ラフ・コリー
コリーはそのふわふわしたしなやかなコートと知的な顔立ちから、最も美しい犬種のひとつとされています。原産国はイギリスで、日本では「名犬ラッシー」をきっかけとして一躍有名になりました。見た目の美しさだけではなく賢さも兼ね備えており、世界的にも人気の犬種となっています。かつてはスコットランドで牧羊犬として活躍しており、家族に対して従順で優しく、親しみやすい性格です。コリーは遺伝的に目の病気になりやすい傾向があるので、比較的若いうちから注意が必要です。
ラフ・コリーの特徴
ラフ・コリーの歴史
コリーは、スコットランドのハイランド地方で牧羊犬として活動していました。その歴史は約6千年にも及ぶとされています。スコットランドの羊は顔と足が黒かったことから、アングロ・サクソン語で黒を意味する「コリー」と呼ばれており、当時の牧羊犬も黒い毛色が多かったことから「コリー・ドッグ」という名で親しまれていました。その後はビクトリア女王がスコットランドを訪れた際にこの犬を連れ帰ったことや、新たな毛色が現れたことから、イギリスで人気を博しました。19世紀後半にはアメリカでも公認され、広く知られるようになりました。
ラフ・コリーの容姿は?
美しい毛と鼻筋の通った端正な顔立ちが特徴です。頭は細長いV字型で、耳は先端4分の1ほどが折れています。目は基本的に暗色ですが、毛色がブルーマールの場合はブルーになることもあります。毛は密生しており、長さでラフ・コリーとスムース・コリーに分けられます。ラフ・コリーには首周りと前足に立派な飾り毛があり、尾もふさふさしています。毛色はセーブル&ホワイト(明るいゴールド~濃いマホガニー)、トライカラー(黒・白・茶の混色)、ブルーマール(主色のシルバーブルーにブラックが混じる)などです。
ラフ・コリーの飼育のポイント
コリーの最大の魅力はなんといっても、その凛とした気品のある容姿と優しい顔立ち、そして牧羊犬としての従順さです。多少頑固な一面もありますが、家族の気持ちを察する勘の良さを持ち合わせており、子供にもよく慣れて遊び相手になってくれます。牧羊犬という、人の近くでたくさん動き回る仕事をしてきた犬種なので、運動不足やコミュニケーション不足はストレスになってしまいます。お散歩や遊びの時間は十分に取るよう心がけましょう。また、その美しい毛並みを維持するためにも、特にラフ・コリーの場合はこまめにブラッシングをして毛玉や抜け毛を防ぎましょう。
ラフ・コリーのかかりやすい病気・ケガ
子犬~成犬
コリー眼異常
皮膚炎
胃腸炎
股関節形成不全
成犬~
皮膚腫瘍
鼻腔内腫瘍
鼻の中の組織から発生する腫瘍で、鼻水、くしゃみ、鼻血、いびき、開口呼吸(口を開けてハアハア息をする)などの症状がみられます。腫瘍が大きくなると顔が変形したり、脳を圧迫することで発作などの神経症状があらわれることもあります。見えない場所にできるため発見が遅れることもあり、注意が必要です。
- ※犬種別飼い方ガイドには、アイペット損保のペット保険の補償対象外の傷病も掲載されている場合があります。
- ※補償開始日前からかかっていた傷病など、ご請求の内容により、保険金をお支払いできない場合もあります。
- ※当社のペット保険「うちの子」の保険料は、年齢と犬種によって決まります。犬種ごとに犬A・犬B・犬Cに分類されており、本ページに記載の一般的な犬のサイズとは異なりますので、ご注意ください。
詳細は以下の犬種分類表にてご確認ください。