はじめてのペット保険
高齢(シニア)犬・猫はペット保険に加入できる?
選び方やおすすめを解説
犬や猫が高齢(シニア)期に入ると、病気やケガのリスクが高くなり、診療費がかさみがちになります。
そのようなときに役に立つのが「ペット保険」です。飼い主さまの負担を抑え、愛犬・愛猫に最適な治療を受けさせてあげるための備えになります。
とはいえ、高齢の犬や猫を飼育している方のなかには、ペット保険に加入できるか不安を持っている方もいるのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、高齢の犬や猫でも加入できるペット保険はあります。
ただし、商品によって高齢期の保険料の上がり方や補償内容は大きく異なります。
目先の保険料の安さだけで判断せず、補償内容とのバランスを慎重に確認する必要があります。
本記事では、高齢の犬や猫を飼育している方に向けて、ペット保険の選び方や商品例を解説します。
あわせて、高齢の犬や猫がかかりやすい病気や健康管理のポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
ペット保険は犬・猫が高齢(シニア)でも加入できる

ペット保険は新規加入できる年齢の上限が8~12歳ごろに設定されている商品が多いですが、それ以上の年齢の犬や猫でも加入できる商品はあります。
ペットが年を重ねるにつれて腫瘍や心臓病、腎臓病のリスクは高まっていきます。
ペットには公的な医療保険制度がないため、手術や入院で数十万円の費用がかかることも珍しくありません。
こうした高額な診療費が発生した際、ペット保険は家計の心強い助けとなります。
ただ、ペット保険は商品によって補償範囲や保険料の上がり方などに違いがあります。
うまく活用するためには、ペットの健康状態や予算に合ったペット保険を見極めることが大切です。
ペット保険の加入年齢制限につきましては、以下の記事で解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
関連ページ:ペット保険に加入年齢制限はあるの?
高齢(シニア)犬・猫がかかりやすい病気・診療費の目安

ここからは、第一アイペットの「保険金請求が多い傷病のランキング」(年齢別)を基に、高齢の犬や猫がかかりやすい病気をご紹介します。
犬の場合:保険金請求が多い傷病のランキング(7歳以上)
| 順位 | 7歳以上 |
|---|---|
| 1位 | 腫瘍 |
| 2位 | 皮膚炎 |
| 3位 | 心臓病 |
| 4位 | 歯周病 |
| 5位 | 外耳炎 |
※2024年1月~12月の第一アイペットの保険金請求データを基にしたサンプル調査により算出
7歳以上は人間でいえば40代半ばで、中年期にさしかかる頃です。
この時期は、腫瘍や皮膚炎、心臓病といった病気による保険金請求が増えています。
特に皮膚炎は保険金請求が多い病気の一つです。犬の皮膚は薄くて繊細なため、皮膚のトラブルはとても多く、治療も一筋縄ではいかないことが特徴です。
一例として、第一アイペットのデータに基づく肝臓腫瘍の参考診療費をご紹介します。
[肝臓腫瘍の場合]
元気がなく、お腹が膨らんでいるような気がしたため、病院に連れて行きました。CT検査で肝臓に腫瘍があると診断され、腫瘍を取る手術を行いました。

