スタッフォードシャー・ブル・テリア

スタッフォードシャー・ブル・テリア

スタッフォードシャー・ブル・テリアとアメリカン・スタッフォードシャー・テリアは、どちらも闘犬として生み出され、当時は強い闘争心と防衛本能を持っていました。闘犬は廃止されて久しいですが、現在でも勇敢さや辛抱強さといった闘犬としての性質はしっかり受け継がれています。怖いもの知らずで気の強い一面もありますが、飼い主には従順で、子供にも優しく接する寛容さを持ち合わせています。体も頑丈な犬種ですが、比較的若いうちから目の病気には注意が必要です。

  1. スタッフォードシャー・ブル・テリアの特徴
  2. スタッフォードシャー・ブル・テリアの飼育のポイント
  3. スタッフォードシャー・ブル・テリアのかかりやすい病気・ケガ

スタッフォードシャー・ブル・テリアの特徴

スタッフォードシャー・ブル・テリアの歴史

スタッフォードシャー・ブル・テリアとアメリカン・スタッフォードシャー・テリアは、闘犬として、ブルドッグやテリアなど非常に多くの犬種を交配して生み出されました。ルーツは同じですが、スタッフォードシャー・ブル・テリアの原産国はイギリスで、1700~1800年代の間には闘牛競技でも活躍していたようです。その後1835年に闘犬などの競技が禁止されてからは人気が低迷しましたが、闘犬として持っていた体の美しさや精神的強さが評価され、ドッグショーに活躍の場をうつし、再び人気の犬種となりました。

スタッフォードシャー・ブル・テリアの容姿は?

体は筋肉質でがっしりしており、四肢は骨太で重みがあります。首は太くて短く、肩や後ろ足はとても逞しいです。頬は筋肉が際立っており、耳はバラの花弁のような形をしたローズ・イヤーか、半立ち耳が一般的です。尾は先端に向かって細くなっていきます。被毛は短く硬い毛が密生しており、とても滑らかで艶があります。毛色はレッド、フォーン、ブラック、ブリンドルなど様々です。

スタッフォードシャー・ブル・テリアの飼育のポイント

闘犬であったとはいえ、どちらの犬種も基本的には人懐っこくて従順です。「飼い主さんを守りたい」という本能が備わっているので、ちゃんと訓練をすれば、頼もしいパートナーになってくれます。信頼関係を築けるよう、子犬の頃からしっかりコミュニケーションを取りましょう。ただし、見知らぬ人や犬に対しては強く出てしまったりケンカになってしまう可能性もあるので、決してリードは離さず、必ず目が届くようにしておきましょう。どんなに興奮した時でも飼い主さんの指示を聞けるよう訓練されていれば、さらに安心です。スタミナがあり余っているので、ストレスをためないためにも十分なお散歩や運動が必要です。肥満になって関節などに負担をかけることのないよう、ごはんの量にも十分注意しましょう。

スタッフォードシャー・ブル・テリアのかかりやすい病気・ケガ

子犬~成犬

皮膚炎

細菌や真菌、ダニなどが皮膚に炎症を起こします。皮膚の弱い犬種だったり、免疫力の低下や外傷から皮膚のバリア機能が落ちてしまうと、炎症が起こりやすくなります。症状は湿疹、かゆみ、脱毛など様々です。

白内障

ものを見る時に焦点を合わせる役割をしている水晶体が白く濁って、視力が落ちてしまう病気です。加齢に伴って起こることが多いですが、遺伝や他の病気が原因で、若い子に起こる場合もあります。目が白く見えたり、ものにぶつかるようになるなどの症状がみられます。

眼瞼内反

通常よりもまぶたが内側に巻き込んでしまった状態です。
まぶたそのものやまつ毛が眼球に当たることで、目に炎症が起こります。
痛みや充血、涙や目やにがみられ、状態によっては手術でまぶたを矯正する必要があります。

成犬~

副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)

副腎皮質からコルチゾールというホルモンが過剰に分泌されることで起こります。副腎に指示を送る脳の下垂体が腫瘍化して、ホルモンの分泌量が調節できなくなることが主な原因です。お水をたくさん飲む、おしっこの量が増える、食欲が増す、お腹が膨れる、毛が抜けるなどの症状がみられます。

前十字靭帯断裂

膝の曲げ伸ばしを調節する役割を持っている前十字靭帯が切れてしまった状態です。加齢に伴って弱くなったり、肥満によって負担がかかった状態の靭帯に、強い衝撃が加わることで起こります。後ろ足を挙げたり、体重をかけられないような状態がみられます。
  • 犬種別飼い方ガイドには、アイペット損保のペット保険の補償対象外の傷病も掲載されている場合があります。
  • 補償開始日前からかかっていた傷病など、ご請求の内容により、保険金をお支払いできない場合もあります。
  • 当社のペット保険「うちの子」の保険料は、年齢と犬種によって決まります。犬種ごとに犬A・犬B・犬Cに分類されており、本ページに記載の一般的な犬のサイズとは異なりますので、ご注意ください。
    詳細は以下の犬種分類表にてご確認ください。

犬種分類表はこちら

犬種別飼い方ガイドトップへ戻る

[参考文献]
TICA(The International Cat Association)
CFA(The Cat Fanciers' Association)