猫のペット保険ガイド
猫の手術・入院費用はどのくらいかかる?
猫の手術にかかる費用は、病気の種類や進行具合、動物病院によって大きく異なります。
全身麻酔が必要な手術や数日間の入院を伴うケースでは、費用が数十万円にのぼることもあります。
ここでは、猫の手術費用の目安やその内訳についてわかりやすく紹介します。
猫の手術理由とかかる費用の目安
猫の手術理由として多く見られるのは「腫瘍」「歯周病」「異物誤飲」などです。
腫瘍の場合は部位や悪性・良性によって異なりますが、皮膚腫瘍の摘出を行うと約9万円の診療費がかかります。
また、「異物誤飲」で開腹手術が必要になった際には、手術費用が20万円を超えるケースもあります。そのため、もしものときの高額な診療費への備えが重要です。
猫の保険金請求が多い傷病のランキング(手術)
| 順位 | 傷病名 | 診療例 | 参考診療費 |
|---|---|---|---|
| 1 | 腫瘍 | 皮膚腫瘍を手術で 取った例 | 90,400円 | 2 | 歯周病 | 全身麻酔をして 歯石除去と抜歯をした例 | 97,300円 |
| 3 | 異物誤飲 | 異物を開腹手術で 取り出した例 | 220,800円 |
| 4 | 尿石症 | 膀胱の結石を手術で 取り出した例 | 127,800円 |
| 5 | 骨折 | 折れた骨を手術で つなげた例 | 308,700円 |
※2024年1月~12月の第一アイペットの保険金請求データを基にしたサンプル調査により算出
※上記の診療内容・診療費等は参考であり、実際のお支払い例や一般的な平均・水準を示すものではありません
※診療費は動物病院によって異なります
猫の手術・入院費用の内訳は?
猫の手術費用は、手術費用そのものだけではなく、術前・術後の検査費用や入院費用、麻酔費用などが別途かかります。
入院期間が長くなる場合は、その分総額費用も膨らむケースが多いです。
ここでは、一般的に猫の手術や入院の際にかかる費用の内訳について解説します。
手術費用
手術費用は、実際の外科処置そのものにかかる費用です。
腫瘍摘出や骨折の整復、歯周病に伴う抜歯など、その内容は多岐にわたります。処置の難易度や手術にかかる時間によって金額は大きく変動します。専門的な技術や特殊な器具を必要とする処置ほど、費用は高くなるのが一般的です。
麻酔・処置関連費用
手術の多くは全身麻酔下で行われるため、麻酔薬や麻酔管理に関する費用が発生します。
猫の年齢や既往歴などに合わせて麻酔薬を選定します。たとえ短時間の処置でも、麻酔に関連する費用だけで数万円かかることもあります。
診察・検査費用
手術前には、安全に手術を遂行するため、血液検査や画像診断(レントゲン・超音波など)を実施します。
これらは猫の全身状態を把握し、麻酔・手術に伴うリスクを評価するために行います。術後の経過確認のための再検査を含め、検査費用のみで数万円になることもあります。
入院管理費
手術前後に入院する場合、入院日数に応じて入院管理費が発生します。
内容にはケージ管理や看護、点滴、投薬管理などが含まれます。身体の状態によって入院期間が延びると、総額に大きく影響します。
猫の手術・入院費用をおさえるためにできること
ペットには公的な医療保険制度がなく、手術費用や入院費用は自己負担です。また、症状が重くなるほど費用も高額になることが多いです。
しかし、日頃の予防ケアを徹底し、状況に応じた選択肢を知っておくだけで、最終的な自己負担額を大きく減らすことが可能です。
愛猫の健康を守りつつ、経済的な負担を最小限にするための具体的なポイントを見ていきましょう。
日々の予防ケア
手術費用を抑えるためにも、まずは重症化させないことを意識しましょう。
健康診断は病気を早期発見できるチャンスです。早期に見つかれば、治療期間が短く済む可能性が高まります。
また、適切な食事と体重管理も関節トラブルや尿路疾患等を防ぐためには重要で、長期的に見たときの診療費を抑える助けとなります。
ペット保険の活用
猫の手術・入院といった万が一の診療費に備えるのがペット保険です。
月々の保険料を抑えたい方には、手術・入院に特化したペット保険への加入がおすすめです。
手術・入院に加え、通院まで幅広く補償する商品よりも保険料がお手頃で、月々数百円から千円台程度の無理のない範囲で、手術費用の90%を補償できるものもあります。
ただし、多くのペット保険には加入できる年齢に制限があるため、愛猫が若くて健康なうちからの検討をおすすめします。
猫の手術・入院費用はペット保険でどこまで補償される?
手術や入院にかかる費用は高額になりやすいため、ペット保険でどこまでカバーできるのかをあらかじめ把握しておくことが重要です。
一般的に、病気やケガによる手術・入院費用は補償の対象ですが、その範囲や条件は保険会社によって異なります。
ここでは、一般的なペット保険の補償内容について解説します。
補償の対象となるケース
多くのペット保険では、病気やケガが原因となる診療費が補償対象になります。
具体的には、手術費用、入院中の管理費、治療に伴う投薬や点滴、検査費用などが含まれるケースが一般的です。
異物誤飲による開腹手術、骨折など、突発的で高額になりやすい治療も補償対象となることが多く、飼い主さまの金銭的負担を抑えることができます。
補償の対象とならないケース
一方で、手術や入院を伴う場合でも、病気やケガの治療を目的としていない場合は、補償対象外となる場合がほとんどです。
避妊・去勢手術、妊娠・出産にかかわる手術費用は、ペット保険では補償されないのが一般的です。
また、保険契約前から発症している病気や、保険会社が定める特定の疾病につきましては、補償対象外となることがほとんどです。
保険料と自己負担額の割合
手術に加え、通院も補償するタイプのペット保険では、診療費の50%や70%が補償されることが多いです。
補償割合を高くするほど診療費の自己負担額は軽くなりますが、毎月の保険料は高くなります。
一方、手術費用に特化したタイプのペット保険では、補償範囲を限定することで90%という高い補償割合を実現しながら、保険料を抑えているものもあります。
加入前・待機期間で発症した場合
多くのペット保険では、加入前や待機期間の間に発症・診断を受けていた病気につきましては、補償を受けることができません。
したがって、「病気が見つかってから加入する」といった使い方ではなく、愛猫が健康で若いうちに備えを始めておくことが、将来の高額な手術や入院費に対する最も効果的な対策となります。
症例別で見る猫の手術・入院費用のお支払い例
病状によって治療プランや入院期間が変わるため、最終的な金額にも大きな幅が出ます。
ここでは、猫によく見られる具体的な症状を例に挙げ、手術費用の目安や診療内容についてご紹介します。
ケース1 歯周病による手術・入院
口が臭く、病院で「歯周病」と診断されました。
全身麻酔をかけて、歯石の除去とぐらついた歯を抜く手術を行いました。