| 品種 | トイ・プードル |
|---|---|
| 年齢 | 7歳 |
| 内容 | 手術1回、入院7日 |
診療明細書
| 診療項目 | 金額(円) |
|---|---|
| 診察 | 1,500 |
| 検査 | 38,000 |
| CT | 58,000 |
| 入院(6泊7日) | 14,000 |
| 全身麻酔 | 20,000 |
| 手術 | 100,000 |
| 病理検査 | 15,000 |
| 点滴 | 8,000 |
| 処置 | 15,000 |
| 注射 | 12,000 |
| お薬 | 2,400 |
| 合計 | 283,900 |
- ※上記の診療内容・診療費等は参考であり、実際のお支払い例や一般的な平均・水準を示すものではありません。
- ※診療費は動物病院によって異なります。
猫の場合:保険金請求が多い傷病のランキング(7歳以上)
| 順位 | 7歳以上 |
|---|---|
| 1位 | 腎臓病 |
| 2位 | 腫瘍 |
| 3位 | 心臓病 |
| 4位 | 歯周病 |
| 5位 | 嘔吐 |
※2024年1月~12月の第一アイペットの保険金請求データを基にしたサンプル調査により算出
猫の場合も7歳以上は人間でいえば40代半ばで、中年期にさしかかる頃です。
この時期は、腎臓病や腫瘍、心臓病といった病気による保険金請求が増えています。
猫は高齢になると慢性腎臓病のリスクが高まるので、注意が必要です。
一例として、第一アイペットのデータに基づく慢性腎臓病の参考診療費をご紹介します。
[慢性腎臓病の場合]
毛並みが悪くなり、病院に連れて行くと、「慢性腎臓病」と診断されました。現在、点滴治療のため週に1回通院し、血液検査も定期的に行っています。

| 品種 | 混血猫 |
|---|---|
| 年齢 | 7歳 |
| 内容 | 通院1日 |
診療明細書
| 診療項目 | 金額(円) |
|---|---|
| 診察 | 800 |
| 検査 | 4,500 |
| 点滴 | 2,000 |
| お薬 | 4,700 |
| 合計 | 12,000 |
- ※上記の診療内容・診療費等は参考であり、実際のお支払い例や一般的な平均・水準を示すものではありません。
- ※診療費は動物病院によって異なります。
高齢(シニア)犬・猫のペット保険の選び方・確認事項

ここでは、高齢期のペット保険を選ぶ際に、特に確認しておきたい5つのポイントを解説します。
- 補償割合はどのくらいか
- 持病があっても加入ができるか
- 高齢期にかかりやすい傷病が補償されるか
- 高齢期に保険料の金額や料金体系が変化するか
- 免責金額はあるか
補償割合はどのくらいか
まず押さえておきたいのが、実際に動物病院で支払った診療費に対して、保険金がどのくらい支払われるかを示す「補償割合」です。
補償割合が低いプランは、その分自己負担額が大きくなります。
特に高額な治療が必要になった際は、自己負担額が膨らんで家計を圧迫し、結果として治療の選択肢を狭めてしまう要因にもなりかねません。
ペット保険の補償割合は50%や70%などさまざまで、なかには、手術などの高額な出費に特化して90%をカバーできる商品もあります。
手術費用に特化した商品は、補償割合が高くても通院補償が含まれないため、保険料を抑えられていることが一般的です。
一方で、日々の通院から入院・手術まで備えられる商品は、補償割合を高く設定するほど保険料も上がる傾向にあります。
高齢期に必要となる補償を考慮し、最適な商品を検討するのがよいでしょう。
持病があっても加入ができるか
高齢期に入ってからのペット保険の加入や乗り換えでハードルとなるのが「持病(既往症)」の扱いです。
加入前から患っている持病や先天性異常がある場合、加入そのものを断られるケースがあります。
ただし、保険会社によっては「特定の病気や部位を補償の対象外とする」という条件付きで加入が認められる場合もあります。
持病があるからとあきらめず、加入が可能か確認してみましょう。
また、加入時に健康であっても、高齢になれば何らかの病気にかかる可能性は高まります。
ここで重要なのが、更新(継続)時の対応です。
保険会社によっては、慢性疾患にかかると、翌年度の継続時にその病気を補償対象外にしたり、継続を断ったりする場合があります。
病気にかかった場合でも、引き続き補償を受けられるかを確認しておきましょう。
高齢期にかかりやすい傷病が補償されるか
高齢期特有の傷病が補償に含まれているかも忘れずに確認しましょう。
ペット保険によっては、年齢とともに発症リスクが高まる特定の病気を補償対象外としているケースがあります。
特に、高齢期の犬・猫が発症しやすい以下のような傷病に対する補償が含まれているかどうかはしっかりチェックすべきです。
- 歯周病
- 腫瘍・慢性腎臓病
- 心臓病 など
高齢期に保険料の金額や料金体系が変化するか
ペット保険を選ぶ際は、加入時の保険料の安さだけでなく、ペットが年齢を重ねていくなかでの保険料の上がり方についても、しっかり把握しておきましょう。
一般的にペット保険の保険料は、年齢を重ねるごとに上昇するしくみになっています。
高齢期は病気やケガのリスクが高まり、動物病院での受診頻度も増えやすいからです。
そのため、目先の保険料の安さだけで選んでしまうと、次第に負担が重くなり、継続が難しくなるおそれがあります。
一方で、一定の年齢を超えると保険料が上がらなくなる商品も存在します。
たとえば、第一アイペットの場合、犬は12歳、猫は9歳から保険料が定額です。
※今後の商品改定や保険料見直しなどにより、保険料が変更となる場合があります。
長く安心して継続するためにも、将来にわたる保険料の推移をあらかじめシミュレーションしておくことも重要です。
免責金額はあるか
月々の保険料だけでなく、診療費が一定の金額に満たない場合は全額自己負担となる「免責金額」の設定にも注意が必要です。
一般的に、免責金額が高く設定されている商品ほど、月々の保険料は安くなる傾向があります。
ただ、少額の通院診療のたびに全額自己負担となったり、一度の診療で補償される金額が少なくなったりして、結果的に「保険料+自己負担額」の総額が高くなるおそれがあります。
一方、免責金額なしの商品は、少額の診療費でも補償を受けられます。
保険料は比較的高めに設定されることがありますが、自己負担額を気にせず動物病院で受診できるのがメリットです。
検討している商品に免責金額の設定があるかどうかは、しっかり確認するようにしましょう。
ペット保険における免責のしくみをより詳しく知りたい方は、以下の解説ページも参考にしてみてください。
関連ページ:ペット保険の免責とは?
高齢(シニア)犬・猫向けのペット保険の例

