ボロニーズ
かつてはローマの王侯貴族たちに愛されていた犬種であったことから、落ち着いていて上品な性格です。とても素直で飼い主さんに従順なので、しつけもしやすく飼いやすいでしょう。子供にとっては良い遊び相手、大人にとっては良いお散歩のパートナーになってくれるはずです。体も丈夫な犬種ではありますが、垂れ耳で汚れやすいので耳の病気には注意が必要です。
ボロニーズの特徴
ボロニーズの歴史
原産はイタリアのボローニャ地方で、ローマ時代にはすでにその存在が知られていました。当時は王侯貴族たちに愛され、権力者たちの間でもっとも好まれた贈りものの一つであったようです。スペインの国王フェリペ2世も、貴族から2頭のボロニーズを贈られ、「皇帝に贈ることのできる最高の贈りものだ」という礼状を送ったと言われています。さらにボロニーズは、ティツィアーノやブリューゲル、ゴヤなどの当時を代表する画家たちによって、王侯貴族と共に絵画に描かれました。
ボロニーズの容姿は?
小柄でコンパクト、体長と体高が同じくらいの、四角に近い体型です。耳は付け根が高く垂れ下がっており、目は大きくて真ん丸、色はダーク・オークル(黄土色)で縁は黒です。尾は背中の上に向かって巻いています。全身がピュア・ホワイトの長い毛に覆われていますが、飾り毛はなく、マズルの毛は他の部分よりも短いです。毛質はとてもやわらかく、ふわふわした触り心地です。
ボロニーズの飼育のポイント
明るく人懐っこい性格で、古くから人のそばで穏やかに暮らしてきたので、人にかまってもらうことに一番の幸せを感じるタイプです。飼い主さんの考えていることや言っていることを理解しようとしてくれるので、しっかりコミュニケーションが取れるでしょう。飼い主さんや家族への愛情が深い分、はじめての人には警戒心を示すこともあるので、子犬の頃から様々な環境に触れさせて社会性を身に付けられるようにしましょう。体は小さく必要な運動量は多くないですが、人と一緒に遊ぶことが大好きなので、引っぱりっこやボール遊びなどをしてあげると満足度が高くなります。抜け毛は多くないですが毛質はやわらかいので、毛玉ができないよう定期的にブラッシングをしましょう。また、シングルコートで寒さには弱いので、冬場は洋服を着せるなどの工夫をするといいですね。
ボロニーズのかかりやすい病気・ケガ
子犬~成犬
皮膚炎
外耳炎
膝蓋骨脱臼(パテラ)
成犬~
白内障
肥満
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