ボロニーズ

ボロニーズ

かつてはローマの王侯貴族たちに愛されていた犬種であったことから、落ち着いていて上品な性格です。とても素直で飼い主さんに従順なので、しつけもしやすく飼いやすいでしょう。子供にとっては良い遊び相手、大人にとっては良いお散歩のパートナーになってくれるはずです。体も丈夫な犬種ではありますが、垂れ耳で汚れやすいので耳の病気には注意が必要です。

  1. ボロニーズの特徴
  2. ボロニーズの飼育のポイント
  3. ボロニーズのかかりやすい病気・ケガ

ボロニーズの特徴

ボロニーズの歴史

原産はイタリアのボローニャ地方で、ローマ時代にはすでにその存在が知られていました。当時は王侯貴族たちに愛され、権力者たちの間でもっとも好まれた贈りものの一つであったようです。スペインの国王フェリペ2世も、貴族から2頭のボロニーズを贈られ、「皇帝に贈ることのできる最高の贈りものだ」という礼状を送ったと言われています。さらにボロニーズは、ティツィアーノやブリューゲル、ゴヤなどの当時を代表する画家たちによって、王侯貴族と共に絵画に描かれました。

ボロニーズの容姿は?

小柄でコンパクト、体長と体高が同じくらいの、四角に近い体型です。耳は付け根が高く垂れ下がっており、目は大きくて真ん丸、色はダーク・オークル(黄土色)で縁は黒です。尾は背中の上に向かって巻いています。全身がピュア・ホワイトの長い毛に覆われていますが、飾り毛はなく、マズルの毛は他の部分よりも短いです。毛質はとてもやわらかく、ふわふわした触り心地です。

ボロニーズの飼育のポイント

明るく人懐っこい性格で、古くから人のそばで穏やかに暮らしてきたので、人にかまってもらうことに一番の幸せを感じるタイプです。飼い主さんの考えていることや言っていることを理解しようとしてくれるので、しっかりコミュニケーションが取れるでしょう。飼い主さんや家族への愛情が深い分、はじめての人には警戒心を示すこともあるので、子犬の頃から様々な環境に触れさせて社会性を身に付けられるようにしましょう。体は小さく必要な運動量は多くないですが、人と一緒に遊ぶことが大好きなので、引っぱりっこやボール遊びなどをしてあげると満足度が高くなります。抜け毛は多くないですが毛質はやわらかいので、毛玉ができないよう定期的にブラッシングをしましょう。また、シングルコートで寒さには弱いので、冬場は洋服を着せるなどの工夫をするといいですね。

ボロニーズのかかりやすい病気・ケガ

子犬~成犬

皮膚炎

細菌や真菌、ダニなどが皮膚に炎症を起こします。皮膚の弱い犬種だったり、免疫力の低下や外傷から皮膚のバリア機能が落ちてしまうと、炎症が起こりやすくなります。症状は湿疹、かゆみ、脱毛など様々です。

外耳炎

耳の穴から鼓膜までの外耳に炎症が起こります。原因は細菌、真菌、寄生虫、アレルギーなど様々で、耳が垂れている子や耳が蒸れやすい夏場に多くみられます。耳をかゆがったり、頭を振ったり、においが出てきたりします。

膝蓋骨脱臼(パテラ)

大腿骨の溝にはまっている膝蓋骨という膝の骨が、内側や外側に外れてしまった状態です。特に小型犬では、生まれつき溝が浅かったり、膝蓋骨を支える靭帯の力が弱くて発生することが多いです。膝を曲げ伸ばしする時に痛みが出て、歩きづらくなることもあります。

成犬~

白内障

ものを見る時に焦点を合わせる役割をしている水晶体が白く濁って、視力が落ちてしまう病気です。加齢に伴って起こることが多いですが、遺伝や他の病気が原因で、若い子に起こる場合もあります。目が白く見えたり、ものにぶつかるようになるなどの症状がみられます。

肥満

適正体重は品種や年齢によってそれぞれですが、上から見てややくびれがあり、脇腹を触って肋骨の感触が分かるのが理想の体型です。肥満は万病の元なので、適度な運動と食事管理が必要です。
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[参考文献]
TICA(The International Cat Association)
CFA(The Cat Fanciers' Association)