高齢になっても加入できるペット保険には、各社ごとに補償内容や加入条件の特色があります。
ここからは、高齢期の犬や猫でも検討しやすい具体的な事例として、第一アイペットが提供する2つの商品をご紹介します。
| 「うちの子ライト」 | 「うちの子」 | |
| 特長 | 手術費用の補償に特化し、保険料がお手頃 | 通院から入院・手術まで幅広くカバーし、窓口精算に対応*している |
| 新規加入 できる年齢 | 制限なし |
|
| 補償範囲 |
|
|
| 補償割合 | 90% | 30%・50%・70% |
| 保険期間 | 1年 ※2年目以降は自動継続 | 1年 ※2年目以降は自動継続 |
*アイペット対応動物病院に限ります
「うちの子ライト」新規加入の年齢制限なし
「うちの子ライト」は、手術とそれに伴う入院の補償に特化した商品です。
新規加入時の年齢制限がないため、高齢期に入ってからペット保険を検討される方や、年齢が理由で他社に加入できない場合でもお申込みが可能です。
補償割合が90%と高く設定されており、1回あたりの診療費が高額になりがちな手術費用への備えができます。
通院を補償の対象外としていることで、高齢のペットでも月々の保険料を抑えながら、手術費用に備えられるのが特徴です。
「通院費用は手持ちのお金でまかない、手術が必要な大きな病気やケガにだけ備えておきたい」という方に適しています。
うちの子ライト
[ペット手術費用保険]
高額になりがちな手術費用に特化!
「うちの子」30%プランなら12歳11か月まで新規加入できる
「うちの子」は、通院から入院・手術まで幅広く補償する商品です。
3つのプランのうち「30%プラン」を選択した場合、12歳11か月まで新規で加入できます。
普段のちょっとした通院も補償対象になるため、動物病院で受診するハードルが下がり、病気の早期発見や健康維持につながるでしょう。
また、アイペット対応動物病院であれば、窓口で「ペット保険証」または「マイページ画面」を提示するだけで、その場のお支払いが自己負担額だけで済む「窓口精算*」が利用可能です。
後日、自身で診療明細書を揃えて保険金請求する手間がかからないため、通院頻度が増えやすい高齢期のペットの飼い主さまにとって、便利なしくみです。
経済的なサポートだけでなく、事務的な負担も軽減しながら、大切なペットに寄り添った治療を続けられます。
*後日、診療内容に関して第一アイペットから照会をさせていただく場合や、動物病院でのお支払額との差額精算(追加でのお支払い・お受取り)が生じる場合があります。
窓口精算は「うちの子」のみ対応の保険金請求方法ですので、「うちの子ライト」は対象外です。
窓口精算がご利用いただけない場合は、マイページ(WEB保険金請求)または郵送にて第一アイペットへ直接ご請求ください。全国すべての動物病院に対応しています。
うちの子
[ペット医療費用保険]
幅広い補償で安心!
高齢(シニア)犬・猫の健康管理のポイント

