ペット保険の必要性
高齢犬・高齢猫のペット保険加入条件と選び方
高齢犬・高齢猫もペット保険に加入できる?
ペット保険を調べると満9歳までなど、10歳前後の高齢のペットが加入できるペット保険が、そう多くないことに気づかれる方もいるのではないでしょうか。
ペット保険の加入条件は保険会社によって異なりますが、ペットの年齢や健康状態によって加入できます。
ペット保険はペットの年齢制限を設定しているケースが多いため、事前にペットの年齢上限を確認することが大切です。
高齢犬・高齢猫のペット保険の選び方
高齢期の保険料を確認する
ペット保険に加入されるときの保険料だけではなく、ペットが高齢になったときの保険料も確認しましょう。
ペット保険は10歳頃まで保険料が安く設定されていることが多いですが、年齢を重ねるごとに高くなることもあります。
アイペット損保では、犬は12歳から猫は9歳から保険料が定額になります。
高齢期にかかりやすい傷病が補償されるか確認する
高齢期特有の病気やケガが補償されるか、確認しましょう。
保険料に関係なく、ペット保険会社によって肝心な病気が補償対象外になるケースもあります。
例えば、歯科治療(歯周病)・皮膚病・椎間板ヘルニア・腫瘍・慢性腎臓病・心臓病などが補償されるペット保険がおすすめです。
年齢と共に高齢のペットがかかりやすい病気が、補償対象外となるペット保険も存在しますのでしっかり確認しましょう。
免責金額を確認する
ペット保険会社が保険金を支払わなくてもよい金額のことで、定めた金額までは保険加入者の自己負担となります。
ペット保険会社によっては、「免責金額なし」のプランを設定しているところがありますが、メリットとデメリットがあります。
免責については以下のページで詳しく紹介します。
関連ページ:ペット保険の免責とは?
高齢犬・高齢猫がかかりやすい病気
アイペット損保の「保険金請求が多い傷病のランキング」(年齢別)をもとに、高齢の犬や猫がかかりやすい病気をご紹介します。
犬の場合:保険金請求が多い傷病のランキング(7歳以上)
順位 | 7歳以上 |
---|---|
1位 | 腫瘍 |
2位 | 皮膚炎 |
3位 | 心臓病 |
4位 | 歯周病 |
5位 | 外耳炎 |
※2023年1月~12月のアイペット損保の保険金請求データを基にしたサンプル調査により算出
7歳以上は人間でいえば40歳半ばで、中年期にさしかかるころです。
この時期は、腫瘍や皮膚炎、心臓病といった病気による保険金請求が増えています。
特に皮膚炎は保険金請求が多い病気の一つです。
犬の皮膚は薄くて繊細なため皮膚のトラブルはとても多く、治療も一筋縄ではいかないことが特徴です。
猫の場合:保険金請求が多い傷病のランキング(7歳以上)
順位 | 7歳以上 |
---|---|
1位 | 腎臓病 |
2位 | 腫瘍 |
3位 | 心臓病 |
4位 | 歯周病 |
5位 | 糖尿病 |
※2023年1月~12月のアイペット損保の保険金請求データを基にしたサンプル調査により算出
猫の場合も7歳以上は人間でいえば40歳半ばで、中年期にさしかかるころです。
この時期は、腎臓病や腫瘍、心臓病といった病気による保険金請求が増えています。
猫は高齢になると慢性腎臓病のリスクが高まるので、注意が必要です。
高齢犬・高齢猫の健康管理のポイント
健康診断を受ける
若い頃に比べて病気や健康問題のリスクが高まります。
定期的な健康診断により、病気の早期発見につながり、早期の治療や対策が可能となります。
体に異常が見つからなくても、飼い主さまは”うちの子”は健康であるという安心を得ることができます。
室内環境を整える
高齢期の犬や猫は体の機能が衰え、体温調整も上手にできなくなってきます。
室温は適温を探してあげる必要がありますが、夏場などではあまりにも低すぎると体が冷えてしまいます。
特に高齢期の犬や猫の場合、温度管理をしっかり行ってあげることが大切です。
また、滑りやすい床や段差がある場所は、高齢の犬や猫にとって関節や足腰に負担がかかります。
滑りにくい床やスロープを設置するなど、犬や猫が自分の足でしっかり歩くことができるように、少しでも負担が軽減される工夫をしてあげることが大切です。
食事内容や与え方を見直す
高齢期に入ると内臓機能が弱まるため、消化機能に負担がかからないように1度に与える食事の量を減らし、食事の回数を増やしてあげましょう。
代謝が落ちて太りやすくなる傾向にあるため、体のさまざまな機能をサポートする高齢用のフードに切り替えましょう。
高齢期に成犬や成猫用のフードを与えていると、内臓に負担がかかる恐れや、肥満になる可能性もあります。
運動
高齢期に入ると筋力が低下しやすいため、適度な運動を行うことで筋肉を維持することが重要です。
また、代謝が低下すると体重が増えやすくなるため、カロリーを消費させて肥満を防ぎましょう。
高齢犬を散歩させる際は、天候や体調によって無理に連れて行かず、時間を短くする、休憩を挟むなど工夫してあげましょう。
高齢猫は、低めのキャットタワーを用意してあげる、おもちゃで遊んであげるなど無理のない範囲で取り入れるとよいでしょう。
まとめ
ペットの健康を守るために定期的な健康診断や適切な食事、運動などの健康管理は重要ですが、万が一に備えてペット保険の検討もしてみるとよいでしょう。
高齢向けのペット保険を選ぶ際は、加入可能な年齢や補償範囲、保険料など確認して、ペットとご自身に合った保険を選びましょう。