎

細菌や真菌、ダニなどが皮膚に炎症を起こします。皮膚の弱い犬種だったり、免疫力の低下や外傷から皮膚のバリア機能が落ちてしまうと、炎症が起こりやすくなります。症状は湿疹、かゆみ、脱毛など様々です。

成犬~

皮膚腫瘍

皮膚にできる腫瘍には、良性のものから悪性のものまで様々あります。品種によってできやすい腫瘍もありますが、基本的にはどんな犬猫でも注意するべき病気です。

歯周病

歯垢に含まれる歯周病菌が、歯と歯肉の間に入って炎症を起こします。歯垢は放っておくとザラザラした歯石になり、さらに歯垢が付きやすくなってしまいます。進行すると歯が抜けたり皮膚に穴が開いたり、菌が血液にのって心臓や腎臓に運ばれて炎症を起こすことがあります。
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[参考文献]
TICA(The International Cat Association)
CFA(The Cat Fanciers' Association)