高齢期のペットが健やかに過ごすためには、ペット保険による経済的な備えだけでなく、日々の細やかな健康ケアが欠かせません。
加齢に伴い代謝や免疫力が低下し、異変に気づいたときには病気が進行しているケースも少なくないからです。
「“うちの子”はまだ元気だから」と過信せず、健康状態を客観的に把握し、生活環境をアップデートしていくことが病気の予防や早期発見につながります。
ここでは、愛犬・愛猫の健康管理のポイントを4つ解説します。
- 健康診断を受ける
- 室内環境を整える
- 食事内容や与え方を見直す
- 運動習慣をつくる
健康診断を受ける
高齢期の犬や猫は、若い頃に比べて病気や健康問題のリスクが高まります。
定期的な健康診断を受けることで、病気の早期発見につながり、早期の治療や対策が可能となります。
体に異常が見つからなくても、飼い主さまは“うちの子”は健康であるという安心を得られます。
室内環境を整える
高齢期の犬や猫は体の機能が衰え、体温調整も上手にできなくなっていきます。
室温は適温を探してあげる必要がありますが、冷房の影響などであまりにも低すぎると体が冷えてしまいます。
特に高齢期の犬や猫の場合、温度管理をしっかり行ってあげることが大切です。
また、滑りやすい床や段差がある場所は、高齢の犬や猫にとって関節や足腰に負担がかかります。
滑りにくい床やスロープを設置するなど、犬や猫が自分の足でしっかり歩けるように、少しでも負担が軽減される工夫をしてあげることが大切です。
食事内容や与え方を見直す
犬や猫は高齢期に入ると内臓機能が弱まるため、消化機能に負担がかからないように1度に与える食事の量を減らし、食事の回数を増やしてあげましょう。
代謝が落ちて太りやすくなる傾向にあるため、体のさまざまな機能をサポートする高齢用のフードに切り替えることも大切です。
高齢期に成犬や成猫用のフードを与えていると、内臓に負担がかかったり、肥満になったりするおそれがあります。
運動習慣をつくる
犬や猫は高齢期に入ると筋力が低下しやすいため、適度な運動を行うことで筋肉を維持することが重要です。
また、代謝が低下すると体重が増えやすくなるため、カロリーを消費させて肥満を防ぎましょう。
高齢犬を散歩させる際は、天候や体調によって無理に連れて行かず、時間を短くする、休憩を挟むなどの工夫も大切です。
高齢猫は、低めのキャットタワーを用意してあげる、おもちゃで遊んであげるなど無理のない範囲で運動を取り入れるとよいでしょう。
高齢(シニア)犬・猫のペット保険に関するよくある質問
ここでは、高齢期の犬・猫の飼い主さまから特によく寄せられる質問をQ&A形式でまとめました。
犬・猫と自分に合った高齢(シニア)ペット保険を選ぼう

高齢期のペットの健康維持には、日々のケアとともに、その先にかかる診療費への備えが必要です。
ペットは加齢に伴って病気のリスクが高くなりますが、年齢制限でペット保険への加入をあきらめる必要はありません。
将来の保険料や補償内容を比較することで、最適なペット保険を見つけられるはずです。
高齢の愛犬・愛猫が安心して適切な治療を受けられるよう、ご自身の生活スタイルとペットの状態に合ったペット保険を見極め、万全の備えをしておきましょう。