シー・ズー

シー・ズー

シー・ズーは、中国語で”ライオン”の意味を持ち、ラサ・アプソから派生した愛玩犬です。気品のある風格と陽気な性格から、魅力的な家庭犬として人気が高いです。垂れ耳で豊富な被毛であるため耳の病気には注意する必要があります。また、目が大きく毛も豊富であるため、目の病気にかかりやすい傾向にあります。

  1. シー・ズーの特徴
  2. シー・ズーをお迎えする方法
  3. シー・ズーの飼育のポイント
  4. シー・ズーのかかりやすい病気・ケガ

シー・ズーの特徴

シー・ズーの歴史

古くから中国の王宮を魅了していたペキニーズとラサ・アプソの交配により誕生したと考えられています。その証拠に、中国の彫刻や絵画には、シー・ズーのように毛が長く垂れた小型の犬の姿が数多く残されています。現在のシー・ズーという名は中国語で「ライオン」という意味ですが、当時は獅子狗(シー・ズー・クウ)と呼ばれ、神の使者として神聖に扱われていました。1930年には中国からイギリスへ、第二次世界大戦後にはイギリスからアメリカへ持ち込まれました。

シー・ズーの容姿は?

小柄で愛らしい見た目ですが、頑丈な体つきをしています。足は筋肉質で、足先も大きいです。頭は幅が広く丸みを帯びていて、耳は大きく垂れ下がります。マズルは四角くて短く、菊の花のような顔立ちです。尾は高い位置につき、背中に覆いかぶさっています。毛は大変豊富で地面につくほど長く、毛色はさまざまで、長い立派な口髭も特徴的です。

シー・ズーをお迎えする方法

ペットショップでシー・ズーを探す

ペットショップからシー・ズーをお迎えするメリットは、自分の好みの色や顔立ちのシー・ズーが見つけやすいということです。シー・ズーというと白地にゴールドやブラックの模様が入った毛色を思い浮かべるかもしれませんが、色合いにも明るいものや暗いものがあり、さまざまな毛色が認められています。顔立ちもぬいぐるみのような可愛らしい顔からキリっとした凛々しい顔までさまざまなので、好みの子を探してみてください。

ブリーダーからシー・ズーを紹介してもらう

ブリーダーからシー・ズーをお迎えするメリットは、血統がハッキリしているため、ある程度性格が予想できるということです。シー・ズーは基本的に穏やかで友好的な性格ですが、少し頑固でプライドの高い一面もあります。特にはじめてワンちゃんと一緒に生活する方は気が強すぎない子を紹介してもらうことで、トレーニングがしやすくなるかもしれません。

シー・ズーの里親になる

保護犬の中には、元の飼い主さまと別れてしまったり、人の愛情を注いでもらえないまま育ったりと、さまざまな事情を抱えている子がいます。シー・ズーは元々フレンドリーな犬種ですが、新しい飼い主さまとの生活に慣れるまでには、ある程度時間がかかるかもしれません。里親になる方は、その子がそれまで過ごしてきた時間や気持ちに寄り添い、ゆっくり信頼関係を築いていっていただきたいと思います。

シー・ズーをお迎えするときの費用相場は?

シー・ズーをお迎えする際には、生体にかかる費用の他に、以下のような費用がかかります。

畜犬登録(3,000円前後)
ワンちゃんをお迎えしたら、お住いの市区町村に登録をする必要があります。
狂犬病の予防接種(3,500円前後)
ワンちゃんには年に1回の狂犬病予防接種が義務付けられています。
混合ワクチン(5,000~8,000円前後)
感染症を予防するための注射で、予防できる病気の数によって費用は変わってきます。

これらに、最初に用意するべきサークルやクレート、トイレ、食器、日用品などのグッズをあわせると、初期費用としてはワンちゃんの生体価格+50,000~60,000円ほどが目安となるかと思います。

シー・ズーをお迎えする方法には、それぞれにメリットがあるので、自分がワンちゃんをお迎えする際に何を重視したいのかを検討しましょう。ワンちゃんとの出会いは一期一会ですので、どこでお迎えするにしても、「この子を一生大切にしたい!」と思える子を選んでいただくのが一番かと思います。

シー・ズーの飼育のポイント

ドッグショーでもその美しさを際だたせている、豊富で美しい被毛はまさにお手入れが重要です。長いコートを維持するためには、ブラッシングだけでなくゴムで留めるなどの工夫が必要となります。皮膚病や外耳炎にかかりやすい傾向もありますので、被毛と合わせて耳のお手入れは十分にしてあげましょう。大きなまん丸の目も長いまつげが刺さりやすかったり、比較的目の病気にかかりやすい傾向にありますので、よく観察し異常にすぐに気づいてあげられるように心がけましょう。

シー・ズーのかかりやすい病気・ケガ

子犬~成犬

膝蓋骨脱臼(パテラ)

大腿骨の溝にはまっている膝蓋骨という膝の骨が、内側や外側に外れてしまった状態です。特に小型犬では、生まれつき溝が浅かったり、膝蓋骨を支える靭帯の力が弱くて発生することが多いです。膝を曲げ伸ばしする時に痛みが出て、歩きづらくなることもあります。

流涙症

涙の量が増えたり、たまった涙がうまく排出されなくなることで、涙があふれてしまう病気です。目の周りが常に濡れていたり、毛が茶色く変色する「涙やけ」と呼ばれる状態になっていたら、流涙症が疑われます。

異所性しょう毛(逆さまつげ)

まぶたの内側など、本来生えない場所からまつげが生えてしまう病気です。まつげが目の表面を傷つけてしまうと、痛みから目をしょぼしょぼさせたり、涙が増えたりします。

皮膚炎

細菌や真菌、ダニなどが皮膚に炎症を起こします。皮膚の弱い犬種だったり、免疫力の低下や外傷から皮膚のバリア機能が落ちてしまうと、炎症が起こりやすくなります。症状は湿疹、かゆみ、脱毛など様々です。

成犬~

尿石症

体内のミネラル成分が集まって、結晶や結石をつくる病気です。細菌感染、体質、ミネラルの多い食べものなどが主な原因となります。結石は主に膀胱、尿道、腎臓に形成され、頻尿や血尿がみられるほか、尿道に詰まってしまうと尿が出なくなることもあります。

ドライアイ

乾性角結膜炎とも呼ばれ、涙の量が減ることで目が乾き、角膜や結膜に炎症が起こる病気です。主な原因は免疫の異常、感染症、外傷などで、目が乾くことで傷がつきやすくなったり、目ヤニが多くなります。
  • 犬種別飼い方ガイドには、アイペット損保のペット保険の補償対象外の傷病も掲載されている場合があります。
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[参考文献]
TICA(The International Cat Association)
CFA(The Cat Fanciers' Association)