| 品種 | 混血猫 |
|---|---|
| 年齢 | 7歳 |
| 診療区分 | 手術1回、入院1日 |
診療明細書
| 診療項目 | 金額(円) |
|---|---|
| 診察 | 800 |
| 半日入院 | 1,500 |
| 検査 | 16,000 |
| 全身麻酔 | 15,000 |
| 歯科処置 | 35,000 |
| 抜歯 | 24,000 |
| 点滴 | 3,000 |
| お薬 | 2,000 |
| 合計 | 97,300 |
お客さま負担額の比較
【猫の歯周病による手術・入院の場合】

ケース2 骨折による手術・入院
ドアで勢いよく挟んでしまい、ギャッと鳴いて後ろ足をかばうようになりました。
病院で検査をしたところ、「骨折」と診断され、折れた骨をつなぐ手術を行いました。

| 品種 | ブリティッシュ・ショートヘア |
|---|---|
| 年齢 | 0歳 |
| 診療区分 | 手術1回、入院5日 |
診療明細書
| 診療項目 | 金額(円) |
|---|---|
| 診察 | 800 |
| 入院(4泊5日) | 10,000 |
| 検査 | 20,500 |
| 全身麻酔 | 32,500 |
| 手術 | 237,000 |
| 処置 | 3,400 |
| 注射 | 4,500 |
| 合計 | 308,700 |
お客さま負担額の比較
【猫の骨折による手術・入院の場合】

ケース3 尿石症による手術・入院
血尿が出たため、気になって病院に連れて行きました。
検査の結果、膀胱に結石が見つかり、お腹を切って結石を取り出す手術を行いました。

| 品種 | アメリカン・ショートヘア |
|---|---|
| 年齢 | 4歳 |
| 診療区分 | 手術1回、入院3日 |
診療明細書
| 診療項目 | 金額(円) |
|---|---|
| 診察 | 800 |
| 入院(2泊3日) | 9,000 |
| 検査 | 25,000 |
| 全身麻酔 | 17,500 |
| 手術 | 45,000 |
| 結石分析 | 4,500 |
| 点滴 | 12,600 |
| 処置 | 6,000 |
| 注射 | 5,400 |
| お薬 | 2,000 |
| 合計 | 127,800 |
お客さま負担額の比較
【猫の尿石症による手術・入院の場合】

ケース4 異物誤飲による手術・入院
リボンを飲み込んでしまったようだったので、病院に連れて行きました。
検査の結果、腸の中にリボンが見つかり、お腹を切って摘出手術を行いました。

| 品種 | スコティッシュ・フォールド |
|---|---|
| 年齢 | 1歳 |
| 診療区分 | 手術1回、入院6日 |
診療明細書
| 診療項目 | 金額(円) |
|---|---|
| 診察 | 1,500 |
| 入院(5泊6日) | 27,000 |
| 検査 | 10,000 |
| 全身麻酔 | 15,000 |
| 手術 | 130,000 |
| 点滴 | 20,000 |
| 処置 | 10,000 |
| 注射 | 6,000 |
| お薬 | 1,300 |
| 合計 | 220,800 |
お客さま負担額の比較
【猫の異物誤飲による手術・入院の場合】

ケース5 乳腺腫瘍による手術・入院
お腹のところに小さなしこりを見つけ、病院で「乳腺腫瘍」の可能性を指摘されました。
全身麻酔をかけて乳腺を切り取り、詳しく検査をしました。

| 品種 | マンチカン |
|---|---|
| 年齢 | 7歳 |
| 診療区分 | 手術1回、入院5日 |
診療明細書
| 診療項目 | 金額(円) |
|---|---|
| 診察 | 1,500 |
| 検査 | 20,000 |
| CT | 35,000 |
| 入院(4泊5日) | 10,000 |
| 全身麻酔 | 17,000 |
| 手術 | 70,000 |
| 病理検査 | 15,000 | 点滴 | 7,000 |
| 処置 | 3,100 |
| 注射 | 6,000 |
| お薬 | 1,500 |
| 合計 | 186,100 |
お客さま負担額の比較
【猫の乳腺腫瘍による手術・入院の場合】

- ※上記の診療内容・診療費等は参考であり、実際のお支払い例や一般的な平均・水準を示すものではありません。
- ※診療費は動物病院によって異なります。
- ※保険金は、支払限度額・支払限度日数(回数)等の補償範囲内でお支払いします。

