ケアーン・テリア
素朴な外見とテリアらしい気質がしっかり残っている、テリア種の中で最も古い犬種です。陽気な性格で怖いもの知らずですが、頑固で気の強い一面もあります。特にオス同士では相性が悪いこともあるので、ケンカにならないよう注意が必要です。頭がよく飼い主には従順なので、子犬のうちからしっかり訓練して信頼関係を築きましょう。遺伝的には目の病気になりやすい傾向があるので、小さな変化にも気を配っておきましょう。
ケアーン・テリアの特徴
ケアーン・テリアの歴史
テリアの中でも最も古い犬種と言われており、その起源はイギリス・スコットランドのハイランド地方にあります。当初は特別な犬種名はなく単に「テリア」と呼ばれていましたが、ドッグショーが始まって犬種名が整理されたことで「ケアーン・テリア」と命名されました。ケアーンとは積み石を意味し、この犬種が岩場や石塚の穴の中に入り込んで、ネズミなどの小獣を追い出していたことに由来します。ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアとは近縁で、よく似た特徴を持っています。
ケアーン・テリアの容姿は?
小柄で頑丈な骨格に短い手足をもっており、後ろ足よりも大きな前足に体重をかけるように、前傾姿勢で立ちます。頭は他のテリア種に比べてかなり幅が広く、小さな耳は尖ってピンと立っています。尾は短く直立しています。被毛は水をよくはじくダブルコートで、短く柔らかいアンダーコートと、豊富で堅いオーバーコートに覆われています。毛色はクリーム、ウィートン(小麦色)、レッド、グレーなどが一般的です。
ケアーン・テリアの飼育のポイント
元気いっぱいの活動的な犬種で、猟犬らしい大胆さや勇敢さを持ち合わせています。はじめて会う人や犬に過度な警戒心を抱かないよう、子犬のうちから色々な環境に触れさせましょう。体は小さいですが、猟犬なので運動は十分に必要です。好奇心旺盛で動くものを追いかけるのが大好きなので、お散歩とは別に、ボールを使った運動や遊びをしてあげると満足度が高くなります。ただし、お散歩中に他のペットや野良猫を突然追いかけ始め、迷子になってしまうなんてことのないように、しっかり訓練しておくことが大切です。また、本能的に穴を掘る習性があるので、お庭などで自由にさせている時は脱走に注意しましょう。抜け毛は少ないですが、定期的にブラッシングをして古い毛を取り除いてあげることで、毛玉や皮膚炎の予防にもつながります。
ケアーン・テリアのかかりやすい病気・ケガ
子犬~成犬
皮膚炎
膝蓋骨脱臼(パテラ)
異所性しょう毛(逆さまつげ)
白内障
成犬~
糖尿病
白内障
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