ミニチュア・ダックスフンド
長い胴と短い足で、地面近くをちょこちょこと駆け回る姿はなんとも可愛らしく、日本でも大変人気のある犬種です。ダックス(Dachs)とはドイツ語で「アナグマ」という意味で、獲物を巣穴から狩り出し、出てきた獲物の追跡を行う狩猟犬として活躍してきました。お利口で人を和ませてくれる陽気な性格から家庭犬としても優秀です。脊椎の病気や目の病気になる傾向があるため、普段から注意してあげましょう。
ミニチュア・ダックスフンドの特徴
ミニチュア・ダックスフンドの歴史
胴長短足の犬が古代エジプトの寺院の壁画に描かれていたこと、また、ドイツの古代ローマ人の居住地跡から化石が発掘されたことから、ダックスフンドに近い犬は非常に古い時代からいたと考えられています。中世には地下での狩猟に適した犬として、短足の犬が繁殖されており、ダッケルまたはテッケルとも呼ばれていました。
ダックスフンドはこれらの短足の犬から作出され、幅広く活躍する有能な狩猟犬として認められていきました。ヨーロッパ諸国では今も狩猟犬として活躍していますが、家庭犬としても広く愛好されています。
ダックスフンドは毛質と大きさに分けて9種類に分けられています。大きさはスタンダード、ミニチュア、カニーンヘンの3種類に分けられており、アナグマなどを狩るためのスタンダードサイズから、イタチやテンなどの小獣を狩るためにミニチュアサイズ、ウサギ狩り用にさらに小さなカニーンヘンサイズが生み出されました。
毛質はスムース(硬くて短い毛が密生)、ロング(柔らかくて長い、光沢感のあるウェーブ)、ワイヤーヘア(密生した短く粗い剛毛)の異なる3種類に分けられます。
ミニチュア・ダックスフンドの容姿は?
一番の特徴は、足が短く、胴体が長いことです。20世紀初頭、アメリカの漫画家がソーセージの代わりにダックスフンドがパンに挟まれている漫画を描き、「ソーセージ・ドッグ」というニックネームがついたというエピソードもあるほど、犬種の中で一番胴が長いとされています。体は筋肉質で引き締まっています。頭部はくさび型で、耳は長く、垂れ下がっています。毛色は非常に多様で、単色の場合はブラック、レッド、ゴールド、クリームなどで、2色以上になることもあります。
ミニチュア・ダックスフンドをお迎えする方法
ペットショップでミニチュア・ダックスフンドを探す
ペットショップからミニチュア・ダックスフンドをお迎えするメリットは、自分の好みの色や体格のミニチュア・ダックスフンドが見つけやすいということです。ミニチュア・ダックスフンドの毛質にはスムース、ロング、ワイヤーヘアがあり、毛色もブラック、レッド、ゴールド、クリーム、タンなどさまざまです。また、ミニチュアとはいえ体格にはかなり個体差があるので、好みの子を探してみてください。
ブリーダーからミニチュア・ダックスフンドを紹介してもらう
ブリーダーからミニチュア・ダックスフンドをお迎えするメリットは、血統がハッキリしているため、ある程度性格が予想できるということです。ミニチュア・ダックスフンドはとてもフレンドリーな性格ですが自立心も強く、甘やかしすぎてしまうとやや頑固な一面が出てしまうこともあるため、トレーニングしやすい子を紹介してもらうと良いかもしれません。
ミニチュア・ダックスフンドの里親になる
保護犬の中には、元の飼い主さんと別れてしまったり、人の愛情を注いでもらえないまま育ったりと、さまざまな事情を抱えている子がいます。ミニチュア・ダックスフンドは元々温和な犬種ですが、新しい飼い主さんとの生活に慣れるまでには、ある程度時間がかかるかもしれません。里親になる方は、その子がそれまで過ごしてきた時間や気持ちに寄り添い、ゆっくり信頼関係をを築きましょう。
ミニチュア・ダックスフンドをお迎えするときの費用相場は?
ミニチュア・ダックスフンドをお迎えする際には、生体にかかる費用の他に、以下のような費用がかかります。
・畜犬登録(3,000円前後)
ワンちゃんをお迎えしたら、お住いの市区町村に登録をする必要があります。
・狂犬病の予防接種(3,500円前後)
ワンちゃんには年に1回の狂犬病予防接種が義務付けられています。
・混合ワクチン(5,000~8,000円前後)
感染症を予防するための注射で、予防できる病気の数により費用が異なります。
これらに、最初に用意するべきサークルやクレート、トイレ、食器、日用品などのグッズをあわせると、初期費用としてはワンちゃんの生体価格+50,000~60,000円ほどが目安になります。
ミニチュア・ダックスフンドをお迎えする方法には、それぞれにメリットがあるので、自分がワンちゃんをお迎えする際に何を重視したいのかを検討しましょう。ワンちゃんとの出会いは一期一会ですので、どこでお迎えするにしても、「この子を一生大切にしたい!」と思える子を選んでいただくのが一番かと思います。
ミニチュア・ダックスフンドの飼育のポイント
とても明るく温和な性格で、落ち着きもあり、辛抱強くもあります。被毛のお手入れは毛の長さによって異なり、短毛は定期的に軽くぬらした布で全身をマッサージするように拭いてあげます。長毛は毎日ブラッシングをしてあげましょう。トリミングのプロにお手入れを任せるのも一案です。運動する際はなるべく段差を避けて背中の負担を軽減してあげましょう。室内で遊ぶときも部屋から段差は無くし、床も滑らないようにカーペットを敷くなど対策して、安全に遊ばせてあげましょう。
ミニチュア・ダックスフンドのかかりやすい病気・ケガ
子犬~成犬
膝蓋骨脱臼(パテラ)
外耳炎
成犬~
白内障
進行性網膜萎縮
乳腺腫瘍
椎間板ヘルニア
- ※犬種別飼い方ガイドには、アイペット損保のペット保険の補償対象外の傷病も掲載されている場合があります。
- ※補償開始日前からかかっていた傷病など、ご請求の内容により、保険金をお支払いできない場合もあります。
- ※当社のペット保険「うちの子」の保険料は、年齢と犬種によって決まります。犬種ごとに犬A・犬B・犬Cに分類されており、本ページに記載の一般的な犬のサイズとは異なりますので、ご注意ください。
詳細は以下の犬種分類表にてご確認ください。