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犬にフケが出たら要注意!対処法を獣医師が解説

公開日:2025.10.28 最終更新日:2025.10.27

犬も新陳代謝で皮膚細胞が生まれ変わっているためフケが出ます。
以前に比べてフケが目立つ、いつもと様子が違う場合は注意が必要です。

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フケの正体は?

犬にフケがでたら注意

フケは古くなってはがれ落ちた皮膚の角質です。

皮膚の細胞は約3週間かけて新しく作られ、フケとしてはがれていくサイクルを繰り返しています。

正常なサイクルで脱落するフケは小さな粉状でほとんど目立ちません。

フケそのものは病気ではありませんが、目立つほど量が増えた場合は、皮膚に異常が起きている可能性があります。

 

注意すべき症状

カサブタが混ざっている、皮膚が赤くなっているときは要注意です。

皮膚炎・感染症・アレルギーなどの皮膚疾患が進行しているサインかもしれません。

放置するとかゆみや脱毛、二次感染に発展する恐れがあります。

早期治療が必要な場合があるので、動物病院を受診しましょう。

 

犬のフケが増える主な原因

犬のフケが増える主な原因

日常のケアや環境、病気が原因となって皮膚を刺激してしまう可能性があります。

 

シャンプー・ブラッシング

余分な皮脂や汚れなどの洗い残しが皮膚に残っていると、ターンオーバー(細胞の生まれ変わり)が乱れ、フケとしてはがれ落ちやすくなります。

被毛を引っ張るような強いブラッシングも皮膚にダメージを与えます。

 

乾燥

犬の皮膚は人間よりも薄くて水分が保ちにくく、乾燥してしまいます。

皮膚の乾燥はターンオーバーの周期が早まってしまいます。

特に冬は空気が乾燥しているうえに、暖房器具の使用で乾燥が加速されるため、フケの発生につながります。

 

アレルギー性皮膚炎

体質的にアレルギーを持っている場合は、アレルギーの原因となるアレルゲンに触れると、激しいかゆみが生じます。

かゆみを我慢できずに何度もかきむしったり、体をこすりつけたりすることで皮膚が傷つき、表面の角質がはがれ落ちてフケが目立つようになります。

 

脂漏症(しろうしょう)

皮脂の分泌異常により、皮膚のターンオーバー(細胞の生まれ変わり)が正常に働かない皮膚病のひとつです。

ターンオーバーの周期が短くなると、古い角質がフケとして大量にはがれ落ちます。

脂漏症は、皮脂の分泌状況により「乾性」と「湿性」に分けられます。

皮膚が強く乾燥する乾性は、乾いたフケが大量に出ます。

皮脂の分泌が過剰になりベタつく湿性は、イヤなにおいが特徴です。

 

寄生虫感染

ツメダニやヒゼンダニなどの寄生虫もフケの原因になります。

ダニが寄生することで皮膚を刺激し、炎症やアレルギー反応を引き起こします。

 

内分泌疾患

甲状腺機能低下症などの内分泌疾患は、体にさまざまな症状が出ますが、皮膚の乾燥やフケもそのひとつです。

皮膚症状では、脱毛や色素沈着などの症状がみられることもあります。

 

犬のフケ予防と対策

犬のフケ予防と対策

日常のケアを見直すことがポイントです。

 

適切なシャンプー

シャンプーの成分が強すぎる、回数が多い場合は、必要な皮脂が洗い流され乾燥が進むため、フケの原因につながります。

低刺激性の犬用シャンプーを選び、1か月に1~2回を目安に行いましょう。

シャンプー後はドライヤーでよく乾かし、保湿剤を塗ると皮膚の乾燥対策になります。

 

栄養管理

皮膚や被毛を作る良質なたんぱく質、皮膚を保護する必須脂肪酸、正常な新陳代謝を促すビタミンやミネラルなど、栄養バランスを意識しましょう。

 

ブラッシング

被毛のほこりや汚れを取り除き、清潔を保つためのケアです。

ブラッシングは皮膚と平行にブラシを動かし、皮膚にダメージを与えないようにします。

ブラシを持っている反対の手で、皮膚をピンと引っ張ると毛が通りやすくなります。

 

こんな時は動物病院へ!受診のポイント

犬にフケが出たときの対処法

動物病院に行く前に用意しておきたいことなどを紹介します。

 

自宅ケアで改善しないフケの見極め方

以下のような症状がある場合は、動物病院を受診しましょう。

皮膚炎や感染症、寄生虫、ホルモン異常などの疾患が隠れている可能性があります。

  • フケの量が減らない、または増えている
  • 激しくかゆがる
  • 皮膚に赤みやかさぶたがある
  • 脱毛している箇所がある
  • 皮膚からいやなにおいがする

 

動物病院を受診されるとき

愛犬の皮膚や体の状態をまとめておくと安心です。

  • 症状はいつごろから出ているか
  • 過去にも同様の症状があったか
  • これまでの病歴や治療歴(検査や投薬のデータがあれば持参)
  • 生活スタイル、住環境や食事内容

 

愛犬のフケに注意してあげましょう

犬のフケは体調の変化を知らせるサインでもあります。

量が増えた、皮膚にも異常が現れたという場合は、原因を見極めて対処することが重要です。

病気や寄生虫の可能性もあるので、むやみに自己判断せず早めに動物病院に行くことを検討しましょう。

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